紙の本
まるでおもちゃ箱♪
2011/12/07 21:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆこりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この中には、シリーズ化されたりテレビドラマ化された作品もある。
収録された作品の作者は全部で15名。宇江佐真理、小笠原京、北原
亞以子、澤田ふじ子、杉本章子、杉本苑子、築山桂、畠中恵、平岩弓枝、
藤水名子、藤原緋沙子、松井今朝子、宮部みゆき、諸田玲子、山崎洋子。
そうそうたる顔ぶれだ。名前だけ知っていて一度も作品を読んでいない
人の方が多かった。今まで気になっていたがまったく読んでいなかった
平岩弓枝さんの御宿かわせみシリーズ。その第一作「初春の客」も収録
されていた。面白い!かなりのボリュームだが、このシリーズを読破して
みたくなった。また、畠中恵さんのしゃばけシリーズ第一作も収録されて
いる。
私にとってアンソロジーは、読書の世界を広げてくれる貴重な存在だ。
おもちゃ箱を開けるときのようなワクワク感が味わえて満足だった。
一度は読んでもらいたい作品だと思う
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12月25日読了。時代物(特に捕物帳)が好きだけど、男性が書いたものは好みじゃない場合が多い(例外はあるけど)。でもこれは女性作家のみのアンソロジー。女性的過ぎるなあ、と思う作品もいくつかあったけれど、概ね楽しく読むことが出来た。やはり、男性的過ぎても、女性的過ぎても面白くない。その辺のバランスが難しい。
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15人の女性時代小説作家の捕物帳を編集した本。
時代物の文体を久しぶりやったので、そのリズム(と漢字の多さ、似た名前の多さ・・・)
に慣れるのに時間がかかった。
最初の3本ぐらいは全く頭に入らなくて3回ぐらい読んで、それでも入らなかったので
最後にまた読んだ(^^;
ちょっとイロコイ物が入ると急に集中しだすんやけどね(笑)
時代物、宮部みゆきしか読んだことがなくって、
長けている人からすれば「もっと他にも面白い作家さんたくさんいるのに」なんやろうけど
なかなか手が出なくって・・・。未読本段ボール半分あるし・・・。いまだ出さず・・・。
出さずに新しいの買うから・・・。それは読んだら売るので家からなくなる予定・・・。
少し前にドラマ化で話題になった畠中恵の「しゃばげ」
おそらくこのシリーズの一つやと思うねんけど、むっちゃ面白い・・・もっと読みたい。
あと平岩弓枝の御宿かわせみシリーズも面白そうや。
読めば読むほど作家さんの特徴出てきて(場所とか名前とか)おもろいんやろな〜。
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図書館。
女流な捕物帖アンソロジー。
時代小説と一言でいっても、読みやすいのとそうでないのと、
色々あるなぁ、と言った意味で、得るものがありました。
読み物としても面白かったです。
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女性作家の描いた「捕物帳」。
宇江佐真理の「髪結い伊三次」や 北原亞以子の「元定町廻り同心、根岸の寮番の森口慶次郎」を主人公にした物語は 人情話にも通じていて 大好きな作品です。
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女性作家による時代小説アンソロジー。
傑作揃い!
読みやすいのもポイントです。
作家は~宇江佐真理、小笠原京、北原亞以子、澤田ふじ子、杉本章子、杉本苑子、築山桂、畠中恵、平岩弓枝、藤水名子、藤原緋沙子、松井今朝子、宮部みゆき、諸田玲子、山崎洋子。
人気シリーズの紹介としても、有効ですね。
宇江佐さんは「髪結い伊三次」だし、畠中さんは「しゃばけ」からなので、既に読んでいましたが。
これを参考に、読んでないシリーズや作家さんへ行けそう。
次々に違う設定の人物が出てくることになるから、ゆっくり読み進んだ方が良いかも。
え~と、この人らはどの辺に住んでるのかしら?とかちょっと気になったり。
作者の違うパラレルワールドだから、出合うわけもないんですけどね。
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やはり私には、複数の著者の作品を集めたアンソロジーは向いていないのか。どうしても興味がそそられない作品がちらほらとあって、空き時間があってもなかなかこの本には手が伸びずに、読了までえらく時間がかかってしまった。
独立した短編を集めたアンソロジーだと思って読み始めたのだが、実際には連作シリーズものの中から途中の一編だけを取り出してきている作品も多かったようなので、前提となっている作品の背景がわかっていなくて読み辛かった、ということもあるかも知れない。最終的には、数ページ読んでみて興味を惹かれなかった作品は読み飛ばす、という方法でなんとか片付けたという感じ。
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女性作家だけの「捕物帖」アンソロジー、選者は宮部みゆきとくれば、面白くないはずがない。
宮部みゆきは当然のこと、平岩弓枝や杉本苑子といった大御所から、京都ものを書かせたら右に出る者のいない澤田ふじ子、新進気鋭の畠中めぐみまで15人の作品が収められている。
おなじみの主人公たちが次々に登場するのも楽しいし、この本で初めて知った作家の他の作品を読んでみるのもいいだろう。
いろいろな楽しみ方ができる。
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女性作家による「捕物帳」ばかりを集めたアンソロジー
大半は江戸ものだけど、中国が舞台のものや、明治時代の作品もあり
とりどりで楽しめました♪
シリーズ物からの抜粋も多かったようなので
本家を知ってたらもっと楽しめたかも
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女流作家による「捕物帖」ばかりを集めたアンソロジー。タイトルが「撫子が斬る」なので、最初は探偵役が女性のものばかりなのかと勘違いしていました。これはさすがに難しいみたい。
「女流作家の捕物帖」でも結構ニッチな気がしますが、こうやって集められたのを見ると、宮部みゆきを含め知っている作者や作者もないわけではなく、作者の性別などは気にせずに読み進むことができました。逆に言えば、掲載作を「女流作家」に限定していることにあまり意味が感じられません。どうせなら、「雨上がり」「鰹千両」「地獄の目利き」など、子供が重要なモチーフになっている作品を集めてくれたら面白かったかもしれません。
あと、「捕物帖」はどれを見てもほぼ連作短編であるため、それらを集めたアンソロジーは、どうしても「突き出しばかりが続けて出てくる居酒屋」の様相を呈します。一皿一皿は珍しく、美味しいのですが、もっと食べたくてもボリュームが少なく、かといってコースの中の一皿ではないので次に出てくる突き出しは前の皿と全然関係がありません。酢の物ばかり続いたり、あっさりしたものばかりが続いたり。物足りなければ、その皿が含まれているコース料理―そのシリーズを丸ごとどうぞ、ということになるのでしょうが、捕物帖のシリーズって自分には少し敷居が高いんですよね…。
まあ、そんな感じでなんとなく消化不良で読み終えました。
消化不良と言えば、「宮部みゆき 選」というサブタイトルに釣られて買ったのですが、巻末の「色とりどりの撫子」には「本書の収録作品のセレクトには、文芸評論家の清原康正さんのお力を、全面的にお借りしました。」なんてことが書いてあります。看板倒れにも程があります。
ということで、ちょっとがっかりなアンソロジーでした。
興味があるならば気になるシリーズの1冊目を買ってきた方が絶対にいいと思います。そのシリーズを楽しく読めればそれでよし、合わないと思っても、消化不良で3日もすれば読んだことすら忘れているような薄ぼんやりとした感想しか持てないような読み方よりははるかにマシです。
最後に調べてもうまくまとまっていることがなかなかない情報をまとめておきます。
撫子が斬る (光文社文庫)収録作品一覧
作者名 作品名 (収録書名)「シリーズ名」
宇江佐真里 星の降る夜 (幻の声 髪結い伊三次捕物余話)
小笠原京 寒桜の恋 (寒桜の恋 旗本絵師描留め帳)
北原亞以子 律儀者 (傷 慶次郎縁側日記) 直木賞受賞者
澤田ふじ子 池田屋の虫 (冬のつばめ 新選組外伝・京都町奉行所同心日記)
杉本章子 水雷屯 (水雷屯 信太郎人情始末帖) 直木賞受賞者
杉本苑子 花はさくら木 (江戸芙蓉堂医館) 直木賞受賞者
築山桂 禁書売り (禁書売り 緒方洪庵・浪華の事件帳)
畠中恵 茶巾たまご (ねこのばば)「しゃばけ」
平岩弓枝 初春の客 (御宿かわせみ)「御宿かわせみ」 直木賞受賞者
藤水名子 惜別姫 (覇王残影) ※文庫未収録
藤原緋沙子 雨上がり (夏の霧 隅田川御用帳)
松井今朝子 急用札の男 (一の富 並木拍子郎種取帳) 直木賞受賞者
��部みゆき 鰹千両 (初ものがたり)直木賞受賞者
諸田玲子 地獄の目利き (あくじゃれ 瓢六捕物帖)
山崎洋子 狂女 (横浜幻燈館 俥屋おりん事件帳)
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宮部みゆきが選ぶ、女性作家の書いた捕物帳の
アンソロジー。大御所を含む15人だったが松井今朝子さんの急用札の男のシリーズを読んで見たくなった。やっぱり宇江佐真理さん、北原亜以子さん、宮部みゆきさん等は安心して読める。