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ディスレクシアの素顔 LD状態は改善できる みんなのレビュー

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紙の本

肯定的な自己概念の大切さ

2005/11/27 01:53

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この『ディスレクシアの素顔』は、『LDラベルを貼らないで!』で、米国のLDへの取り組みを紹介した玉永公子氏が米国のディスレクシアへの取り組みについて語った本である。
 ディスレクシア(Dyslexia)は、この本のプロローグの言葉を借りると「読字や言語スキルに問題がある状態をいい、アメリカのLD人口の80〜85%を占めている。そもそもは、知的な遅れはないのに、易しい単語の発音ができない、文章表現がぎこちない、左右反対の文字を書くなどの子ども達を観察した医者が、そういう状態を呼ぶのに用いた言葉である。しかし、1960年代に「LD」という言葉がイリノイ大学のサミュエル・カーク博士によって提案されて以来、ディスレクシアという呼び名はLD用語に包括された。したがって、ディスレクシアとは言語に関するLDであると捉えることができる。」(p.7-8.)
 『ディスレクシアの素顔』は、次の部分で構成されている。
・米国のディスレクシア児の母親であるサンディー・エツラインが1979年に出版した『A Primer on Dyslexia』(ディスレクシアの初歩読本)というディスレクシアの子どもがディスレクシアのことがわかるようにと書いた本の解説付き翻訳
・著者の知り合いのディスレクシアでADD(Attention Deficit Disorder=注意力散漫)の傾向も併せ持つスーザン・レイラの事例(視覚的記憶力が良いことを生かして、苦手な点を克服した例)
・ディスレクシアの当事者のジェームス・バウアーの自伝のあらすじを紹介
・特別教育を受けた日系アメリカ人太郎の例
・歴史に名を残した偉大な人々で、実はディスレクシアだった人の半生を簡単に紹介
・以上の事例をもとに、ディスレクシアを理解するための解説
事例は、米国のものなので、日本のディスレクシアについて知りたいときは、『怠けてなんかない!』を読むいいと思うが、LDは「Learning Disabilities(学習困難)」よりも「Learning Differences(学び方の違い)」で、ADDは「Attention Deficit Disorder(注意欠陥障害)」よりも「Attention Diverse Distionction(注意多様性特質)」と捉えた方がいいということや
LDの人が自分自身に好ましい感覚、「Self Concept(自己概念)を」持つことの重要性を強調していた点には共感できた。
 ディスレクシアの当事者や周囲の人は、ディスレクシアを障害とだけ捉えるのではなくて、プラスの部分も見出している。
 それから、この本の例示には、ディスレクシアでない人も何人か出てくる。それは、「強い面を生かすこと」、「複数の感覚器官を使って学び、弱い面の訓練をすること」、「セルフ・コンセプトの重要性」を強調するためである。
 「複数の感覚器官を使って学び、弱い面の訓練をすること」の例として、ヘレン・ケラーを教育したアニー・サリバンの教育法が出てきている。また、「強い面を生かすこと」と」「セルフ・コンセプトの重要性」を強調するために、人気アイドルグループのリーダーまで登場するところはおもしろい。
 ディスレクシアの本は複数冊出てきていて、相互に補い合った内容になっていると思う。比較しながら読むとなかなかおもしろい。

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2007/02/19 16:24

投稿元:ブクログ

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2009/08/11 12:53

投稿元:ブクログ

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