紙の本
にこにこ、どきどき、そして涙
2005/12/12 11:58
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
一夜にして頭に角がはえてしまった校閲者の麻起子。
切るのも怖いし、どうしたものか…彼氏に相談するが
信じてもらえず?!
ツカミ抜群!いきなり頭から鬼のような角を生やして
しまったうら若き乙女の運命やいかに!である。
校閲・編集の、やや地味な世界を飽きさせず読ませる
ために「角」という超自然的な物体を持ち込んだのかな?
と最初こそは邪推したが、同僚や小説家・編集者の
濃くも憎めない人柄がわかってくるうち角の設定も
効いてきて、ぐいぐいとひきこまれた。
やや水木しげるテイストの、文学ちっくなラストもナイス。
どこかユーモラスなのに、そこはかとなくただよう悲しみが
たまらない。
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女の子の思考が全然わかんない・・・。現実になったら恥ずかしいとか言ってられないだろって思う。恥ずかしいよりも、見つかったら騒ぎになるっていうほうがずっと問題な気がする。
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ページ数がかなりあるのでじっくりと読みたい方におすすめ。校閲という仕事をしている女性を主人公にしており、本ができる時の一部分を拝見しているみたいで面白いです。
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ある朝起きるとアタマに角が生えていた女性校閲者。本作りの仕組みを理解していないと出てくる人々の関係がつかみにくい。
果たしてその角は何だったのか、結局よく判らない。
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クニオさんの本読みました。校正以外にも校閲って部署があるんですね。出版業界の裏が見えてなかなか面白かったです。次もよっちゃんオススメのクニオさん本を読むかー。
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ある朝、目が覚めたら頭に角が生えていた
主人公の女性が、出版社の校閲という仕事で
作家や編集者との葛藤がリアルで、そこは面白かった。
この人の作品って、読み始めは「えーーーなにコレ」な感じなんだけど
読み進めていくと、だんだん引き込まれて、結局最後まで読んじゃう・・・のが不思議(笑)
でも今回のコレのラストはなぁ・・・
後味悪かった感じ
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先日、三浦しをんの「舟を編む」の書評中で、主人公が校閲者だと言うことで、本作が紹介されていた。
ということで、注文中。
さて?
感想があれば、後日。
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読み進めていく残りのページ数に比例してオモシロさも薄らいでいくという、あるイミ、今シーズンのヨコハマのプロ野球チームみたいな作品です。
出版社に勤めるおねえちゃんのアタマにある日突然ツノが生えてしまった、という設定を紹介する冒頭部分がこの作品のピーク。
最後のほうはあまりクライマックさないです。
あと、作品の大筋とは一切カンケーないいくつかのエピソードに多くのページ数が割かれていたり、必要のない下品な表現が所ドコロで使われていたり、結局ラストをオカルトとムリヤリな死で片づけていたり、と、尻すぼみ。
尻上がれよコノヤロー。
主要登場人物のキャラクターも、最後まで固まってないし。
何本か映画化の実績もある作家さんということで期待していただけに残念す。
読書家のヨメからは、「オメー、なかなかいい本に出あわねえな。もけけけ。」と笑われました。
――ナルホド。
読書には、いい本を選ぶ能力と運が必要なんだね。
つぎ、がんばります。
来年はがんばれ。横浜ベイスターズ。
http://blueskyblog.blog3.fc2.com/blog-entry-1322.html
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「ある朝目覚めると、麻起子の頭に角が!」話は決して角が中心なのではなくて、角が生えてこころと同じように角があったかくなったり冷たくなったりすることで、こころが揺れ動くことをあらためて教えてくれる。
最後の角田光代の解説がとてもわかりやすくていいなぁと思った。
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ヒキタの作家としてのおもしろおかしな仕事現場を麻起子が体験するお伽噺を通して見せてもらった気がする。本好きにとっては、一冊の本が出来上がる工程を知ることができて楽しかった。人に見せられない陰鬱なものを角にするところにヒキタの明るさというか無邪気さを感じる。これが刺青とかアザとかだとただの暗くてつまらない話になっちゃうから。