0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジェイン オースティンの最高傑作です。とにかく、エマちゃん可愛い
電子書籍
上流階級のMatch-making
2024/03/09 09:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Misty - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し年の離れた幼馴染、その心に気付きもしないで恋に恋するエマ。オースティンの他のヒロインたちとは違い、上流階級の幸せに暮らす天真爛漫なお嬢様の彼女が、友人のハリエットの婚活に一躍買おうして、回りをどんどん巻き込んでいく。
投稿元:
レビューを見る
中野康司先生の訳は分かりやすくて読みやすいです。
ナイトリーさんが素敵な紳士で、もうたまりませんw
二、三度読むことをおすすめします。伏線が散りばめられていて、本当に完璧な作品です。
中野康司 訳/2005.10.10 初版
投稿元:
レビューを見る
この訳は面白い!オースティンの描く田舎社交界の垢抜けしない俗っぽさがとてもよく出ている。面白すぎてページをめくる手が止まらない。
オースティンのいちばんすごいとおもうところは、通りすがりの男の子ひとりにいたるまでみんな美男子に思わせてしまう萌えな技術。神業。
わたしエマはすごくデキル女だとおもうよやっぱり…。
投稿元:
レビューを見る
18世紀の英国の田園地帯のラブロマンス。
自分を賢くてすばらしい!と思っている娘のおばかっぷりが面白い作品……なんだけど耳が痛い。
ここまでじゃないけど、自分にも同じようにおごり高ぶっているところがあるので、他人事じゃないハラハラ感がある。
「エマ!? 何バカなこといってるの! 冷静になって!」と後ろから突っ込みを入れたいくらいだ。
ただ、エマ自身に悪意はなく(迷惑なんだけど)、すぐに反省をするので(懲りないけど)、読んでいてイヤな感じはしない。
そろそろ鼻っ柱折れそうだけどどうなるんだろ。
投稿元:
レビューを見る
結婚しないと決め込んでいた21歳エマは、
恋愛も結婚も階級が最も大事な要素(ピラミッドの土台)だと考えいました。それを踏まえ、町の人々の結婚の縁組を趣味として過ごします。
結局いつも失敗していた。愛し合う組を階級違いだと言って離れさせ、愛し合わない二人を階級的にぴったりとくっつけようとする。
これは、エマが、階級こそ結婚においてのピラミッドの土台であると考えたからなのです。
さあ、2巻でその間違いにナイトリー氏は気付かせてくれるのか、2巻へ続きます!
本当の階級とは、本物の紳士とは、恋愛におけるピラミッドの土台とは何か。そんなことを学んだり感じ取れるのではないかと思います。
オースティンのすごさって何なのでしょうか。
オースティンは6大作品全てが似たようなストーリー展開をしています。田舎の町で結婚してない女の人がいて、男の人がいて、ひと悶着ふと悶着の後に結局ハッピーエンドとなります。全て読んでいないのですが、ハッピーエンド化には、多少の無理矢理さも感じさせるものがあります。
それでも読者をなぜ引き寄せるのでしょうか。今尚読みつがれているのでしょうか。
答えは、(読んだ)どの作品にも心の繊細な要素が、あたりまえの現実描写の中に描かれいるからなのではないでしょうか。心の繊細な要素と言語化してしまうとものすごくチープなものになってしまいますね。
主人公だけじゃなく、登場人物の多くの人物の虚栄心やno虚栄性みたいなものが読み取れておもしろいです。
でも、漱石も「Jane Austenは写実の泰斗なり。平凡にして活躍せる文学を草して技神に入る」と述べている。やっぱそうなんでしょうかね!
So, let’s read and feel Jane Austen!
投稿元:
レビューを見る
まさにロマンティックコメディですごーくおもしろかった。そして新訳だからか、すごく読みやすかった。登場人物の人となりの説明とか、考えていることの説明とかが本当に細かくておもしろい。ここまで書いてくれる小説ってそうないのでは。主人公のエマが好き。先に映画「エマ」を見て、グィネス・パルトロウのイメージで読んでいるからかもしれず、本だけ読んだらすごくいやな女と思いそうな気もするけれど。それでも、エマのじーーっと人や人間関係を観察しているところ、鋭すぎて意地悪なところが好き。未熟なところも含めて。でも、根は素直でときどきものすごく反省するし。父親をはじめ、まわりにすごく気を遣っていて、でもあくまで明るいところも。あとがきにも書いてあったけれど、ホームドラマのようでもあって、それもすごくおもしろかった。身内や近所で気を遣いあうところとか。脇役もみな個性的で、エマの心配性の父親とか、すぐに不機嫌になる義兄とか。心配性ってけっこう人に迷惑、とか、不機嫌ってたちが悪い、とか、細かい観察のおかげで、わが身をふり返って反省できました・・・・・・。おしゃべりがはた迷惑なミス・ベイツについてもおもしろかった。身分が低くて貧乏でオールドミスでかわいそうなので、だからこそよけいにまわりは敬意を払わなくてはならないっていうのは、この時代特有? だけども、ミス・ベイツは自分は幸せだと心から信じていてすばらしい。こういう人になりたいものだ。
投稿元:
レビューを見る
主人公の性格が勘違いや想像力がたくましいのですが、他人にまで影響力を与えてしまうのはどうかと思います。その性格のおかげで失敗もしますが、その失敗をちゃんと反省し、そういう過ちは犯さないようにしようとする心がけが出来る主人公でもあります。この主人公は21歳ですが、まだ子供というか少女という感じがします。
投稿元:
レビューを見る
エマは、映画が先だったんですね。
それで、次が原作小説。
で、初めは違う出版社の読んだんですけど、誰が誰なのかわからなくって、口語も気になって、それで
「高慢と偏見」の訳が気に入っていたちくま文庫で買い直しました。
断然こっちの訳のほうが好きです。
エマは、うーん、映画は好きなんですけど
他のオースティンの作品を見てしまうと、魅力が薄れてしまったかな。
作者が言うほど自分勝手とは思わないんだけど。
ナイトリーはほんとに紳士ですよ。
高慢と偏見のダーシー君より紳士。笑
投稿元:
レビューを見る
頭の回転が早くて面倒見がいいのに、トンチンカンなエマのお嬢様ぶりがたいへん。
詳しい感想は下巻にて。
投稿元:
レビューを見る
【ひとことポイント】
家柄のいい男なら、素性のわからぬ女性と結婚したいと思わない
美しく知性ある女性のエマは、気取って人の恋の仲介役を買って出るが、誤解や勘違いばかり。
そんな主人公が一癖も二癖もある登場人物に囲まれながら、自分の失敗や愚かを学び成長し、最後には結婚する様を綴った物語。
私がこの本に出会ったきっかけは、作者であるジェーン・オースティンの小説「高慢と偏見」を原作にした映画「プライドと偏見」でした。この作品を見て、ジェーン・オースティンの小説を読むようになりました。何作品か読んだ中で、私が一番好きだった作品が今回の「エマ」。癖のあるエマに始めは戸惑いますが、だんだんと成長してく過程が自然な流れで書かれています。
人の恋には積極的なのに自分のこととなると全く気付かないエマがかわいいです。
古い小説ですが、恋愛小説が好きな方はぜひ読んでみてください。
<情報学部 N>
企画コーナー「わたしの本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2013/1/9-3/18まで】
湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1626332
投稿元:
レビューを見る
エマ。美人で明るくて裕福で、家族思いで自信にあふれた21歳。イギリスの片田舎で社交界を取り仕切る、とてもかわいらしい女性です。
投稿元:
レビューを見る
図書館で。
エマは簡単に言うと世間知らずで色々とずれてるんですがまあ悪気のある人ではないのでそこがまたどうしようもないというか。個人的にはフランクはダメだろうと思いますが…彼女は何がよかったんですかねえ… まあ良いけど。
最終的にはほぼ全員が収まるところに収まったというのはステキです。
ハリエットはまあ最初にプロポーズを受けてOKしてしまっては世間が見えなかったので一回りしたのもよい経験だったのではないかと思ったりもします。
投稿元:
レビューを見る
阿部知二/訳エマ (中公文庫)
工藤政司/訳エマ〈上〉 (岩波文庫)
中野康司/訳 エマ (上) (ちくま文庫)
各社を比較してみたくなって、結局集めてきた。
シーンは冒頭、エマが縁組みの成功に浮かれている所に、ナイトリー氏が釘をさし、『成功といえるのかね?』と追求する場面から抜粋。
ナイトリーへの敬称だけで各文庫の特色が出ています。
どんなものだか手にとってみたい若い人には、ちくま文庫がおすすめ。
文章へのこだわりと読みやすさを求めるなら、岩波。
古典への理解と熟読派なら、中央公論。
以下下記
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3963.html
投稿元:
レビューを見る
19世紀初頭のジェントリたち…とりわけその子女たちが抱いた野心、けん怠、不自由、無知、理性と誤認。オースティンの作品がおもしろいのはそこらへんのことを、キャラクター化してみせてくれること。
「エルトンさんの態度は、ある意味では、ナイトリーさんやウェストンさんより上かもしれないわ。エルトンさんの態度のほうが丁重だから、いいお手本になるわ。ウェストンさんの態度はあけっぴろげで、きびきびして、すこし無遠慮なところがあるわ。みんな彼のそういうところが好きだけど、それは彼がすごく陽気な人だからよ。でも、彼の態度は真似しないほうがいいわ。ナイトリーさんの態度は単刀直入で、断固として、人に命令するようなところがあるけど、やはり真似しないほうがいいわ。ナイトリーさんにはぴったり合っているし、あれほどの立派な容姿と、社会的地位があるから許されるけど、若い人が真似したら鼻持ちならないわ。でもエルトンさんの態度は、いいお手本として若い人にも勧められる。エルトンさんはとても明るくて、陽気で、親切で、丁重ですもの。最近とくに丁重になったような気がするわ。私かあなたに気に入られようという下心でもあるのかしら。それで急に丁重になったのかどうかわからないけど、彼の態度が前よりずっと丁重になったのは確かよ。何か目的があってそうしているのだとしたら、たぶん、あなたに気に入られたいからよ。このあいだ彼があなたのことをどう言っていたか、話したかしら?」(52-53ペ)
散策、ピクニック、ディナー、舞踏会…そういった「社交」を基調として描かれるジェントリの「優雅」な生活の合間には、農場経営にまつわる雑事や慈善訪問、地方行政に関わる職務への素っ気ない言及が登場する。
上級貴族階級と農民階級・商人階級の間にあって、牧師たちと隣り合う彼らは、土地資産の経営によって経済的な資本を、教養と「品の良い」振る舞いにより文化的な資本を、そして慈善と公共への奉仕によって社会関係資本を蓄積してきた人びと。
少なくともオースティンが描く世界において、登場人物たちの伝統や血筋への繰り返しの言及にもかかわらず、彼らの世界の境界線上での流動性の高さがそこここで仄めかされていて──まさにそうであればこそ、自分たちの正統性を主張せざるをえない人びととして呈示されているのも、読んでいて興味深い。