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久しぶりに1日で読み終えてしまった。とにかく斬新な設定ではないし、内容も斬新では無いが読了後は清清しい。「踊る」シリーズの室井管理官を彷彿とさせる「キャリア」像は面白いと思った。よって☆5つ。
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この筆者のは初めて読んだ。ま、結構面白い。警察って内部は階級世界なんだろうなあ、とは思っているけど、益々その思いに拍車をかけた。主人公は正義感溢れる、こういう方ばかりがキャリアだといいんだろうけど、実際はどうなのかなあ。
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平成18年度の第27回吉川英治文学新人賞受賞作。話の中盤までキャリアの常識は世間の非常識という言葉通りの主人公だと思わされたけど、キャリア同士の馴れ合いや本音と建前を使い分けるのを頑なに拒否し続けて孤立無援で突き進む主人公は、ラストでは読み始めたときとまったく逆にかっこよくさえ思えて中々良かったです。
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キャラクターが実に良い。最初は「はぁ?」っていいたくなるような主人公が、最後には「でかした!」っていいたくなるような実に痛快なイメージに大変身。なかなか面白い作品でした。
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【第27回吉川英治文学新人賞受賞作品】警察内部の内輪揉めを描いた作品です。主人公・竜崎のふるまいは、まさに大半の人がイメージする官僚そのもので、小説とはいえ読んでいて非常に不愉快になりました(笑)しかし、読み進めていくうちに、自分の進退よりも組織としての警察庁のとるべき『真の危機管理』を考える竜崎の姿勢に次第に高感度がアップ!特権とともに大きな義務も背負うことをきちんと自覚しながらエリート意識をもつこと、そして情に流されず、理性と正確な判断で最善策をくだす竜崎の行動こそ、まさに我々が望むキャリア像と言えますね。まぁ、現実にこんな事態になったら、組織に潰されてしまうのがオチでしょうが(ぷっ)
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いいっ!!警察小説というと、現場刑事視点のものが多いし、またそちらの方がおもしろい。だけど、これはキャリアが主人公。読む前は、キャリア主人公にしても大しておもしろいストーリーは描けないんじゃないの〜?なんておこがましいことを考えていましたが・・・おもしろすぎますっ!!
竜崎という警察官僚。そしてそれを取り巻く人々。全ての人物像が絶妙。
特筆すべきはやはり主人公の竜崎。キャリアという設定なので、理想を追い求めるばかりの、清廉潔白で正義感に満ちあふれた人間では現実味がない。かといって、自己保身ばかりに目がいく腐敗した官僚像でもおもしろみがない。
その中間を行く官僚が竜崎なのです。「東大でなければ大学でない」なんて平気で言ってのけ、出世欲も旺盛。ただ、彼は出世のために人に与することはない。己の信念に従って、なおかつ一人で突っ走ることもなくうまく立ち回る。
綺麗ごとばかりではやっていけない。汚い部分も多くある。けれど、それをうまく受け入れながら妥協しつつも、決して理想を失ってはいない。譲れない一点は決して譲らない。それが国のためならば。
常に『国のため』『警察組織のため』・・・これが彼の原則なのです。自己保身なんて何のその。常にベストな選択を模索し、それが実行されるよう奔走する。すごいです。「こんな人いないだろうな」と思う反面、「こんな人がいればな」と思える、いいとこをクサッとついてくる人物なのです。
人間味がなくてパーフェクトに見える彼も時には誘惑にかられ、自己保身と警察組織を秤にかけて逡巡したりする。そういうところもまた彼の魅力の一つであったりします。
あぁーーー!!他にもいっぱいいいところあるんですが書ききれない(笑)読んでください、是非!!
サブキャラもみんないい味だしてます。同僚の伊丹さんも好きだし、竜崎の奥様も好き。ついつい竜崎のストイックさに目が行きがちですが、それもこれも内助の功あってのもの。すごくよくできた奥様です。一緒にいて愛をささやくばかりが夫婦じゃないなとつくづく実感。ただ、私には竜崎の妻はつとまりそうにないけど・・・(笑)
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キャリア官僚竜崎の変人っぷり…というか一途なまでに自分の信念を貫き通す辺りが可愛くも思える。
幼馴染かつ警視庁刑事部長(!)の「伊丹」に、某ドラマファンならドキっとさせられること請け合い(笑)。
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キャリア・総務課長・竜崎伸也、警視庁キャリア・刑事部長・伊丹俊太郎は幼馴染ではあるが、竜崎は伊丹を嫌いけん制し合う。かつて少年犯罪で収容されていた保志が15年もたってから殺される。次々起こる殺人事件。報道・マスコミ対策に追われる竜崎。それぞれの保身のために動くキャリア。事件の真相と途中でわかる竜崎の息子の犯罪。熱く一本気な変人竜崎はどうするのか。少しずつ明らかになる情報から予測・危機管理など気になってどんどん読み進めあっという間。’08.1.26
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この作家さんの作品は初めてよんだけど、おもしろかった。最初は主人公にあんまり共感できなかったけど、終盤はかっこよかった。続編も読もう♪他の作品も読もう♪
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立ち読み時点では、キャリアの傲慢さが出ていて嫌だなと思いましたが、どうやらそれだけではない深みがありそうです。
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なんちゅー性格の悪い主人公やねん!東大以外大学じゃないとか言って、有名私立大学に受かった息子を浪人させるし、家庭のことは完全に嫁に任っきり。とにかくなんかもう言うこと全てが堅苦しいし!!出世第一やし! それに、今まで読んできた警察小説はノンキャリの主人公多くて、キャリアの主人公に戸惑ったっていうのもある。ノンキャリがキャリアのせいで身動き取れないとか、キャリアのせいで犯人逃した、とか。だからどんな話になるのか・・って思ったら。これが実は主人公めっちゃカッコイイ!!!なんかすごいこの主人公好きになった。信念貫き通してる。今までの言動には全て理由があったのか・・・。警察の不祥事に対する態度も、息子の犯罪への対処も、すごい爽快感を味わえた。
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今野作品警察小説なのに「悲惨、残忍、重たい」感がなくていい。最後は気分的に楽に追われるのがいい。かといって、薄っぺらさはなく文章の軽快な展開は、読み手を楽にしてくれるし、楽しませてくれる。今は一押しの作家なのだ。
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隠蔽捜査=警察組織はやっぱり正義を貫いてほしい。現実は多々有れど、清廉潔白に感じさせてほしい。警察へ家族へ「良心」を貫いたキャリアの物語
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おもしろかったです。
なかだるみ無く、サクサク読めました。
最初はとっつきにくいなぁ・・・っと思った登場人物たちも、読み進めるうちに、魅力的に見えてきました。
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最初の方は主人公に、警察庁の典型的な官僚の印象を感じたが、後半になり織田裕二的な人だということが分かった。
2008/05/31
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先に隠蔽捜査2を読んだので1を借りてみました。2007年に土曜ワイド劇場で放映されていたようです。竜崎に陣内孝則、伊丹に柳葉敏郎、妻に原田美枝子といった配役だったようです。陣内さんだと竜崎がますますギャグっぽく感じてしまいそうですが、どうだったんでしょう?1の方がキャリア意識丸出しで、ちょっとイヤな感じですので、2だけでもいいかなと思います。このシリーズ続くのでしょうか?図書館予約数は0(08/07/16現在)です。