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評価内訳
2021/05/02 13:46
投稿元:
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コーディネーション(資源配分)とモチベーション(動機)において制度と組織がどのような役割を担ってきたかという「制度と組織の経済史」というスタイルで、これまでには見た事がない珍しい経済史の本で興味深い内容である。 よく「歴史は科学か?」というテーマが話題になったりするのだが、一般的には実証主義と所謂「物語り」論との対立による哲学的な議論になっている事が多い。他方、本書では歴史と理論の関係性を分析する試みであり、まさに「社会科学」的な内容であると言えるのかもしれない。経済史だけでなく政治史にもこのような試みが広がると面白いと思うのだが、このようなアプローチが可能なのは「経済学」ならではなのだろうか。