紙の本
真保さんの新展開?
2006/02/06 11:01
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投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日読んだ「発火点」といい、真保さんは今何らかの転機を迎えようとしているのかもしれない。過去の名作「ホワイトアウト」や「奪取」等で目立った「息をも付かせぬアクション!」的な要素を取り除き、もっと人間の深層心理や設定の妙で読ませる作品を目指されているのかも、しれない。
本作品も、まずその設定の面白さに惹かれた。大病院の院長宅で起こった誘拐事件。犯人からの要求は、とある「入院患者」を殺せ、と言うもの。なるほど身代金目的の誘拐でなければ、犯人のリスクは大幅に軽減されるのだ。
さらに、続いて誘拐事件が起こる。少し誘拐物を読んだ事がある読者なら、もしや?と犯人像が少し見えてしまう。果たして、そのヨミは当たっているのか?と下巻へと誘導されてしまうのだが・・・。
紙の本
小役人シリーズとは一味違うおもしろさ
2005/12/30 02:25
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投稿者:永遠のかけら - この投稿者のレビュー一覧を見る
小役人シリーズほどの緻密さはないものの、また違ったおもしろさ。
ストーリーは、大病院を経営する辻倉家の娘・恵美が誘拐されるところから始まる。犯人の要求は、身代金ではなく、入院中の患者の命。前代未聞の誘拐事件に立ち向かう様はテンポもよく、真保作品らしく複線も張り巡らされている模様。さらなる事件も発生し、下巻への期待感は十分。
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ほぼ時を同じくしておきた二つの誘拐。十七歳と十九歳。身代金は前代見未聞の「殺人」と「株券」
当然、関係があるということなんでしょうね。下巻のお楽しみです。
2006/2/1
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この本は、実はズルイ・・・というか、推理小説にあるまじき読み方をしてまして。 ラストから読んでます(^^;;) というのも、どうしても、文庫の上巻はノれず、読み切れなかったから。 でも、ラストだけは気になって、ラストを読んだらそこが良くて。遡るように下巻だけは読んでしまったという。 江戸川乱歩賞最終候補に残った小説が原案の本書、皆さんはどんな風に読むでしょうか(いや、本はラストから読んではイケマセン/苦笑)
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福田和也に動機の不在と評されてから、なんだか避けていた真保裕一。久しぶりである。上巻を読む限りは、不在どころか巧妙に隠されているよう。開き直っているのかも。そうはいっても、犯人が出てこないわけはないだろうから、後半(下巻)では動機が見えてくるだろう。そのとき、やっぱり不在でも、おいらは良いや。これだけ読ませてくれれば、十分に満足。作家の値打ちなんでおいらには測れないや。
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大病院の娘、17歳が誘拐された。 ほぼ時を同じくして町の本屋の息子、19歳が誘拐される。 本格誘拐ミステリーの幕開け。
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2009/3/29~3/30
東京への移動で読み始め、東京のホテルで読了。
一族で病院を営む一家の孫娘が誘拐されるが、犯人の要求はその病院に入院している病院のスポンサーであり、政財界を巻き込んだ疑獄事件の被告でもある患者の命であった。それとほぼ同時に、もう一つの誘拐事件が起こる。2つの事件には関連がありそうなのだが。
というところで下巻に続くのであるが、久しぶりに真保作品を読んでいるが、流石に巧いなぁ。私のなかでは東野圭吾氏とならぶストーリーテラーだ。
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タイトルにあるとおり誘拐もの。話の進行の視点がころころ代わって読みづらい人もいそうだけど読み進めていくにつれ引き込まれて気にならなくなるはず。二つの誘拐事件のネタはどちらもこれまでないもので、それぞれで別の話が書けそう。ただ「奪取」の時も思ったけど、これ読んで真似して実行に移す人はいないのかしらん。
目次見て分かるとおり二つの誘拐事件は下巻で交わるんですが、かたっぽづつの犯人はおぼろげながら見えてきつつも上巻だけでは接点はさっぱり。
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ミステリー長編。
大病院の院長の孫娘が誘拐された。犯人の要求は、病院のスポンサーであり、政治が絡んだ事件の被告人でもある患者を殺せというものだった。無理な要求に右往左往する家族と警察。そして、人質救出のための極秘作戦が実行される中、また第二の誘拐事件が発生する・・・!!
初めて読む真保作品です。
息もつかせぬストーリー展開。あっという間に読ませます。
これからどうなるんだろう?続きが気になります。
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面白かったです。2つの誘拐事件はつながってるのか?まだまだ波乱の展開が予想されます。さあ、下巻を読もう!
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2009.10.04
借
「命は金に代えられない、と言われるが、人の命と金を現実に比べる立場に置かれた者は少ない。」
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下巻に期待。
真保裕一の本は何冊か読んだが警察小説は今ひとつこなれていない感じ。「奪取」「ホワイトアウト」は良かった。
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病院長の孫娘が誘拐された。“身代金”は入院患者の命だ!標的は病院に身を隠していた被告人。挑戦か陰謀か。悪魔のゲームの幕開けか!?そして、もう一つの誘拐が...。逆転に次ぐ逆転!衝撃と興奮の傑作巨編。
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誘拐事件の身代金代わりで患者の命を要求し、
医療の知識を駆使して犯人の要求に応える推理小説でドキドキで面白い
二つの誘拐事件が絡み合って続きが気になる!
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宝寿会総合病院院長の孫娘が誘拐され、間もなく犯人からの電話が入る。
身代金の代わりに犯人が要求してきたのはその病院に入院している患者の命だった…。
初めて読んだ、真保裕一作品。
面白い。
上・下巻をぐっと一気に読ませてくれた。
少女が誘拐され、入院患者の命を要求される、しかし、命を奪うという行為は医師である被害者家族にはできない…その要求をいかにしてクリアするかということが最初の課題。
完璧であるはずの作戦なんだけれど、ハラハラしながら読んでいました。
そして、ひとつの事件が終わったと思えば、また新たな事件が。
そしてそして!さらにその事件の裏側が…と、終わったはずなのに、どんどん謎が出てくる。
純粋な想いと緻密な計画に感嘆。