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一番初めに、児童文学のくくりで出版され、
子供が読んでもわかりやすいように、
シンプル、かつ素朴な文章で構成された訳ゆえに、
かえって読者各自でそれぞれの思い入れで解釈が出来る、
思わぬ奥行きの深さを持った岩波オリジナル版。
そして怜悧、かつ洗練された文章で綴られた大人の読者向け、
池澤夏樹氏によって訳された集英社版。
その中間に位置する印象にあるのが、
私にとって3冊目となる「星の王子さま」、
東京大学教授石井洋二郎氏の手により訳された筑摩書房版。
「です・ます」調を採用し、
子供の読者に対して語りかけているような口調の部分も
多く見受けられるが、岩波オリジナル版よりは
「子供向け」の要素を徹底している訳ではなく、
子供には意味の理解が若干難しいかもしれない言葉も
使用している。
訳者の石井氏は、その後書きで
「これから大人になる子供」にも
「かつて子供であった大人」にも
向けて語っている本作の二重構造を意識したと語っているが、
その葛藤の跡が見える訳かもしれない。
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2010年09月06日 貸出
2010年09月07日 読了
子どもの心を大切に。
本当に大切なことは目に見えないもの。
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【ひとことポイント】
時間をかけなければなじみになれない。心は商品ではないのだから。
【推薦文】
大切なのは目で見えない。
心でしか見えないんだというセリフはあまりにも有名。
王子様が、様々な宇宙の旅をしながら、友達の大切さ、恋愛とは、また生きることとは。
など様々なことを経験していきます。
こうだったんだと思う経験がきっとあるはず。
大学生からそしてどの世代からでも永久に愛される不変のメッセージがここにあります。
<情報学部 T>
企画コーナー「成長する本棚」は(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2013/11/26〜】
湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1493219
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企画展示2011-F.O.G Vol.6掲載図書
文教大学広告企画制作サークルの発行誌 『FOGPARTY』Vol.6 において、「本~めくり、ひろがる、せかい」の特集に応じ、学生の皆さんから選ばれ紙面にて取り上げられた図書です。
企画コーナー「成長する本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
展示期間中は貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2012/11/26-12/25まで】
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「大人と云うおかしな生き物」について、示唆的或いは引用甲斐のある一節に富む。尤も、実際に使えるかは未知数であるが。以下例示。
・象を飲み込んだ蛇の画
・花にある棘
・道理に適った命令しか下せない王
・「星を所有する」
・「大事なものは目に見えない」
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読み終えてみて、「大人の人生の哲学書」ともいうべき深い本で、子供向けとなっているが、是非大人にも読んでほしい一冊であった。
特に繰り返される一文として、「心で見ないと何も見えない。いちばん大切なことは目には見えない。」という部分である。この文章を繰り返し読むたびに目に見えることばかりに気をとられてしまうのではなく、本当に大切なものに時間をかけて接していくことで愛着と責任を感じるようになっていくことに気付かされるばかりである。
本当にこの本に出会えることが出来て良かったと思える本であった。
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新訳。文庫を手元に置いておきたくて。
久々に読んでみたら、心にしみる言葉がたくさんあって、やはり美しい物語だなと思った。
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子どもと、≪かつて子どもだったときの≫大人に向けて書かれた、挿絵入りの小さな話。
この本の中から、何かしらの教訓を得ようとすれば、十や二十ではとても足りない。
大人は説明しなければ分からない、一つしかない花を好きになる、一番大事なことは目に見えない、等々、本を読みながら改めて気付かされることは、きっと幾つもある。
しかし、そうやって、かつて子どもだった時の大人が、沢山のものを、言葉によって、確かにこの本から得られるとして、いま現在の子どもは、何を、どうやって、この本から汲み取ればいいのだろうか。
今は手に入らなくなってしまった、その何かに向かって呼び掛けるとしたら、口にするとあまりに頼りなげな、≪想像力≫という名前だろうか。
「けれども、あいにくわたしには、箱の中のヒツジを見通す力はありません。きっと、いくらかはおとなたちと同じようになってしまったのでしょう。歳をとったにちがいありません」(P.31)
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「星の王子さま」は映画にもなったことで私もこの本を知ることになって読んでみました。
「大切なものは目に見えない」というフレーズは私も大切にしている言葉ですので、その事がとても印象に残ります。
家くらいの大きさの星に住む少年が地球に降りてくるのです。 一輪の花は大切にしたいなと感じるが花束だと一輪枯れてしまっても平気になってしまう。
モノへの気持ちと「本当に大切なもの」は心の中にある気持ちではないかと考えさせられる本でした。 映画がDVDになったら家族で家で観ます!
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星の王子さまがさよならを言う場面で、「悲しみが消えていったら、ぼくと知りあえてよかったと思うでしょ。おじさんは、この先ずっと、ぼくの友だちでいる。ぼくといっしよに、笑いたくなる。」というセリフがある。そんなふうな関係性を築けた主人公にたまらなくうらやましくなる。やっぱり大人になると立場で縛ってしまっていて、心と心を交わすことは少なくなっているから。