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少女という存在を愛でる全ての人のための作品
2006/05/27 21:41
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトウジョン - この投稿者のレビュー一覧を見る
鎌倉を舞台にした女子高生達のお話。
10年ぶりに再会した少女二人、進学女子高に通う「ふみ」とお嬢様系女子高に通う「あきら」を中心として物語は展開する。
「ふみ」は内気な文学少女。
背が高いのとあいまって、いつも俯きがち。
好きだったいとこの志津ちゃんの結婚話に、裏切られた気分になった彼女に同じ学校の先輩が声をかける。
同性である先輩の「ふみが私の初恋だよ」という言葉にときめき、舞い上がる日々。
しかしふと考える。では自分の初恋は?
「志津ちゃん・・・ううん、あーちゃん(あきら)だ」
「あきら」は幼い容姿に反し、物怖じしないしっかりもの。
昔から内気なふみの手をひく役回りだったが、それは再会後にもあまり変わらない。
まだまだ恋愛をリアルにとらえられないあきらに、ふみが告白する。
「同じ学校の先輩と付き合ってる。気持ち悪いなんて思わないで」。
それに対し「べつに女の人を好きでもいいんじゃないでしょうか?」「あたし、どうしたらいい?」と、受け入れるあきら。
1巻では「ふみ」の恋愛のほうが軸になっているが、そこに「あきら」がどう入ってくるのか?
また、ふみの恋人である杉本の過去の恋愛、杉本に思いを寄せる井汲など、周囲の少女達の想いも複雑に絡まりあう。
高校に入学するところからはじまり、夏に入るすこし手前までの短い期間が丁寧に描かれている。
事前にロケハンを敢行したというだけあり、古都鎌倉の描写も魅力的かつ効果的。
季節感や思春期の少女たちの醸し出す雰囲気が、なんともきらきらした新緑のような一冊。
書き込みの少ない絵柄が少女たちの清潔感に相応しく、間合いの多いコマや文章がよりいっそう繊細に登場人物たちの感情を表現している。
「花物語」
「青春はうるわし」
「スタンド・バイ・ミー」
など、各章のタイトルですら詩的。
百合好きの方は勿論、女子校ノリの話は好きだけれども最近の百合ブームにはいまいち乗れない、という方にこそ読んでいただきたい。
硬質でかたくななくせに些細なことで傷ついてしまう「少女」という存在。姿かたちではなく、その精神を愛する人ならきっと感じるところがあるはず。
清く正しく美しい、まさに「少女漫画」の名に相応しい一冊である。
自ブログより改稿
志村貴子さんが描く女の子同士の恋愛
2016/01/31 20:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る
志村貴子さんが描く女性の同性愛を取り扱った話。絵がほんわか可愛いらしく読みやすいが、時々淡々としながらも胸を刺すような残酷な場面とのバランスに虜になる。
幼馴染
2018/11/19 14:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぺろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼馴染だった二人が再会したところから始まるストーリー。
背の高いおとなしいふみとしっかり者のあーちゃん。
二人の恋と友情が描かれたストーリー。
絵柄もあっさりとした感じで読みやすかったです。