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「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」の句は『孫子』・軍争篇で軍隊の進退について書いた部分にある「其疾如風、其徐如林、侵掠如火、難知如陰、不動如山、動如雷霆。/其の疾きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠すること火の如く、知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷霆(らいてい)の如し」からの引用。これは「移動するときは風のように速く、静止するのは林のように静かに、攻撃するのは火のように。隠れるには陰のように、防御は山のように、出現は雷のように」と言う意味である。各版本によっては「難知如陰」と「不動如山」が逆に記されている場合もあり、信玄はそうした版の前四句を採用したものと思われる。
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【 孫子の兵法】 第5号
「1 始計篇 5.兵は詭道なり」
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兵ハ詭道ナリ。
故ニ能ナルモコレニ不能ヲ示シ、用ナルモコレニ不要ヲ示シ、
近クモトコレニ遠キヲ示シ、遠クトモコレニ近キヲ示シ、
利ニシテコレヲ誘イ、
乱ニシテコレヲ取リ、
実ニシテコレヲ備エ、
強ニシテコレヲ避ケ、
怒ニシテコレヲ撓(みだ)シ、
卑ニシテコレヲ驕(おご)ラセ、
佚(いつ)ニシテコレヲ労シ、
親ニシテコレヲ離ス。
ソノ無備ヲ攻メ、ソノ不意ニ出ヅ。
コレ兵家ノ勝ニシテ、先ニハ伝ウベカラザルナリ。
戦争はだましあいである。
ゆえに、能力があってもできないふりをし、必要だと思ってもいらないと見せ
かける。
近くにいても遠くにいるように見せ、遠くにいても近くにいるように見せる。
有利と思わせ相手を誘い、
混乱させて奪い取り、
充実している相手に対しては備えを固め、
強い相手との争いは避け、
相手を怒らせ心を乱し、
卑屈な態度で相手をおごらせ、
休養がとれている相手は疲れさせ、
チームワークのとれている相手の仲を裂く。
相手の備えていないところを攻め、敵の不意をつく。
これが兵法家の勝利をおさめる方法であるが、あらかじめこうだと決め付けず
に臨機応変に対応しなければいけない。
<解説>
孫子は戦争に正々堂々という言葉ほど似合わないものはないと断言している。
曰く、戦争はだましあいだと。
相手をだますためにも、実力は決して見せない、欲しくてもいらないという。
利益で相手をおびき寄せ、驚かせて掠め取り、強い敵からは逃げ、挑発して心
を乱し、下手にでて油断させ、仲のいい者同士を仲たがいさせよといっている。
しかも、相手の欠点を攻め、不意をつけとも断じている。
一般的にいってひどい奴だと思うだろう。
しかし、こうしなければ戦いには勝てないと孫子は断言している。
【参考文献】
『孫子の兵法』 守屋洋 三笠書房
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大河が始まるからー!と買った割には大河始まってから慌てて読んだ(笑)
勘助から見る武田家。勘助が死ぬ所で話が終わるので、信玄の立場から見る本を読んでみたい。
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大河ドラマと違って山本勘助がみごとに醜い描写でびっくり。時代小説なのに読みやすくて分かり易い。上杉謙信がもっと出てくれたらな〜
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速きこと風の如く
静かなること林の如く
侵略すること火の如く
動かざること山の如し
↑この言葉、力強くてとっても好きなのです。
ってなわけで、「風林火山」読み終わりました。
大河ドラマのあらすじと、ちょっと違うところもありつつも、
テレビの方は、まだ半分弱なので、この先どうなっていくかな?
本にしてもテレビにしても、山本勘助が主役です。
山本勘助・・頭の切れる人ですね。
そして男らしい人でした。
今度は、「山本勘助」の本を読んでみようかな・。
とも思いつつ、武田信玄の人生って、どこで終わってるんだっけ?
なんて思ってたら、読みたい歴史の本がたまってきそうだ(笑)
ちなみに、私が歴史の本をちゃんと読んだのは、これがはじめてだと思われます。
P.S どうしても、台詞の所を読んでると、
市川亀治朗の歌舞伎の言い回しでの“晴信・信玄”が頭をよぎってしまう・・
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2007NHK大河原作。ドラマがなかなか面白いので原作気になっています。あまり長くないようなので、近々手を出したいところ。
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サラリとして読みやすいです。
ただし会話部分が少ないので、読んでる方としては遠くから傍観してるような感じがします。けど最後のクライマックスにはとてもドキドキして、読み終えた後に余韻が残りました。
大河ドラマとは少し違った感じがありますが、また読み返したくなる1冊です。
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~内容(「BOOK」データベースより)~
「いかにも、武田の軍師、山本勘助」己が生命を絶たんとする切っ先を突きつけられても、その男は堂々と自らを名乗った―信玄への仇討ちを誓う由布姫と、姫への思慕を胸に川中島の決戦に散りゆく山本勘助。夢半ばにして歴史から過ぎ去っていった人々の果敢な後姿を、華麗な筆致で描いた井上文学の金字塔。
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2007年大河ドラマの原作。文庫1冊だけと短いので、話はぐっとシンプル。印象的なエピソードはけっこう生かされてます。今川に士官を認められず9年も飼い殺しにされた山本勘助は小男で醜いという〜内野さんとは違うわ。登場の時既に50歳でその後20年が語られます…。武田晴信(後の信玄)はおおらかで勘助を信用し続けます。由布姫はほぼ原作通りなんですね。烈しい美しさ、イメージぴったり。初めて戦った時の景虎(後の謙信)は18歳だったとか。
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息子ちゃんに勧められて読みましたが。ドラマは全く見てないのですが、とても楽しめました。人生そのものがドラマティックで、ラストの上杉謙信との合戦シーンはかなり手に汗握りました。
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大河ドラマの原作として超有名な一作。
夏のキャンペーンにあわせて、あえて新潮文庫で買ってみる。
この方の地の文の書き方が、わたしにはとても心地よく、読み進める上で全く苦労がなかったのが印象的。
スポットがかの武田軍にあるため、エンタテイメントとしても申し分なし。
人物設定にやや難アリと感じないこともないけれど、やはり素直に面白いと思う。
もう少し勘助の軍師っぷりというか頭の良さがばばんと出ていると最高だったのだが・・・。
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情報科教員MTのBlog (『風林火山(井上靖・著)』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/50931510.html
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大学の子に借りて読んだ。
面白い!!って程面白いこともなく、詰まんない!!ってほど詰まらなくもなく。こんなもんかな〜・・・というのが正直なところ。
武田さんちの家臣の名前を覚えるのに役立ったのは間違いない(笑)
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主人公が風体の悪いおっさん(いきなり最初から50歳。)。すげえ(笑)信玄と勘助の間にさえも、無邪気な信頼関係の存在しない人間模様がすごい。
それと、上杉方のあまりの描かれなさがすごい。描かれないからこそ、きっと上杉方でも同じような雰囲気だったのではないかと思える。派手さもないしものすごく面白い作品ではないと思うけど、いぶし銀な名作だと思う。
勘助もだけど、二人の側室がステキです。
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由布姫が気高く美しい。そして我が強い。井上靖の小説に登場する女性にはそんなような性質が共通してるような。「しろばんば」のさき子とか。すてき。
それにしても大河ドラマとはまったく別の話です。内野さんの勘助はかなり男前すぎでは?
ドラマと原作、別の話と考えれば、どちらも、好き。
今年の「篤姫」が原作とあまりに違いイラだっていましたが、それはそれでアリなのだと、これを読んで納得できました。
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大河ドラマにGackt氏が出ると聞き、実家にあった文芸書を読み、それでは飽きたらずに文庫版購入。
や、普通に面白い小説でした。