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言葉と建築 語彙体系としてのモダニズム みんなのレビュー
- エイドリアン・フォーティー (著), 坂牛 卓 (監訳), 邉見 浩久 (監訳)
- 税込価格:6,050円(55pt)
- 出版社:鹿島出版会
- 発行年月:2006.1
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紙の本
建築プロパーの方々には是非読んで頂きたい1冊。
2015/08/25 02:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「話してないで建てろ」とミース・ファン・デル・ローエが言おうとも、建築は語るべき分野かもしれない・・・と思わされる1冊。とにかく分厚い。が、なんでもかんでも建築にからめて細かく語っているわけではない。辞書のような体裁、に見えるが扱う語彙は以外に少ない。ただし、それらは誰がみても「実に建築らしい」語彙だ。特にモダニズムに深く関わる言葉を、それが最初に建築系書籍あるいは論文などに使われた、その時代背景を詳しく織り交ぜて語る。
個人的に、なぜ建築に関係する語彙はやたらと「かっこいい」んだろう? ということが、長年疑問だった。またなぜ世間的には建築関係者(建設関係者ではないところがミソ!)が誰も彼もがクールでクレバーに感じられるのかも疑問だった。それらは、本書を読んで氷解した。非常にワクワクする読後感。
扱われている語彙の例は、「コンテクスト」「環境」「シンプル」「空間」等々だ。いかにもそれっぽい、妙にカッコいい建築雑誌用語のあれこれに、詳しく、少々皮肉っぽく、解説されることを、特に実際に建築業界に少しでも足を踏み入れた経験のある読者は、ついついニヤリとしてしまうこと必至。
語彙ごとにページは辞書のように分けてあるけれど、できれば知りたいところだけ、バラバラに読むのではなくて、1冊丸ごと読了すべきだと思う。そうすると「建築」という業界のなんたるかが、その闇が、戦略が、美しさと醜さが、うっすら・・・透けてみえたように感じられるのは私だけではないはず。良書です。
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