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花々を物語の軸とした流麗なミステリー短編集で、どの話しもとてもせつなかった。とくに「桔梗の宿」と「桐の棺」がよかった。
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美しかった・・・ミステリに対して「美しい」?と思われるかもしれませんが 文字を追いながらうっとり酔いしれるそんな作品でした。久世光彦さんがエッセイで日本家屋に蛍光灯が使われるようになり、失われてしまったものがたくさんある・・といった事を書かれていましたがまさに蛍光灯の明かりではなく、まだ部屋の四隅に暗闇があった時代だからこその叙情性が溢れています。そして うっとりのあとに見せられる真実とは・・・あぁ〜いいなぁ♪
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ミステリの驚きは理性に訴える「意外性」に面白さの大部分が集約されると思うのだけど、この作品はその上さらに感情も揺さぶってくるから破壊力がハンパ無い。
表題作の『戻り川心中』の真相にはひっくり返ったけど、意外に『藤の香』と『桔梗の宿』の動機に、妙に心を揺さぶられる自分がいる…。
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とにかく耽美の世界を描き表そうとしているのはわかるし、美しくて美しくて胸が痛むのだけど、なんか今ひとつ書きすぎ感があるのは、私が小説に慣れてないからなの?
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花をモチーフにした短編ミステリー。
時代設定が大正~昭和初期。とてもきれいな文章で、読みやすい。
そこまで裏をかかなくてもと思うが、満足できた。
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花の香もかぐわしい、美酒五篇に酩酊。表題作の壮絶な仕掛けには舌を巻くより外にない。他の収録作では、「桐の柩」の転倒が素晴らしい。ミステリ的な発想と詩情が融合した傑作。
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大正末期が舞台の男と女が生々しく絡み合う愛憎の物語。この作家はとても美しくて読みやすい文章を書くな。
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花にまつわる短編5編。
「白蓮の寺」 の真相になんとも悲しくも恐ろしいという思いがした。
そしてラストの「戻り川心中」、この真相はとてもすばらしいなと。
男と女の関係が絡んできて、なかなか難しいところ問題でもあるなぁと。
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時代背景は古いけど、入り込みやすかった。ただ、描写が丁寧なのかちょっと長かったかな。
話の最後に謎が解明される流れなんだけど、いまいち納得がいかないのは時代のせいか、感性の問題か・・・。
連城さんの話の中で、一番にお勧めされていただけに、残念。
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遊興町の裏手で男の死体が見つかった。その手には桔梗の花、何かを知るのは花街には相応しくない大人しい少女…(『桔梗の宿』)、私の記憶の中の、女が男を殺している姿がはっきりと残っている。あれはもしかして、母と父なのだろうか…(『白蓮の寺』)など全五編。
やっと読めた!物悲しくて、美しい短編集。語り口がその当時のものなので慣れが必要だけど、だからこそ昭和の美しい映画のようで雰囲気が素敵。短編なのに一話ずつの世界観の作りが完璧で、謎も作り込まれていて解決も鮮やか。『桐の棺』と『白蓮の寺』が特に好きかな。そして図書館にあった本が単行本第一刷で驚き。
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どれもせつなくて、しっとりとして、少し翳がある。
その中でも、桔梗の宿、せつないなぁ。
戻り川心中~表題作なだけあって、読み応えがすごかった。
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花のモチーフが印象的で、単なるミステリの小道具に留まらず、花を通して事件の裏に潜む真相や情感が浮かび上がる構成に虜になりました。
花が主人公だと言うのも頷けます。
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2013.8.21図書館貸出
「藤の香」「桔梗の宿」「桐の柩」「白蓮の寺」「戻り川心中」の5篇。
大正〜昭和初期が舞台の、花にまつわる叙情的なミステリ。
「藤の香」はミステリとして面白かったが、他の4作は動機にやや無理を感じた。
時代背景や文体に支えられているという印象で、個人的にあまり好みではなかった。
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文学作品のような詩情性とミステリーを見事に融合させた美しい短編集です。
意外な結末に向かって入念に組み立てられた物語には一分の隙もありません。非常によくできていると思います。
おススメはやはり【戻り川心中】。創作と現実が入れ替わるというカタルシスは見事です。
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どうしたらここまで流麗な文章を書けるものか。
一文一文を論理的に結んでいきながら、
ストーリーを暴いていくさまは、
まさに花の散るごとし、無駄なく美しい。
主人公は花。
その花に見あった話を通じて、
見事に花を散らせてみせましょう。
ここに詰め合わされた5編は、
技巧的でありながらも
散ったあとの余韻も深い。