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責任ラバウルの将軍今村均 みんなのレビュー

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みんなのレビュー14件

みんなの評価4.6

評価内訳

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14 件中 1 件~ 14 件を表示

紙の本

「責任感」という言葉を絵に描いたような司令官

2008/12/09 15:41

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Akio - この投稿者のレビュー一覧を見る

昭和の高級軍人というと,一般にイメージがよろしくない。陸軍軍人は特にそうだ。しかし,どの世界にも例外はいるものだ。陸軍大将今村均がそうである。
ラバウルの司令官となり,あてにならない補給の中で,農耕を実施して,10万将兵を飢えさせなかった。敗戦後,戦犯となってつかまった部下将兵たちが豪軍看守らの虐待に苦しんでいた。彼らを暴力,不当裁判,死刑判決から守るため,身を挺して奮闘した。自らも懲役9年の判決を受け,後に巣鴨拘置所に移送されたが,現地マヌス島の刑務所でかつての部下たちが不法な虐待を受けていると聞いて,自らマヌス島への移送を願い出て,現地で囚人代表として豪軍当局と掛け合って虐待をやめさせた。相手方も,今村の人格ゆえにその言うことに耳を傾けざるを得なかった。
「責任感」という言葉を絵に描いたような人だ。部下たちからは神仏のように慕われた。
あれだけの外国人を殺し,あれだけの日本人が殺され,日本が初めて民主主義の国になるきっかけとなった,日本史上未曾有の大事件である今次の戦争。それも遠い昔でなくついこの間の出来事であるこの戦争について,1冊の本も読んだことがない人が多くいるということは,この日本という国は異常なのではないか,と考えさせられてしまう。
この本に限るわけではないが,例えばこのような本を読んで,どんなことが起こっていたのか,まず事実(の一端でも)を知ることが,右翼とか左翼とかにかかわりなく,必要なことだろう。それは,同時に,面白いことでもある。

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紙の本

僕らも「自分なりの戦争」の中にいるのではあるまいか?

2010/02/07 11:14

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 立花隆が本書を推薦している本を読んで 本書を手に取る機会となった。読むほどに打ちのめされる思いがした。

 本書は太平洋戦争の際に陸軍大将だった今村を描き出す。本書を読んで「日本軍にも かように凄い人がいたのか」という感想がまず
先に来るかもしれないが それだけでは済まない迫力で迫って来るものがある。今村の話は 終戦後60年を経た現在の僕らにも 痛烈な自己反省を強いるものがあるからだ。

 本書は戦争を舞台とした話だ。但し 戦争の話ではない。戦争は舞台に過ぎない。あくまで 今村という方が 戦争という特殊な状況の
下で どのように「人間」として振舞ったかという話である。その意味では 僕らも僕らなりに「自分の特殊な状況」の下にいる。
「自分なりの戦争」の中で はたして自分は今村と比較して人間としてどうなのか。そういう読み方が出来るところが本書の力であり今村の普遍性である

 勿論 自分を今村と比較するなど おこがましいとしか言いようは無い。それでも 今村の毅然とした態度と哲学に 少しでも 自分の状況を重ねながら読むことが 本書を読む正しい読み方ではなかろうか。僭越ながら そう思った次第だ。

 繰り返すが本書を戦争の話だと思って読むべきではない。むしろ 一種の宗教書に近い気分で読むべきではなかろうか。そんな衝撃力がある一冊である。

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2010/06/23 09:18

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2010/12/14 20:24

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2011/06/02 13:54

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2013/03/17 09:20

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2014/08/14 01:08

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2014/08/08 21:35

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2015/05/30 17:40

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2016/07/18 09:44

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2018/01/02 21:25

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2018/01/14 19:25

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2023/04/07 14:09

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