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クローズド・ノート みんなのレビュー

    一般書

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    みんなのレビュー284件

    みんなの評価3.8

    評価内訳

    284 件中 1 件~ 15 件を表示

    生きていてほしい

    2008/05/15 22:49

    5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

    クローズド・ノート 雫井脩介(しずくいしゅうすけ) 角川書店

     閉じられたノートには、どんな思い出が書き記されていたのだろう。女性的な柔らかい文章です。「今、会いにいきます」市川拓司著、「ミーナの行進」小川洋子著、「センセイの鞄」川上弘美著のような雰囲気です。本当に男性が書いたものだろうか。「私の男」桜庭一樹さん、「図書館戦争」有川浩(ひろ)さんのように女性が男性名の筆名を使用しているのではないかと疑いました。
     堀井香恵(教育大学生20歳ぐらい)、石飛隆作(26歳画家)、香恵の友人葉菜(はな、留学中)、葉菜の恋人鹿島(25歳)、そしてノートの持ち主は4年2組担任真野伊吹先生です。ノートを書いた人は亡くなっていると決め込んで読み始めました。
     「案山子(かかし)」さだまさし作詞作曲は、ふるさとの父親あるいは兄が都会に出た息子あるいは、弟のことを気づかって書いた手紙を歌にしたものです。都会でひとりぼっちになってはいないかというくだりには泣けてきます。
     わたしは、万年筆売り場の可奈子さんに惹かれました。最初は香恵さんが伊吹先生の教え子であったと勘違いと思い込みをしていました。ただし、万年筆売場の記述は退屈でした。同じ会社で働く労働者同士はみな「家族」というなつかしい風潮に出会いました。○○一家という言い方もしていました。今となっては容認されない昔の日本の生活形態です。まじめな本です。154ページ、不登校の記事。親も子も教師も母も、もっと気楽にしたほうがいい。
     随所に現れる人物を変えての三角関係には興味が湧かない。香恵さんと鹿島君とのやりとりにも心は動かない。ただ、伊吹先生のことだけを知りたくて読んでいます。教職とか福祉の仕事は、やり方次第で仕事量は多くも少なくもなると思う。男性筆者がこんなに女性的な文章を書けることが不思議でたまりません。自分自身が小学校4年生だった頃を思い出しました。
     石飛(いしとび)さんは素敵な男性です。対して、香恵さんの魅力は伝わってこない。素直、純白、従順です。280ページ、今まで離れていた2本の線が近づいてきました。伊吹先生には、生きていてほしい。香恵さんにとって伊吹先生が恋愛の神様になってきました。先生は彼女がなりたい教師像の目標でもあります。294ページ、香恵さんと石飛さんとのやりとりは切ない。伊吹先生は香恵さんに自分の夢を託しました。319ページ、作者はこのあとどう書き詰めていくのだろうか。ありきたりであってほしくない。
     お見事でした。恋とは闘う(たたかう)ことと知りました。

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    時代錯誤な万年筆のように

    2011/07/26 12:52

    2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:koo± - この投稿者のレビュー一覧を見る

    感想ですか? 別に。・・・コホン、嘘です。ごめんなさい。では気を取り直して。

    導入部、若い女性一人称の描写が続く。アルバイト先の文具店に万年筆を買い求めにきた男性イラストレーターとの恋の予感。甘ったるい。おっさんの僕にはちょっとしんどいな。主人公は教育大生の香恵(かえ)。「万年筆をかえ」とは駄洒落が効いてる。うぬ、ここだけは共感。

    香恵のアパートに置き忘れられた一冊の日記を盗み読みする形で、もうひとつのストーリーが展開する。ノートの主は伊吹という小学校の女性教師。おそらく前の借主なのだろう。仕事、恋、そこに綴られた彼女の前向きな言葉に自分を重ねる。伊吹先生、この人に会いたい。会って話をしてみたい。意を決して勤務先の小学校を訪れる香恵。そして・・・。

    オチは読める。けっこうベタベタ。だがそれがいい。ラストシーンに涙。読者の「そうであってほしい」に真正面から答えてくれる。じんわりとやわらかな線を心に描いて滲む読後感。そう、まるで時代錯誤な万年筆のように。

    乙女チックな描写が少々クサいが、切なくきれいな恋愛小説。作品としては☆3~4つが妥当かとは思うが、「ノートの作者」に敬意を称して☆5つ。あとがきを読めば、この意味がきっと分かってもらえると思う。

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    空振り、かな。読み終わった長女は、なんで雫井はこの小説を本にしちゃったんだろう、これじゃあ泣けないどころか、面白くもなんともないよ」といいます。だってネタが割れてるもん・・・

    2006/03/12 22:58

    8人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

    それにしても心地よいデザインの本です。春にはピッタリ、っていうか、ほんのり暖かみがあって、それは単に菜の花色がカバーの基調になっている、っていうせいだけではなくて、多分パステルなんでしょうが、適度にボカシのはいったような柔らかな万年筆、私は詳しくないので断言は出来ませんが、小説の内容から言えば多分、ドルチェビータ・ミニの絵がこれまたいいわけです。あ、カバー後の万年筆はスイーツ、でしょうか・・・
    しかも、洒落ているなって思うのはタイトルの入れ方ですね。漢字とアルファベットで表記されているんですけれど、漢字はサイズこそ違え同じフォント、でもアルファベットは違います。細い線ですー、っと。で、いいのはその活字がうっすらと影を落としているところなんです。8時の方向に落ちている万年筆の絵の影とは違って、6時のほうに落ちてはいるんですけれど、それがなんとも浮遊感があって・・・
    それは背のところも同じです。一つ首を傾げるのは、出版社名の角川書店だけ影がない。なんていうか、お前、幽霊会社か?なんて突込みを入れたくなりますね。森絵都の『カラフル』といい、黄色い本ていうのはいいな、なんて思っちゃいます。素敵な装画は牧野千穂、装丁は角川書店装丁室の中でただ一人、名前を出すことが許されている気配のある高柳雅人。
    ちなみに、小説のほうは『文庫読み放題』ほか携帯読書サイトに2004〜2005年にかけて配信されたものがベースになっているそうです。
    さて、私がここで初出を書いたのには意味があるんですね。携帯読書サイト、私は見たこともありませんが、きっと若い人が読んでいるんだと思います。で、私のイメージにある若い人っていうのは基本的に本を読まない、たまに手にするとすればライトノベルかベストセラー、例えば我が家で悪名高い『セカチュー』みたいな解りやすくて甘くて、とりあえず涙が出てカンドー!っていうものに飛びつく。
    で、今までの雫井はそういう若い人向けの小説を書いてはいないわけです。例えば『栄光一途』『白銀を踏み荒らせ』『火の粉』『虚貌』そして『犯人に告ぐ』。
    で、あえて今回は受けを狙った、書けるぜ、俺だって、っていう感じじゃないかって思うんですね。もうこれだけで、作品のムードはある程度、伝わると思います。主人公は大学二年生の香恵です。彼女は留学するという友人の葉菜ちゃんのためにささやかな送別会を開こうと、自分のマンションに向かっています。
    そして、二人は路上で彼女のマンション、しかも彼女の部屋あたりを見上げている男の姿を見かけるわけです。この男性がイラストレーターの石飛、26歳です。ちなみに葉菜ちゃんの彼氏というのが鹿島という25歳の行政書士。で、あの人だれ?なんて話しながら二人は香恵の部屋に行く。
    ここで話は今までの雫井得意のサスペンス路線を歩むことも可能だったんですが、そのままホンワ路線を進みます。天然ボケといわれ、自分を主張することもなく、未来を真剣に見詰めることもない主人公。そのせいか恋人一人できず、多分、いまだに処女のままの香恵。葉菜と二人の話題は次第に彼女の部屋で見つかったノートのことになっていきます。どうも前の住人の日記だったらしいそれを、香恵は読むことも、本人に返すことも、まして捨てることも出来ないままに放置しているのです。それがタイトルになっていきます。
    まあ、あとは『のだめカンタービレ』みたいなお話をマッタリ読んでもらうとして、私はこの小説に出てくるもう一人の女性、可奈子さんについて書いておきましょう。年齢は二十六、七歳、今井文具店娘さんで看板娘、彼女が売場にいるだけで今時売れそうにもない万年筆が飛ぶように売れていく、そんな素適な女性です。

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    雫井脩介の新天地。

    2006/05/15 12:43

    4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:由季 - この投稿者のレビュー一覧を見る

    私の中で、雫井脩介はミステリーのイメージがあったので、最初はちょっと違和感があったのですが、段々暖かみのある優しい文章が心地よくなってきました。
    物語の素材が、「万年筆」 「日記」「マンドリン」ということも、この雰囲気を優しく包み込んでいるような気がしました。
    物語は、文房具屋でバイトをするある大学生が、部屋に忘れられていた前の住人の日記のノートを見つけ、その人の人柄に憧れと親しみを持っていく。またバイト先に、万年筆を選びにやってくるイラストレーターらしき青年に、ほんのり恋心をいだいていく、というもの。
    大学のマンドリン部の活動、留学した友達の、恋人。
    ゆっくりとしたペースで、彼女を取り巻くそれらが、そのノートを開いたときから動き始めます。
    そのノートの持ち主は、温かくて一生懸命ですごく好かれていて、ちょっとおっちょこちょいな小学校の先生でした。
    合間に出てくる、昔の恋人への想い。
    主人公がそれを読んで、微笑ましい気分になったり、教師という仕事に憧れたり、やきもきしたりするように、読者もそのノートから垣間見える先生の人柄に、にっこりしてしまいます。
    また、万年筆の世界も興味深く分かりやすく描かれていて、少し興味でてきちゃいました☆
    最後、感動と驚きのラストが待っています。
    ぜひ読んでみてください!

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    2006/03/06 16:10

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    2006/03/08 08:50

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    2006/05/13 18:43

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    2006/06/03 17:50

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    2006/10/06 11:55

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