サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

「e-hon」キャンペーン 本の購入でe-honポイントが4%もらえる ~7/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

環境問題のウソ みんなのレビュー

新書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー38件

みんなの評価3.5

評価内訳

34 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

税金で行う環境保護は失敗する

2006/03/08 20:59

12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

 作者は、生物学者で山梨大学教育人間科学部教授である。養老孟司、奥本大三郎と『三人寄れば虫の知恵』を出すなど昆虫大好き学者である。
この本では、

 地球温暖化
 ダイオキシン
 外来種問題
 自然保護のウソ
 の4つの問題が俎上に上げられている。

 第1章では、竹内薫の『99.9%は仮説』ではないが、地球温暖化の原因が二酸化炭素の人為的放出による温室効果の結果だというのは、かなり怪しい仮説であることが分かる。著者が言うように京都議定書のために莫大な予算が使われていることは、無駄だと思う。しかし、「どう考えても地球温暖化なんて大した問題じゃない。」(p.51)と著者は結論づけているが、私は地球の気温変化の原因究明は引き続き進められるべきだと思う。

 次のダイオキシン問題は、理系の知識に疎い日本のマスコミ人や政治家の愚かさがよく分かる事例だ。
 「我々はだれでも一回呼吸するたびにダイオキシン分子を一億個ほど吸い込んでいる」この一億個にどう反応するかで騙されやすい人かどうか分かる。呼吸を止めたくなるような人はやばい。「が、一億個という数字に驚いてはいけない。分子一億個なんてほとんどゼロに等しいのだ。」(p.59)と続くのである。それに、大規模な高級焼却炉のほうが一度事故が起こると、大きな被害をもたらすことは明らか。だから、槌田敦が『環境保護運動はどこが間違っているのか?』で書いていたように、燃やすよりも海や山に棄てるべきだと思う。

 3番目の外来種についての議論は、さすが生物学者、いちばん力が入っている。「環境をムチャクチャに破壊した責任を隠蔽するために、外来種に責任を押しつけ、さらに外来種の駆除費用として多額の税金をかすめ取るのは二重の詐欺である。」(p.115)その通りである。私は諫早湾干拓と長良川河口堰は、20世紀最大の愚行だったと思っている。

 最後の章では、これらの事象にあらわれてくる原理主義を猛烈に摘発している。里山を守るべきか、里山が消えていくのも自然な流れだと考えるかは、意見が分かれるだろうが、税金で行う環境保護は失敗することは明らかだ。

 もっと問題なのは「省庁の決定は無謬なのだという。省庁が無謬というのは誤りを認めない」(p.134)ことである。日本の官僚は優秀だと思うが、誤りを認めない、つまり責任を取らない心性がはびこっているので、取り返しのつかないほどの失策を犯してしまう。「ゆとり教育」しかり「先の大戦」しかりである。

 誤りを認めて補償に税金が投入されるほうが、誤りを認めず利権者のために税金を垂れ流され続けるよりましだと考える納税者は私だけだろうか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

税金の使い方の正当性という論点

2011/07/11 22:58

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Genpyon - この投稿者のレビュー一覧を見る

本著は、地球温暖化・ダイオキシン・外来種駆除・生態系保護の4つの環境問題を例にあげ、それらの問題に科学的に迫っていく体裁をとりながら、実は、税金の使い方の正当性を問う政治的な著作となっている。

それぞれの環境問題について、科学的には、賛成反対の立場に立つ科学者の間で多くの議論があり、著者の科学的議論には問題が多いとする見解もあるようだが、著者が提示する税金の使い方の正当性という論点は、著者の科学的立場もそれに基づく議論をも超えて成立している。

著者の見解は、税金の投入はコストパフォーマンスを考えて、という至極もっともなものだ。

しかし、残念ながら、例えば、温暖化にCO2がどの程度関与し、温暖化によってどの程度の影響がでるかについての科学的議論とは無関係に、いったんCO2削減に税金が投入されれば、CO2削減は自己目的化され、コストパフォーマンスを無視して税金が投入されていくのが現実だろう。

そのような現実があるかぎり、著者の提示する論点は、意味を持ち続けると思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2006/03/14 17:17

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/04/07 00:50

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/09/06 02:28

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/02/01 04:58

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/03/09 07:03

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/06/07 12:19

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/06/22 12:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/03/16 22:13

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/04/02 19:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/06/28 23:38

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/09/26 20:03

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/09/30 12:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/10/03 03:25

投稿元:ブクログ

レビューを見る

34 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。