投稿元:
レビューを見る
NGOって小さい団体で、小さな規模の中で活動してるっていうイメージがあった。
この本を開いて目次に「鈴木宗男議員」や「外相」って書いているのを見たときもただ2人に関する意見を述べているだけなのかと思った。
でも、読み進めるうちに著者がさまざまな政治家と関わっている場面が出てきて自分の持ってたイメージが覆された。
ただ、時々「こんなことしてよく反感買わないでいられるな」とか「逃げ出す人はいないのかな?」と思うこともあった。それくらいにエネルギーのある人なんだと思う。
国連顔負けの援助をするという欧米のNGOに感銘を受けたというだけある著者の行動に、日本にもこんな人がいるんだなーと嬉しくなった。
投稿元:
レビューを見る
筆者のことは、鈴木宗男議員との対決で知っていたけど、本当にその程度の知識。
これだけ、日本のNGOの発展に貢献していた人だったのかと初めて知った。
NGOがどんな風に現地で活動を広げていくのか、資金繰りをどうするのか、他の団体との協力はあるのかなど、今までNGOの活動で謎だった部分が少し見えてきたかも。
NGOの活動は、絶対的にいいこととは言えない。
だからこそ、何のために活動しているのか明確にしていかないと、崩れていってしまう。
でも、それってどんな仕事にも言えることだな。よりいっそう、それを意識する仕事だと思う。
やはり憧れるし、もっとこの分野について勉強していこうと思った。
投稿元:
レビューを見る
NGO ピース・ウィンズ・ジャパンの代表、大西健丞氏の初の著書。ピースウィンズ立ち上げ前後から発足10年に至るまでを、月刊誌に投稿した記事をもとに加筆・修正したもの。
月刊誌の記事をまとめたものであること(読み終えてから知り、さもありなん、という感じ)、時系列の構成の仕方など、書体や体裁という面では決して優れた著作ではないと思う。装丁も古ぼけていてあまり好きではない。が、本の価値はそれらだけで決まるものではない。著者がNGOとして人道支援に関わる使命感と意気込みは十二分に伝わってくる。企業や政府など、社会に対するメッセージも非常にクリアだ。特に、鈴木宗男と対峙した場面やイラクをはじめとする現場の記述は、当事者にしか出せない一種の凄みがある。NGO、人道支援、紛争処理などのキーワードで資料として読むには精緻されたものとは言いがたいが、読み物として読むのにはお勧めできる。
投稿元:
レビューを見る
国内では大きめの国際協力NGOであるピース・ウィンズ・ジャパンの設立者が、設立から現在に至るNGO活動について書いている。緊急支援としての活動のみならず、ロジスティクスの難しさや政策提言活動にも触れられており、NGOの活動というものがどんなものかわかる。
投稿元:
レビューを見る
鈴木宗男氏とのバトルで一躍有名になったNGO代表の著者。
まあ、どちらがいいとか悪いとか判断できることではないが、NGOが政治に巻き込まれるのはよくない。日本のためにも世界のためにも。
頑張れ、日本のNGO。