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課題図書。けど、深い内容を含んでいます。
怒りが湧いてきたら一旦立ち止まってから行動を起こそうと思います。
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「思いやり」と「愛すること」って同じなの?
◆学んだこと
○「思いやり」や「愛情」とは?
希望、勇気、決心、精神的強さなど、人生で必須のものを生み出す肯定的な思考や感情ということができます。 (P34)
○仏教的に区別すると?
思いやりとは他者が苦しみから解放されるよう願う気持ちです。
愛情とは他者が幸せを掴むよう望む気持ちです。 (P34)
○「自分の要求」や「愛着」の入っていない思いやりとは?
自分の要求や愛着が入り込んでいない思いやりというものは、じつは存在します。ここで、思いやりと愛着との違いをあきらかにしてみましょう。愛着と違って、本物の思いやりは、たんなる感情的な応答ではありません。まことの思いやりとは、根拠のある堅固な係わり合いです。 (p38)
○本物の思いやりとは?
相手が親友であっても敵であっても関係なく、平安や幸福を願い、苦難に打ち勝ってもらいたいと望む。そう思う限り、この切望を基盤として私たちは問題と真に係わり合えるようになります。これこそが、本物の思いやりというものです。 (p39)
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仏教について学びたく。
話言葉のような文章と、身近な具体例で、法話を聞いているようで分かりやすい。
日本人には無信仰を自認する人が多いと思われますが。方法論として自覚・無自覚問わず仏教的な考え方を実践している人は、大勢いるんだろうなと改めて感じる。
他者に揺るがされない屈強な精神を養いたいならば、テキストとして仏教哲学を学ぶことは多いに有効という感触。文中に引用の多いインド哲学も気になった。
そういった入門向けに、この本は大変読みやすく、飲み込みやすく、ダライ・ラマ十四世の人柄の魅力に溢れ、よき一冊でありました。
☆ざっくばらんなメモ
・世界の平安は己の心の持ちようによる
・情けは人のためならず
・他者の攻撃・衝突・悪意→鍛錬のチャンスである
・ただし気づかう感覚は蔑視から生まれる憐れみであってはならない
・すべてのものは相互依存している=空