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ツェラーンを読むということ 詩集『誰でもない者の薔薇』研究と注釈 みんなのレビュー
- 中央大学人文科学研究所 (編)
- 税込価格:6,600円(60pt)
- 出版社:中央大学出版部
- 発行年月:2006.3
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紙の本
他の詩集も出たらいいな。
2009/05/03 01:04
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ツェラーンの詩集「誰でもない者の薔薇」を日独対訳にした上で、丁寧に注釈をつけた本。彼個人の体験だけではなく、彼が知っている言葉や故事、ユダヤ教やキリスト教、聖書等から詩を解読している。ハプスブルク帝国の「辺境」の地出身の詩人にとって「殺人者」の言葉が彼の母語であり、母語でのみ詩を書き綴る、という行為自体が、平板な「ユダヤ人とドイツ」論では解けないものを感じる。
ただし注釈者はドイツ軍の兵器までは詳しくないようで、439頁に出て来る"Panzerfaust"についての注釈が「対戦車用の携帯用ロケット兵器。」とあるのみだ。この兵器の名称は戦後、ドイツ軍も使っているが、1943年に登場したドイツ軍の兵器なので、この詩の前後関係からいって、ここも突っ込んで注釈した方がいい。
しかし、彼の他の詩集も詩を原文と日本語訳をつけた上で、注釈書を読んでみたい。
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