紙の本
多くの人に読んでほしい
2016/03/15 12:12
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当にいい話です。
最終話を読んでいる途中から
心の中が次第に暖かくなってくるような
「人って捨てたもんじゃないよな」と思えてきました。
完全に吉田修一さんを好きになりました。
連作短編集なので
時間の合間に少しづつ読み進めても
楽しめる作品だと思うので
多くの人に読んでもらいたい作品です。
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みんなは同じ日曜日を共有しているが、同じ人生を共有しているわけではなく、ぞれぞれが様々な形で毎日を生きている。その断片がここには詰まっている。
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◇途中まで「ん?だから何?」って思うような終わり方の話ばかりでつまらなかったけど最後の方はまぁまぁよかった。「人は忘れようとすればするほど忘れられなくて、そうやって忘れてはいけないことを忘れないようにしている」という考え方に共感した。
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舞台は東京、登場人物はそこに暮らす若者達。自分を、他人を、どう大切にしたらいいのか分からなかったり、全て投げ出そうとし刹那的になっても結局はなりきれなかったり、人をどう信じたらいいか分からなくなってしまったり、そういう毎日に疲れながらも、みんな明日を目指して生きていく。でも、それは実は一人ぼっちの寂しい日常じゃなくて、実はみんなどこかで繋がっているってことを、伏線として出てくる兄弟が教えてくれます。ほろ苦い自分の中の感情を容赦なく揺さぶりをかけてくる短編集。数少ない、俺が何度も読み返した本です。
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初めてよんだ吉田修一作品。
うーん。期待しすぎていたかもしれぬが、まぁそんなもんだろう。いろんな日曜日があって、いろんな人が毎日生きてるんだなぁって。
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「パークライフ」という文庫本が僕の部屋にある。内容自体はそんなに心に残っている文庫本じゃないんだけど、この文庫本を見ると有楽町のカフェを思い出す。2年前くらいかな、東京に来てすぐ位の時に、昔の友達と久々に飲もう、ということで銀座に行った。銀座なんてまともに行くのは生まれて初めてなんじゃないかと思うくら不慣れなんで、待ち合わせの時間を1時間早く着いてしまった。しょうがないな、と本屋で「芥川賞受賞」と書いてある帯に惹かれてその本を買った。そして有楽町のカフェで一人で読んでた。混んでたからか二人の外国人のカップルと相席になって、話しかけられてそれぞれイタリア人、フランス人、ということがわかった。サッカーの話(ジダンの話とか、ACミランの話とか)をした記憶がある。
それ以降、この作家のは読んだことがないけど、調べてみると、「東京湾景」、「春、バーニーズで」とか、結構聞いたことある本を書いている人なんだね。
先日、日曜日に大阪から東京に戻るときに新大阪の本屋を物色してたらちょうどこの本を見つけた。
日曜日をテーマにした短編集。どんでん返しやトリックがあるわけじゃないけど僕はこういうの好きです。「日曜日」と心躍る日の割りには心躍る話は少ない。むしろ寂しかったり…。すべての短編に狂言回し的に「母を捜す兄弟」が出てくる。それによりすべての短編がつながっている、ということがわかるんだけど。
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どの話中でも出てくる2人の少年の存在で細々と繋がっている連作短編。吉田修一はすらすらっと読めてしまう。不思議なほどに。と思うと、なかなか読み進められないやつもあったりするんだけど。まぁ、でも、読書ってのは得てしていろんなことを見落としながら読んじゃってるもので、今読み終わってもぽわーんとしか僕の中でこの本の話は浮かんでこない。いかにも小説だなぁって思ったね、でも。久しぶりだよ、こんなに小説な小説を読んだのも。(06/9/12)
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私も“ある日曜日”に思い悩んでいたときだったので…吉田修一好きの友達に薦められていたのもあって、気づいたら手の中におさまってました。
2人の兄弟のその後が気になって気になって仕方ないです。
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5つの作品からなる短編集ですが、現在と回想シーンを絡めていく作品構成が全編に共通しており、全体としての統一感があります。
また各作品に登場し、それぞれの話を繋いでいく小学生の兄弟。短編としても楽しめ、5つのストーリーからなる中編作品としても楽しめます。
色々な意味で、キーとなる兄弟の「寡黙」が作品を読ませる牽引力となり、最後の感動を導いてくれるのではないでしょうか。
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ドロドロも殺伐さもないお話ですが
ちょっと自分を振り返られる・・・
・・・そんなお話が書かれています。
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色んな人たちのそれぞれの日曜日と、謎の幼い兄弟の存在。気軽に手にすることが出来る、身近な一冊です。吉田さんの作品にしてはリアリティのある設定の登場人物たちですが、このほうが好ましいと思います。
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いろんな人の目線から語られる物語。その中に何故かいつも出てくる謎の兄弟。。
この人の小説には何故かいつも恐怖を感じます。
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1つ1つの作品で何が伝えたいか、未熟な私にはまだ完全には理解できなくて難しいと思ったけれど、最後にすべての話がつながってなんだかスッキリした自分が居た。
さらりと読めた作品が久しぶりだったからなお好きになったかも。
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ここ一年で吉田氏の作品を一番読んだ気がします。
読む者にその後を委ねる、それが持ち味だと思っていましたが、今回は親切にもラストを作ってくれていました。
ごくごくありふれた若者たちの日曜日を描いた短編小説集ですが、そこに連作と言うスパイスが加わっています。
飾ることなくどこか淡々としている吉田氏の書き方が大好きです。
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実はつながっている5つの短編。
どうせおれはサンパウロにいくんだろうなって思ってしまう、田端の考え方が好きだ。
最後の耳を叩くところがいい。