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元刑事がある理由から駐在警察官をやるという設定が非常に良く、骨太で硬派な警察小説として非常に面白かったです。
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道警不祥事のとばっちりを受けて駐在勤務にとばされた元刑事の中編5話。人情味はあるんだけど、ちょっとすっきりしない話が多いのが×
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06/12/28読了★短編集です。警察小説は初めて読んだのですが、まるでテレビの刑事ドラマを見ているような感じで読み進めることができました。一日で一気に読み切ることができました。実際にテレビの連続ドラマにできそうな内容です。次回は是非長編化に期待します。お勧めの一冊です。
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北海道の地方の駐在所の警察官の話。
渋い。
実際の話のような、(実際の話もあるらしい)事件が続く。
事件とそれを駐在所の立場で解決しようとするのが話の展開。しかし、そこに出てくる地方の有力者や、普通の人たちの地方で生きるための考え方、立ち振る舞い方が怖いくらいリアル。
腐ってる、とも思えるのだけど、単純にそうは言い切れないのが生々しい気がします。実際に自分がその立場だったら、と考えたらね。
警察やマスコミは中央集権的に考える「よそ者」であり、地元民の間には深い溝があるのだな、ということを感じました。
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「このミステリーがすごい!」2006年第2位!
この栄冠は伊達じゃなかった。
主人公の川久保巡査部長、かっこよすぎます。しぶいです。これぞ刑事魂です。家族を愛する理想の父親です。
都会から離れた、一見穏やかなのんびりと人が暮らしていそうな町で起こる陰湿な驚愕の事件。現実の世界でも報道されるのを聞きますが、「それってこういう経緯で起こるのか」とあたかも本当のことのように納得しちゃうほど、なんだか現実よりリアルです。
とにかく読むべき一冊です(゚ー゚)
『警察官人生二十五年。不祥事をめぐる玉突き人事のあおりで、強行犯係の捜査員から一転、単身赴任の駐在勤務となった巡査部長の川久保。「犯罪発生率、管内最低」の健全な町で、川久保が目撃した荒廃の兆し、些細な出来事。嗅ぎつけた“過去の腐臭”とは……。』
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川久保警部がとても渋い、人情味溢れ、言う事は言う。本文中に「無能な刑事は、まわりの人間の人生をあっさりとぶち壊すなと思っただけです」の台詞があり、これにやられました。心を鷲掴みにされました。
元郵便局員の片桐さんも単なる地域の情報通だけでなく鋭い洞察力があってなかなかです。
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重たい系かと思ったら、短編でした。ちょっと拍子抜け。苦しくなりすぎない感じが今の私にはちょうど良かったです。
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070606 田舎独特の怖さ。狭い世界で生きている人たちが独自で作り上げた自警団と警察の摩擦。駐在の仕事は被害者をつくらないことではなく犯罪者をつくらないこと。これにいやらしさを感じた。川久保がどんどんそのいやらしさを明かしていくのが面白かった。
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『笑う警官』(単行本時は『うたう警官』)などと同じ北海道警を舞台にしたシリーズの一作。単独でも十分読めますが、なぜここまで大幅な配置転換を強いられたのかという前提となる事件が、他の本を読んでいないといささかわかりにくいかも。主人公は閉鎖的な村に単身赴任してきた強行班出身の駐在という設定。地域有力者との軋轢もさることながら、早朝から夜遅くまで通報が絶えず、大変な仕事だなと溜息が出た。地道な仕事ぶりの描写を逆に面白く読んだ一冊。
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短編集。駐在所勤務だが単身赴任の川久保。刑事ものはよくあるが、制服警官の仕事ぶりに焦点があたっていて地域との関わりが大きく影響すると思った。事件の本質を見抜きながらも、すべてを罰するには至らないこともあり独特なフォローするのが面白かった。「逸脱」は本当にあった事件を思い出した。ヘルメットって一度かぶるとわかるけど、脱ぐのもかぶるのも結構力がいるもの。'07.12.1
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昨年のこのミス1位だったかな…
川久保巡査部長は、釧路方面の小さな町の駐在勤務になる。札幌の強行犯係などを勤めて25年、不祥事のあおりでの突然の異動。閉鎖的な町の人間関係に苦労しつつ、事件を解決していく短編集。隠された犯罪を暴いて解決する期待通りの内容でかなり読ませます。好みというには後味が今一つ…
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・このミス2006年の2位の連作集。面白かったです。・刑事畑から制服警官に配属された川久保。配属先の小さな街を舞台に、さまざまな事件や想いが交錯する。・川久保が渋い!の一言です。・ラスト一編はとてもスリリング。一気に読んでしまった。
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佐々木譲お得意の北海道庁&交番警官もの。
道庁の汚職事件に伴い、地方の駐在所に赴任した警官が地元で起きる小さな事件に真面目に取り組んでいく話。
佐々木譲らしく、淡々と直接捜査に手を出せない主人公の苦悩が描かれていく。
決してエンタテイメント性のある作品ではないけど、じっくり読ませてくれる渋い一作。
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最高に面白かった(北海道人としても)
モデルとなった町も想像がつくわ
最初は明快に事件解決しないし、主人公
も大人しいし、もやっとなりかけたのですが
・・・いや、最後まで読んでください
短編連作形式です♪
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警察小説は腐るほどあるけれど、交番駐在警察官が主人公の話は少ないから貴重。こんなに巡査と巡査部長が出てくる警察小説って珍しい。でもやっぱり地味っていう印象。交番勤務の巡査部長が主役だから扱う事件も小さいし、しかも北海道だし、大きくなれば上が動いちゃうから仕方ないけれど。でもだからこそ1番身近に感じる警察小説でもある。事件を実際に突っ込んで扱えないから消化不良の話ばっかりになるのかと思いながら読みすすめたけれど、最後の話はバッチシ活躍してて、満足して読み終えることができた。駐在と地元民の距離感がなんともいえない。