紙の本
密かに憧れる精神の強さ
2006/04/27 18:30
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズが出版されなくなって久しいので、ファンとしては寂しい思いをしていたところだった。
やっと出た!と思ったら、帯にはシリーズ第一部完結の文字が。
かなりショックを受けながら読んでみたけれど、内容の質が落ちていることはなく、期待を裏切らないラストにようやっと安心する。
六十年前と現在のミステリが交錯し、謎解きも二重、三重に楽しめるが、このシリーズの魅力はやはり登場人物のキャラクターにあるだろう。
特に主人公、深山木秋の孤高に生きる強さに憧れる読者はおおいのではないだろうか。
本書ではそんな秋の秘密が明かされる。しかしそれによって彼の神秘性や魅力が減じられることなく、むしろますます奥が深い。著者が第一部最終章を意識して無理に終わらせず、丁寧に描いてくれたのが嬉しい限りだ。
秋の名前にまつわる秘密。そして彼の生きていくスタンス。
「お前の知ってる僕が僕だ。他に何が要る?」
秋の性質を端的に現しているセリフだ。
周囲の雑音がどんなものであろうと振り回されず、周囲によって己が変わることなどありえないということを知っている、強い精神がそこにある。
本書には今回の事件の当事者である北瀬智充、妖怪ヘラやほのぼのとしたキャラクターが親しみ深い元刑事の葉山、刑事の高遠など、これまでに登場したキャラクターたちが多数顔を出している。
これもまた楽しく懐かしい趣向だったが、今回の感動が薄れないうちに第二部がスタートされることを期待したい。
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第一部完結、とのことなので、次を楽しみに待とうと思います。
同窓会のような物語、といって差し支えないかと。
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やっと読めました…!一部完結ということでお話がどんどこ進んでいきました(笑)名前のトリックが印象的でしたね、ラストは特に頭をフル回転ですっ!
座木の残した選択肢、秋のリベザルに残した言葉、リベザルの二人へも思い、すべてに感動しました。
「忘れないで、きっと思い出す。」
第二部も楽しみです!2006.4.13
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第一部完結。バタバタっとストーリが展開。
秋のことが少しだけ判明します。座木は秋がやっぱり大事で、リベザルは二人を大好きで。バラバラになっても「忘れられても、忘れない」という決心。
また三人が揃っているところを見れたらいいなぁ。
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薬屋探偵、第一部完結篇。
怒涛の展開で、秋のことが少し、解ります。
でもでも、まだまだ残された伏線があったよね!?
と思うと、第二部が楽しみ。
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薬屋探偵シリーズ第一部完結です。事件はともかく、ラストは驚かされました。でも彼一人で経営は絶対無理なので、冷蔵庫の中身など考えると一週間程で帰ってくるはず・・・と思いたいです。
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これは・・・、目の錯覚でしょうか。「完結」の字が見えるのですが。ええーーーーーー!いやぁーーーーーー!!
一番最後の見せ場なのに一番盛り上がりに欠けてました。春日が泣く所なんか特に。もうちょっと、もうちょっとさあ!気を遣って!
秋が「シン・リー」だったわけだけど、山秋が秋(シン)に似すぎてる(というかキャラ被ってる)のは反則でしょう。
「第一部完結」とか言ってるけど、どうせ「第二部」出ねえんだろうなぁ。「十二国記」みたいに。「十二国記」みたいに!
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薬屋探偵シリーズの第一部最終巻です。
シリーズ通してストーリーも登場人物も魅力的なので読むのが苦になりません!
ミステリーというよりは物語っぽいですね。
今までの色々な伏線が集約して最後にアレはこういうことだったのか!と思う展開になってます。
大好きなのでおすすめ〜。
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な、泣く・・・・っ!!!やばいマジで泣きそうだよ何だよこれ!!!と読了後の第1感想。リベザルはリベ猿なんですねぇ・・・。そして秋は退化の呪い。ラストシーンのリベが切なくて、ザギの用意してくれた2通りの道――お弁当か、冷蔵庫の中の番号がつけられた料理――が更に切なくて、マジ泣き寸前でした。ていうか何であんなに描写が上手いんだ・・・。分かってはいたけど畜生!!これでどうやって第2シリーズ始めるんだ!!と心の叫び。
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>第一部完結してしましました。
秋にそんな秘密があったなんて!!!
と大袈裟に言ってみる。
時が止まれば良いのに。
楽しい時のまま、
永遠にループし続ければ良いのに。
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第1部完結!座木さんの養父の死、リザベルが誘拐され・・・そして秋は、と緊迫した展開でした。そして秋の真実が!と良かったです。
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薬屋さんシリーズ 13作目
これにて一部・完!
「師匠は一人じゃないです!」
二部に期待♪
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薬屋シリーズ第1部完!謎は謎のままの方が面白かった気もするけど秋の過去が明らかになります。2部が楽しみだw
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薬屋13冊目。1章完結。何時か、そんな日が来るんだろうと思ってたものの・・・。秋の正体とか、名前とか。でも秋は秋でしかないので名前が何でも変わらない事は今迄の秋を見ているので。それぞれが選んだ答えを納得するしないかは置いておいて、今はただ、それぞれが選んだ道をまっすぐ進んで欲しいと願うばかりです。
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リベザル誘拐に、奇妙な加工が施された部屋の中で起きた座木の義父の怪死。
深山木薬店の妖怪探偵たちに降りかかった2つの災いと、座木が耳にした青伊、智充、春という3人の少年が関わる60年前の女子高生失踪事件。
この3つの事件に接点はあるのか?
探偵たちが謎に迫るうち、なんと店長・深山木秋の隠された過去が判明。事態は思わぬ方向へと動き始める!
待望の新刊! しかも、第一部完結!!
帯通り、秋の謎が明らかに! でも、色々考えさせられました。
優しさと悲しさと寂しさと、そのほかにも、色々感じて、最後のシーンでは泣きそうになりました。
第一部完結に相応しい物語だったと思います。
でもって、今までに出た人物達がいっぱい出てきました