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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
6組の男女の押し問答。ほとんど台詞で構成されてるので脚本のような小説だが、世にも奇妙な物語で実写化された感動作「四十四年後の証明」があるのでそこは特筆すべき点だと思う。
コント風の一風変わったショートストーリー
2018/09/24 17:15
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物は二人。その二人の会話だけで進む短編集。まるでコントのようなノリでした。このナメクジは宇宙人だと主張する女性。自分は44年後の世界から電話をしていると主張する子供。満月に狼男に変身すると主張する男性などなど。サクッと読めて、一風変わったお話しでした。
井上夢人「もつれっぱなし」電子書籍始めての読後感想
2016/04/15 12:32
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投稿者:jinさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作は今まで電子書籍って言うものがあるのは分かってはいたのだがどうしても携帯やタブレットで見るってのに抵抗を感じて手を出さなかっが、初めて挑戦してみることにした記念すべき作品である。試すには手頃な短編集だと決めて探した結果、テンポのいいと書評にあった井上夢人の作品を選んで読んでみた。書評の通り短編全てが二人の会話のみで構成されるといった珍しい形でテンポよく進んで行き、あっと言う間に読み終えてしまった。電子書籍の読後感想としてはなかなか快適だった。特に会社帰りの暗い夜道を歩きながら読めるのは、小説好きの私には貢献度大です。それに長期出張に沢山文庫本を持ち歩かなくて済むのもいいかも。今後は時代の流れに取り残されていかないように併用していきたいと思う。
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悪くもなく、特に良い!!!
というわけでもなく。
読むのはとても楽。
普通に面白いかと。
全てが会話だけで進む話し。短編集。
ちょっとした不思議を証明する話達。
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「・・・あたしね」
「うん」
「宇宙人見つけたの」
「・・・・・・」
男女の会話のみで構成される6編の連作短編集。
上の「宇宙人」を始め、厄介な話を証明しようとするもの男女の会話はもつれにもつれ・・・・・・。
なんというか・・・もう・・・・・・。
凄い!!の一言ですね。
例えば、男女がどういう関係であるだとか、彼らが生きる世界がどんな世界であるとか・・・・・・。
地の文章を添えて書くのであれば苦労もいらないのですが、会話文のみで構成されるとなると話は別で・・・。
そんな難関をものともせず、あろう事かそれぞれの作品でありえない物事をテーマに証明が繰り広げられる(例えば宇宙人だとか)快感。
一編読むごとににんまり。
読み進むごとにニヤニヤと顔がほころんでしまいました。
なんせ宇宙人の正体が●●(に似て…と言うべきでしょうか?)!?でなんて繰り広げられた日には他人事ながら笑うしかありません。
笑劇の世界にあなたを誘う6編の作品、是非お楽しみください。
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実験的な意味合いが強いと思われますが、アイデアの勝利。しかも状況描写を会話の中でスラリと不自然にならないように説明されているとことが巧みです。
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全て男女二人の会話のみ、地の文は一切なし、と言う異色の短編集。
どうかな?と思いながら読んだのですが・・・いいです!
地の文が無いのに妙に臨場感たっぷりです。それこそ息遣いさえ聞こえそうなくらいに。
会話の内容もユーモアたっぷりでくすくす笑ってしまいました。
『狼男の証明』の雰囲気が一番好きです。
2007/03/31
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全部会話のやりとり「」だけで進んでいくショートストーリー集。『世にも奇妙な物語』で映像化された話もありましたよ。どきどきというよりほのぼの系でしょうか。
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読みながら、はっきり&くっきりした情景で、
作中の人物たちを想像できる。
このはっきりとした楽しさは「会話」という
この作風ならでは?じゃないかな。
本書、どこを捲っても、会話。
会話以外の記述が、一切ない。 全ての会話が、自然。
無駄な装飾や脚色がない。いたって普通。
はっきり言うと、展開や結末は…残念ながら
読めてしまうものが多い。
でも、でもね、
「ちぇっやっぱりな〜」とは、ならない。
思ったとおりなのだが、それでイイのだ。\_(・ω・`*)ココ重要!
リアルな会話がもたらす驚きと、不思議な現実感は…
お見事です。 あっぱれ!!
あっという間に読めてしまうので、移動の合間や空き時間にでも、
ツマンデみてください。
会話という技法は、この後味を味わうために存在するのかもしれない。
後味は、最高です。
テーマは「証明」
“宇宙人”“四十四年後”“呪い”“狼男”“幽霊”“嘘” 全6篇。
一組の男女間の会話から、味わい深〜い「検証」を、ご堪能ください。
「 宇宙人の証明 」
婚期にさしかかっているであろうカップルの会話。
彼女は宇宙人を助けたのだそうだ。
宇宙人の話題から、結婚に関する話への
持って行き方や駆け引きが、笑える。
なかなか頭の回転の速いカップルだ。
しかし、宇宙人がナメクジには、驚いた(笑)
「 四十四年後の証明 」
切ない。涙もろいので(苦笑)ポロっと、一滴流してしまった。(^^;
十四歳の少女と二十四歳の男性の電話の会話。
彼女は、未来から四十四年前の祖父へ電話をかけているのだ。
何故会話だけで、こうも現実的に表現できるのか…
内容は、ちょっと勘ぐれば読めてしまう。
でも…後から後から唸ってしまった。
「 呪いの証明 」
職場の上司の死について、部下の女性とその彼との会話。
彼女は上司を「呪い殺した」と言う。
彼は「事故死」を証明しようとするのだが…。
二人の独白を聞いているうちに、
やはり先は読めてしまったのだが。
面白いので、構わない。(笑)
「 狼男の証明 」
男性アイドル歌手と、その女性マネージャーの会話。
彼は、満月の夜のコンサートを中止にできないかと言い出す。
なかなか理由を話さなかったが、問い詰められ、
狼男に変身するからだと切り出す。
その後のマネージャーの女性の強さに、コレが「女の力!」と、
感銘してしまった。
このラストは、個人的に好き。読ませますね〜。
「狼男」本当にいたらすごいなぁ〜(笑)
「 幽霊の証明 」
大学生のカップルの会話。
私は個人的にこれが一番のお気に入り(笑)
彼の部屋を訪ね、事故死したと、告白する彼女。
そんな彼女に対して、
様々な話術で「生きている」ことを証明しようとする彼。
この彼の捲し立てる話し方が、私のツボでした。
結末は読めてしまうが、イイ。分かったって、面白い。
またこの終わり方が、実にイイ!
「 嘘の証明 」
女子高生と教師の会話。
会話を存分に楽しめるのは、このラストが一番かな。
今までの5篇とトーンが違った。
この結末だから、私はこの教師に違和感を感じたのだと納得。
上手いですね。
〆としても、ストーリー的にも、見事に大とりを飾った作品です。
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男と女一組の会話のみで構成されてます。素直に読めばふーんって感じだけど、穿った見方をするとちょっと楽しめる感じ。
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最初の一行から最後の一行まで、すべて二人の会話で書かれてる小説です。(戯曲ではありません。)短編集で6つの話があり、会話だけで状況が解る様に構成されてます。(この技量は、驚愕です。)
「宇宙人の証明」
「あたしね」「うん」「宇宙人みつけたの」「・・・・」(こんな感じで文章が進みます。)
恋人も彼女が数日会社を休んだ心配になり訪ねて行くと・・・宇宙人を見つけたという彼女。見せられたのはナメクジ・・・。彼女は、ナメクジが宇宙人だと証明しようとするのだが・・・。
「四十四年後の証明」
彼の元に突然電話が掛かってきた。電話の向こうの少女が言うには、自分は彼の孫だと言う。彼は、まだ24歳で独身。彼は、彼女の言葉を信じない。少女は、彼に四十四年後からの電話だと証明しようとするのだが・・・。
「呪いの証明」
上司が自宅の中で火事にあい12階のベランダから飛び降りて死んだ。
部下の彼女が言うには、自分が上司を殺したと言う。彼女は、どうやって殺したか証明しようとするのだが・・・。
「狼男の証明」
テレビ番組の収録を終えた帰り道に、彼は18日のコンサートを中止してくれと言ってきた。彼女が理由を尋ねるとその日は、満月だからと言う。彼は、狼男だと言うことを証明しようとするのだが・・・。
「幽霊の証明」
起きると彼女が部屋の外にいた。彼女の顔色は、少し悪いようだった。彼女は私が見えるの?と尋ねてきた。その理由を聞くと自分が死んでしまったと言う・・・。彼女は自分が死んでしまった事を証明しようとするのだが・・・。
「嘘の証明」
自分は、万引きをしてないと呼ばれた彼女は訴える。先生は、彼女が万引きしたと思っていたのだが・・・。彼女は、自分の無実を歌える。話の真相はいかに・・・。
以上6作品です。すべて男女の会話でなりたってます。当然井上さんの作品なので、面白いです。ちょっと不思議な小説を試しに読んでみませんか?この作品は、だまされるのが楽しい作品です
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「…あたしね」「うん」「宇宙人みつけたの」「…」。男女の会話だけで構成される6篇の連作編篇集。宇宙人、四十四年後、呪い、狼男、幽霊、嘘。厄介な話を証明しようとするものの、ことごとく男女の会話はもつれにもつれ―。エンタテインメントの新境地を拓きつづけた著者の、圧倒的小説世界の到達点。[Bookdbより]
地の文がまったくない、登場人物の会話だけで物語が進んでいく小説。このタイプの小説は、黒崎緑のしゃべくり探偵が有名ですが、これはひたすら男女の会話で進んでいきます。かなり手軽に読める1冊。
しかしあまりにも手軽に、あっという間に読めてしまうのでいささかあっさりすぎる感触でした。
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男女の会話のみで構成された連作編短編集
好きなのは「44年後の証明」と「嘘の証明」
井上さんらしいのは「幽霊の証明」かな?
「宇宙人の証明」も結構好きかも
『私ね、宇宙人、みつけたの』
…『だって、お前、これナメクジだぜ』
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全文会話、全文男女。
会話だけなので、どういう状態でどういう関係なのかは
読み進めていかないとさっぱり分かりません。
むしろ、自分がどういう固定観念でいるかを知る
どうでもいい機会に恵まれるかもしれませんw
どういう事? というものから、言いくるめてるようなもの。
きっちり勝った終わりになっているようなものまでありましたが
会話だけでこれはすごいかと。
想像力だけが頼りの状態になる読み方をして
これはこれで楽しかったですが、やはり文章があるのが好きです。
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男女の会話だけで話が進んでいくという面白いスタイルの作品です。
情景描写とかなくても、どういう場所でどういうシチュエーションなのかが分かるって言うのはなかなか面白いなと思いました。
しかし会話がイラッとするものばかりで・・・まあタイトルどおりもつれてて、かみ合わないというか口論の一歩手前みたいな会話が多いので、聞いてる(読んでる?)こっちはイライラするというか。
主になに言ってんの?見たいな会話が多くて、例えば宇宙人を拾ったとか、ありえない話が多くて、しかも大概ありえない話を出しているのが女性の方で、作者は女性を馬鹿にしてんじゃないかと。
非論理的な事を言い出すのは女に決まってるって、そういいたいのかと。
思わずうがった見方をしてしまうほどで、まあ、それも気分が悪かった原因のひとつで。
なので、読んでいてあまり気持ちよくはなかったかも。落ちはちゃんとあるので、そこで、一応ほっとするんですけどね。
でも読んでいる間中ちょっとイライラして(笑)あんまりよくなかったかなと。