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紙の本
肝心なのは“付け焼刃”にならないこと。
2006/07/10 10:58
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:安之助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつごろからだろう。本書のような“辞典”が必要となったのは。常識と思える言葉づかいを、改めて勉強しなくてはならないのは、嘆かわしいかぎりだ。だから、理想としては、このような本が必要としない環境が望ましい。だが、現実論として必要な状況に陥ったことからの脱却という観点では、なかなか親切なつくりである。<基本のフレーズ>と<シーン別フレーズ>、さらに〈ものの言い方タブー編〉、〈冠婚葬祭マメ知識〉の付録も載っている。至れり尽くせりである。
<基本のフレーズ>は●お詫び●お礼●了承●恐縮●相づちの5種類。例えばここに載っているお詫びの言い方は、「申し訳ありませんでした」を始めとして24パターン。<シーン別フレーズ>は、大見出しだけでも「日常の挨拶」、「取り次ぎ(案内)」、「叱咤激励・称賛」、「商談・プレゼン」、「抗議・クレーム」と大別でき、さらに「取り次ぎ」であったら、[a.来客を迎える]、[b.電話を受ける]、[c.訪問する]、[d.電話をかける]と細分化して載せてある。大変だろうが、本書に記されている“ものの言い方”を自在に駆使できれば、言葉上のトラブルはほぼないだろう。
「ほぼ」というのは、一番最初の「申し訳ありませんでした」という言い方が、私には引っかかるから。「〜でした」という使い方は、過去形か現在完了形か微妙。●お礼の「ありがとうございました」もそうだが、お詫びやお礼は自分のほうから、「念」を打ち切るものではない。昨年、亡くなった桂文治師匠は江戸弁の使い手だったが、「ありがとうございました」「申し訳ありませんでした」のような使い方は、なんで「〜でした」をつける必要があるの「ありがとうございます」で十分でしょといって、嫌いだったようである。ということは、文治師匠のような人に対しては“マナー違反”なのかな。
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