紙の本
見えない傘の下で
2006/05/14 23:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゴシックの短編集。今回はサブキャラたちの周りで巻き起こる物語。それぞれのお話で、いろんなペアの関係が描かれます。アブリル、一弥のお姉さん瑠璃…。最終話では、グレヴィールのとんがりが2つに別れた理由も判明します。
ミステリーとして読むよりも、世界観や登場人物を理解するために読みたいと思う人にはおすすめです。
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シリーズとしては7冊目、短編集としては2冊目。時間軸としては4巻と5巻との間の話に当たりますが5巻を先に読んだ方が面白い、と思います(多分)ミステリーと言うよりは主人公2人以外のキャラ達の裏側の見られる話が揃っています。本編で御馴染みのアブリル、セシル先生と寮母さん、グレヴィール警部、そして手紙や会話でしか登場していなかった一弥の姉の瑠璃―それぞれを中心とした短編が収録されています。5巻の冒頭部で読者も一弥も驚かせたあの謎が解明されています。
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2番目の短編集。お兄さんからの問題は簡単でした。読みながら解けたよ?そりゃあヴィクトリカならすぐだわ。グレヴィールの2つドリルへの変化の理由も明かされます。
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短編第一巻で謎のまま終わった「仔馬のパズル」の答えをやっと明かしてもらえました。どんな問題であったかをすっかり忘れてしまっていたので、わざわざ前の短編集を引っ張り出してきて確かめる羽目になりましたが…。それなりにすっきりしました。今回の短編にもいろんな話がありましたね。日本が舞台となった話があったことにはちょっと驚きつつ、いつもと異なる舞台での話だったために新鮮な感じがしました。久城家の一日を垣間見た気がします。あの家で育った一弥はいろいろあったのでしょうねえ…(笑)
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第一話「仔馬のパズル」
正直、問題自体はそう難しくない。私はこれを小学校の算数でお遊び半分で解いたし、これをヴィクトリカが分からなかったら寧ろ拍子抜けである。だが、今回はそれよりも一弥がアブリルよりも、ヴィクトリカを選んだ。こちらの方に重点が置かれていると思います。友達であるアブリルとヴィクトリカを比べてヴィクトリカを選んだのは、恋愛としてではなくても彼女が一弥の中で大きな存在になってきているからではないかと思います。何はともあれ、アブリルの気持ちが切なくも実に微笑ましい話でした。
第二話「花降る亡霊」
アブリルに恋した少年が起こした少しお騒がせな物語。何となく花売りの少年が濃く描かれてるから犯人だということは分かったが、そうか……アブリルのためか。そうしてみると、やり過ぎな気もしなくはないですが、非常に可愛らしく思えます。
第三話「夏から遠ざかる列車」
ミス・ラフィットがあんな行動をしだしたから、「え、お上品なんじゃないの?」と吃驚しましたが、まさかセシル先生とは……。そしてよく出てくる赤毛のお姉様がゾフィと。こんな繋がりがあったんですね。少し寂しくも、温かいお話でした。
第四話「怪人の夏」いやあ、一弥のお姉さんは実はすごい人だったんですね。しかし、あそこまでいくとブラコン……。少し意地っ張りなお姉様への真実の愛を貫いた男が、非常に素敵に見える。ナイスファイト!ですよ。怪人男さん。
第五話「絵から出てきた娘」
これは無理だろうと思いました。リボンが少しでもずれていたらトリックがばれてしまうし、第一にリボンをどんなにきれいに巻いても、美術館に居る人が誰一人気づかないなんてありえないと思います。一弥を名探偵と勘違いするグレヴィールの部下が良い味だしていて面白かったです。
第六話「初恋」グレヴィールがすごく一生懸命で読んでいて、何だか自然に笑顔が……。ドリル二つは面白かったですし、トリックは単純ではあったものの良いお話だったと思います。推理小説としてはつまらなかったですけど、人と人との繋がりが垣間見れてすごく面白かったです。さらなるゴシックの世界に期待。
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短編っぽくなってます。
ブロワ警部の頭のドリルが増えた理由が分かってニヤリとしました。
小生意気なヴィクトリカに振り回されるながらも
彼女を支えている久城一弥に好感が持てて仕方ありません。
謎に関してですがやはり可愛い謎なのであっさり解けてしまうのですが、
それがいいんでしょうね。読みやすい。
次は長編がでるんでしょうかね。
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シリーズにして?巻と?巻の間に入る話です。
別離の前の、久城君とヴィクトリカの微笑ましい日々が見られます。謎解きはたいした事無いのですが、のんびりと読んでいくと楽しめると思います。
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表紙の夏っぽさが好きですvv
九条のお姉さんの瑠璃は結構好きですvv
バサバサしてて、頼りになるお姉さんという感じ!!
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今回の短編集は夏休みの話でした。
一弥とヴィクトリカは相変わらずだし、アブリルはバカンス先で謎に巻き込まれるし、セシル先生と寮母さんの意外な関係も明らかに・・・!
だんだん一弥が振り回されすぎて可哀想に・・・(笑)
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富士見ミステリー文庫GOSICKの番外編GOSICK S2。
前回の番外編の第二弾であり、今回も五章の短編集になっている。
ただ前回とは少し違い怪談のような話ではなく本編のようなミステリーが繰り広げられている。
生徒は夏休みに入り一弥とヴィクトリカは学校に残るのだが、夏休みに実家に帰った一弥の友達
アブリルは幽霊を見てしまう。などアブリルサイドの話もありとても新鮮だった。
学校に二人だけの夏休みなので二人の絡むシーンも多くあり、進展はないかとドキドキしました。
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ゴシックは毎回面白いですが、今回1番面白かったです。
やっぱり短編集のほうが好きかも自分…v
短編集1は買い損ねて持ってないんですが、欲しくなりましたよv
今回は夏休みのお話。
基本的にいつもどおり退屈なヴィクトリカに一弥君が事件のお話を持ってきて、ヴィクトリカが退屈しのぎに謎解き。
夏休みなので一弥君が着物に下駄(舞台は日本の大正時代ごろ)なのが可愛い!
はっきり言って彼と姉君瑠璃さんの着物に負けました…。
1話目は一弥の兄の問題の謎解き(短編1巻の続きのようなので読んでないのが悔やまれる(T_T)、2話はアブリルの夏休み、3話は誰かさん(笑)の昔話、4話が本命で瑠璃さんのお話v、5話はある意味1番普通だった謎解き、6話はドリルのお話(大笑)です。
どれも甘酸っぱい感じのほのぼので凄く良いです…代わりにミステリー度もライトですが、これくらいも大好き。
物凄く短編1が欲しくなりました…これのみこのシリーズで未読なんで。
どうでもいいけどきっと作者様が挿絵のヴィクトリカのあまりの可愛さに悶えられたのでしょう、巻を追うごとに「ちっちゃな体で~」とか「ぷにぷにした手」とか「ちょこちょこ」とか「さくらんぼのようなつやつやした唇」とか表現が多いのが笑えます。
この愛らしさで声はしわがれ声なんですけどね。
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仔馬のパズル(回答編)
花降る亡霊
夏から遠ざかる列車
怪人の夏 〇
絵から出てきた娘
初恋 ◎
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“「今日から夏休みなんだよ、ヴィクトリカ。えっと、君は、その……」
「わたしはずっと、ここにいるのだ」
ヴィクトリカは抑揚のない声でそう答えた。
ドレスに合わせたパープルのレースアップシューズを履いた小さな足を、ぷらぷらと揺らしている。
「ずっと……」
まるで枝に止まった不思議な鳥のように、小首をかしげてきょとんとした様子で一弥を見下ろしている。
それから退屈そうな、ちょっと寂しそうなしわがれ声で、つぶやいた。
「久城、君は、どこに行くのだね?」
「ぼ、ぼく?」
一弥は頭をかいた。
また風が吹いた。ヴィクトリカの長い金色の髪と、一弥の短い黒髪を揺らしていく。
「あのね、ヴィクトリカ。ぼくは、ね……」”
時期としてはⅣとⅤの間、夏休みの話。
一弥の着物姿がいい。できればカラーで見たかったけど。
セシル先生の昔の話が良かったなー。
夏の気だるさがヴィクトリカの動作からひしひしと伝わってくる。
“「む……」
「だからさ、君……」
「お……」
「こっち向いて、ちゃんと起き上がって。ほらほら、風でドレスが……」
「お、な、か……」
「めくれてるよ。ドロワーズが見えてるよ!それって君、下着だろ!どこまでが見えていい服なのか、どうもよくわかんないけど。ちゃんとし、な、よ……君、いまなにか言った?」
不思議そうにむくりと起き上がって、ヴィクトリカが小さなぷくぷくした両手で、乱れたドレスの裾とその下の、スカートをふくらませるために鯨の骨で丸い形を作っているペティコートと、お尻のところに薔薇模様の刺繍が飾られたドロワーズをゆっくり整えた。それから、一弥が掲げた日傘がつくる、真ん丸い影の中でぺたんと座って、一弥をじっと睨みあげた。
「な、なんだよ?」
「お腹がすいたのだ」
「へぇ、そうなんだ……」
「久城、君、なにか、とてもおいしいものを買ってきたまえ」”
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【収録作品】プロローグ/第一話 仔馬のパズル/第二話 花降る亡霊/第三話 夏から遠ざかる列車/第四話 怪人の夏/第五話 絵から出てきた娘/第六話 初恋/エピローグ
『GOSICK Ⅳ ゴシック・愚者を代弁せよ』と『GOSICK Ⅴ ゴシック・ベルゼブブの頭蓋』のあいだの夏休みの出来事を描く外伝。
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『GOSICKs(1)』を1年以上前に読んだので「子馬のパズル」のことなんてすっかり忘れちゃってました・・・。でも短編集なので読みやすかったから、さくさく読了。個人的にグレヴィール・ド・ブロワ警部の髪型がなぜ2つのドリルになったのかがわかったのが収穫でした。