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■内容(「BOOK」データベースより)
「愉しかったでしょう。こんなに長い間楽しませてあげたんですからねえ」。宴の“黒幕”は笑った。かつて戸人村でおきた事件の真相、十五年後の再会に仕組まれていた邪悪な目論見、そして囹圄の人たる関口巽は助かるのか…。事件のすべての謎を明かした果てに京極堂は時代の勢を察す。時、まさに昭和二十八年。
■感想
この本には何度読んでもどうしてもついていけない。たぶん自分の中で視覚化できないからなんだろうなぁと思うけれど、それ以外にも原因があるのかなぁ。
なんとなくもやもやしているというか…まさしくのっぺらぼうといいますか、塗仏なイメージの一冊。
何度読んでもついていけないのは理解しつつ、姑獲鳥の夏から絡新婦の理まで読んでしまうと、つい手を出してしまい、そしてパニックになって後悔する…うん、学習しよう。
とりあえずラノベっぽい設定や展開は変わらず。なんか京極が重要人物なのにふいた。のちのちこの設定が生きてくるんだろうか…ちょっと変なフツーの民間人でいいと思うんだが。
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榎さんが道中大暴れしたのが面白かった。
後半は関君の近況が描かれなかったんで、どうしているのか心配です。
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榎木津に木場に京極堂にとシリーズキャラが勢ぞろいだったのに関口くんがその場にいないのが寂しい・・・。最後までどうなったのかわからなかったし。
謎の解明はスッキリしたけど、黒幕との決着はつかないまま・・・。
後味悪い読後でした。
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京極夏彦百鬼夜行シリーズ第7作目
塗仏の宴―宴の支度から続く長編がついに完結。
大量殺戮の果てに消えた幻の村と徐福伝説を軸に
これまでのシリーズの登場人物達を巻き込む
事件へと発展する総集編的な作品。
河童や安倍清明の使役した式神とは渡来系の技能者集団
であり、妖怪伝説とは異人が既存のコミュニティに取り込まれる
過程で生じるものであるという視点は中々面白いです。
個人的には民俗学の楽しい参考書として見ているので満足ですが、
本筋のストーリーは終盤急展開で収集しずぎな感はあります。
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「塗仏の宴」もクライマックス。
全ては戦時中から続いた愚かな実験だったということが京極堂の口から語られ、そして家族が一つの事項をあやつられてしまった事によって崩壊してしまっていたことを突き付けられて絶望に立たされる物語の主要人物たち、そして、京極堂が最も嫌う「堂島大佐」、この物語の黒幕との対峙…まぁ読み応えたっぷりでした。
まぁ、相変わらず榎さんはもう自分の信じるままに持論を展開し、挙句の果てに暴れるもんだから…笑うしかないなぁ。
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支度から始末まで...長かった。
シリーズキャラが勢ぞろいでワクワクした。
パズルのピースをはめ込むように収束する様はさすが京極堂。
関口がどうなったのか気になる。。。
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中禅寺が藍童子相手に声を荒げる。同族嫌悪?
珍しく余韻を残す終わり方。
すっきりしないけど、これはこれで好き。
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展開が複雑だった。が、その分結末が面白く、特に藍童子の立ち位置が分かったところなどは興奮した。
京極堂の物語であったからか、完全に終わったわけではないようなのでこの先の話が楽しみだ。
京極堂の背を押せるのは榎木津だけなんだろう。
関口君の出番の少なさ。
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塗仏、とうとう最後の1冊を読了。
これまでの分冊5冊分の謎ばっかり広がって、全然何がどうなるやらわからない展開から一転、1冊ずっと謎解き。というか、これまでのシリーズにはなかった、乱闘こみの本当に怒涛の嵐のような展開。
榎木津さん、大活躍!塗仏からのケンカが強い設定の新たな一面をさらに見せつけてくれたし、さすがに今回はもう、いろんなところで京極堂が妙に色っぽい部分もあって、カッコよかった!
みんなが乱闘している中を、素知らぬ顔で影のように抜けていくシーンとか、映像がそのまま頭に浮かぶようでした。
満腹、満足の一冊です。
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田口雅之のブラック・ジョークを読んだ後に読んだのがまずかった…
主要キャラ以外の
登場人物の半分以上がブラックジョークの登場キャラで脳内活躍してた…
ちなみに堂島はなぜかジョニーライデンの帰還のフーバーの姿で脳内再生…なぜだろう?
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再読。こうして宴は終わった。ある意味で京極堂が話の中心でありメインであった話。それにしてもあの黒幕はすげぇよ…、こんな黒幕らしい黒幕は中々いないよ…。百鬼夜行シリーズを通した全体的な話でいえば今作が一番スケールがでかかったが、それの核にあったのは家族というスケールの小さなものでもあったわけで。間違いなく百鬼夜行シリーズのターニングポイントとなった一作。
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文句無しの☆5。
京極堂の煩悶とそれをいつも通りの不遜な態度で手を差しのべる榎木津、あの場面は百鬼夜行シリーズのなかでも3本指に入る名場面だと思う。ちょっと、涙でてくる。
心理的なトリックを使う本ではまま取り上げられる題材ではあるけれど、「本当に今の時分は自分の中の意思で行動しているのか?過去の記憶は真実の記憶なのか?」という作中の問いかけは、大人になるにつれて結構重い意味を成すようになってきている気がする。
そして、記憶にある限りはじめて作中のカレンダーと読中のカレンダーが一致するというどうでもいいことなのに興奮してしまう出来事が起こった。
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長かった物語もようやく結末を迎えました。
こんなに榎木津がたのもしく思えたことはなかったかもしれません。
“下僕”として鳥口、青木、益田を従え、京極堂のために動きます。
戸人村に隠された真実を求めて、関係者が集結します。
結末はすっきりとするものではありませんでした。
寧ろモヤモヤが残りました。
彼らは、今後また何かの事件を起こしたりしないのでしょうか。
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読み終えました全6冊
凄かった…何が凄いって長さ!もそうだけど笑
支度と始末ってタイトルのセンスと意味。
巻き込まれた人々の多さと費やされた年月。
哀れさと馬鹿らしさ。
この事件の首謀者の身勝手さと日本軍の罪。
そしてラスボスの恐ろしさ!!
いやもうラスボスでしょ⁈
榎木津が後ずさるんだよ⁈
ラスボスにとって事件はゲームなんですよ?
楽しいゲーム!!って(゚-゚*;)(;*゚-゚)
もう私の脳内は「ゴールデンカムイ」の鶴見中尉なんですけど笑
今作のオールスター大決戦で京極堂の心情が仲間達…いや下僕達が気づく場面は泣ける(T-T)
木場と榎木津のやりとりも良かった〜♪
そして数々の榎木津名言!!
「石橋なんぞ叩きもしないで飛び越える。それが探偵だ!!」
「離れて解る榎木津の恩と云う格言を胸に仕舞っておけ!」
榎木津がカッコ良すぎ!
こんなに出番が多いなんて!!
まさか榎木津に泣かされる日が来るとは思わなかった(*´°̥̥̥̥̥̥̥̥﹏°̥̥̥̥̥̥̥̥ )人(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)