紙の本
「当たり前だよ」ではもう伝わっていない今の現実
2006/08/10 00:55
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あきちゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
娘が小学生になり、そろそろいろんな物事についてきちんとお互いの意識のすり合わせのような事をしておきたいな、と思って購入しました。
私自身、この本に書いてある質問をされたとしたら、「そんなの、当たり前ですよ」と答えてしまう。でも、さらに「何故?」と質問されたなら、うまく答えられずに口篭もってしまうことは確実だと思います。
教師をしている知人から、学級崩壊の現実について聞いていた時、「なんで?そんなこと、当たり前のことなのに、何故子供たちはできないの?」とあ然としてしまった答えがこの本にあるような気がしてならないです。
今、こどもと一緒にいるすべての大人に、「当たり前」「常識だ」と深く考えずにきてしまった大人にも読んでもらいたい本です。
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出版社/著者からの内容紹介
こども哲学は、自分について、人生について、世界について、
あたまいっぱいの疑問と向き合うことになったこどもたちが、
はじめの一歩をふみだすための羅針盤です。
どこかで聞いたことのある答えでお茶をにごすのではなく、
こどもと本気で語りあい、いっしょに考えてみたい
そう願うすべてのおとなたちにも、
ぜひ手にとってほしいシリーズです
寝る前に読むと悪い夢を見ちゃいそうだったり(笑)
でも、色々と頭を使って話しができる本です。
こども哲学というジャンルが面白そうで借りてみた本
厚みのある本ですが、とぼけた感じの挿絵が入り
○○をしたらダメ!→どうしてダメ?→だったらこれは?→これもダメfont>
そんな感じで話しが続いていきます。
他にもシリーズがあって、この本では
ルール:おなかがへったら、どろぼうしてもいいとおもう?
やさしさ:ひとにやさしくしようとおもう?
ききわけ:どんなときでもおやのいうことはきかなきゃだめ?
ことば:おもったことはなんでも口にするべきだろうか?
自由:いつでもしたいことしていいのかな?
思いやり:こまっているひとがいたら、たすけてあげる?
6つのジャンルがあります。
漢字が頻繁に使われているので、
低学年は親と一緒に読む本となっていますが、
高学年になっても、親と一緒に読むと色々考えられそうです。
「まったく、何回言えば分かるの?!」
「同じこと何度も言わせないでよ!」とか叱っても
やっぱり哲学的にとことん話し合った方が効果が
あるのかも・・・と時々思います。
そんな部分を補助してくれる会話ができる本
親が読んでも面白かったです。
(´・д・`=´・д・`)ィヤィヤ 親が読むべき本かも?!
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こども哲学という名の通り、自分について、人生について、世界について子供達が向き合う絵本です。
大人が当たり前と思っている常識は、子供にとってまだまだ非常識な事なんです。そのことを子供達に説明しても理解できない大きな原因はそこにあるんです。
この本は自分たちで考えさせるにも活用できますし、説明するにもわかりやすく理解できる絵本になっています。
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「おなかがへったら、どろぼうしてもいいとおもう?」 きみなら何て答えるかな。その答えは絶対に正しいだろうか。「いいこと」も「わるいこと」も、別の角度から見てみることができる。それからもう一度考える。君の答えは変わるかな? 目からウロコがおちる、考え方の本。
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子供のとき両親はとても忙しく(わたくしにはそう感じられました)あまり、向き合って真剣に話し合う時間はありませんでした。だからと言う訳ではないと思いますが、あまり自分の意見を人との関係において強く主張する熱意とうか情熱のようなものが少なく。まとめる力も不足しているようです。 「あなたはどう思う?」大人になってからそう訊かれ、嬉しく感じました。わたくしの答えが出るまでの長い時間を待ってくださった方を今もとても尊敬しています。 この御本にはよい ことと わるい ことについて考えるための大きな問題が6つ取り上げられています。"おなかがへったらどろぼうしてもいいとおもう?""ひとにやさしくしようとおもう?""どんなときでもおやのいうことはきかなきゃだめ?""こまっているひとがいたらたすけてあげる?""おもったことはなんでも口にするべきだろうか?""いつでもしたいことをしていいのかな?"中にも書かれているようにこの御本の問いに決まった答えはありません。 手にした人たちそれぞれが、答えを考えること普段見ていない見ようとすることを促す絵本です。
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フランスの小学校で行われたこどものための哲学。
こどもの、とあるけれど大人こども関係ないかなあ?
さすがに3歳児には早いけど、どう思うかお互い話しあってみるといいかもしんない。
人には優しくするべき?人のものを盗んじゃダメ?親の言うことは聞かなきゃダメ?など、6つの質問が書かれてるけど、どうすべきなど正解は書いてません。
それぞれの回答に対して、それってホント?と疑問が書かれてます。
そして、この問いに答えるって事は結局どういう事を考えないといけないのか、視線の持ち方が書かれてます。う~ん、結構深い。
とにかく正解にこだわりがちな教育って多いけど、一方で考える事自体を重要と思える考え方も必要なんじゃないかな。
これ小学校でやるのか~と思いつつ、「道徳」みたいな授業よりよっぽど楽しいかもしれないなあ~。かえって子どものほうが発想自由かも。
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子どもに買ってあげたのだけれど、私も楽しく読んだ。
絵もユニークだし、文章も、子どもが読みやすい形で載っている。
小学校一年生程度の漢字にはかながふられていないので、保育園児の娘は、なんて読むの?とききにくるけれど、それもいい勉強かな、と思う。娘もとても気に入って、離さない。いろんな角度から考えられる、そんなきっかけになる本だと思う。
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こども哲学だそうです。
「おなかがへったら、どろうぼうしてもいい?」
「こまっているひとがいたら、たすけてあげる?」等々
どれも正解がない問いが6個。
いろいろな考えがあること、どの考えもある意味正解であること。
そして、自分とは違う考えも受け入れること。
そんなこともあるのだと、考えるきっかけになるといいと思います。
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こどもに対して、良いことと悪いことの質問を重ねていく。決して大人の押し付ける倫理ではなく、こどもにきちんと考えさせる構成になっている。「正解」も提示していないのでこどもの考える力を養えると思います。
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2016/02/19読了
「当たり前」ということのなにがどう「当たり前」なのか。なぜなにを考えることが哲学というのかは人によって定義が定かではないが、子どもにとっての「なぜなに」に応えられる本がこの一冊。
自分に子どもが出来た時には、ぜひ読み聞かせてあげたい。
当たり前だと思うことや、ルール、概念にひとつひとつ
「なぜ?どうして?」と思うことって大人になると少なくなってくる。
でも、世界にまだ慣れ親しんでない子どもにとっては
その当たり前のことがよく分からない。
人格を作るだとか頭が良くなるように、理解力を深めるために、勉強ができるように...
そういうのではなく純粋に子どものために、子どもの理解から幸せを導き出すための本である。
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朝通勤途中聞いているスッピン金曜日パーソナリティ高橋源一郎さんの紹介されてた本。
思ったことは何でも、口にするべき?
いつでもしたいことしていいのかな?
ひとにやさしくしようとおもう?
などいろんな方向から物事を考えるきっかけになるかも。しかし、考えても答えが出そうにないことをいかに考えることがてきるかって大事だと思う。
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この本には、問題が6つ出ています。で、その問題に対して、予想される幾つかの答えを用意し、その答えに対してツッコミを入れていきます。
そのうちの1問を紹介してもいいでしょうか。
問い「人にやさしくしようと思う?」
答えその1
・「うん、ぼくにやさしくしてくれる子にはね」
そうだね、でも……
どっちが最初にやさしくするの?きみ?それとも、相手?やさしい人をみてて、なんだかいらいらしちゃう、ってこと、ない?やさしそうなのに、やさしくない人って、いない?ちっともやさしそうにみえないのに、実はやさしい人も、いるよね。
では答えその2
・「うーん、やさしくしてもらえなくても、やさしくしてあげなきゃね」
そうだね、でも……
いじわるされたら、どうする?どんなときでも、どんなひとにも、おんなじようにやさしくできる?いじわるな人にも、やさしくしてあげる?そんなにやさしい人でいたいと思うのは、なぜだろう?
はたまた答えその3
・「うん、そしたら、おかえしもらえるし」
そうだね、でも……
やさしさって、そういうもの?だれかがきみのものをほしがったら、やさしくしなきゃっ、って、それをあげる?おかえしが期待はずれだったら、いやな顔するの?
おかえしめあてでやさしくされて、君だったら、うれしい?
ではでは答えその4
・「ううん、だって、ぼくにいじわるする子だっているもん」
そうだね、でも……
いじわるされたら、いじわるするの?だからって、みんなを疑ってかからなきゃいけないのかな?いじわるする子に、きみからあやまることはない?先生にしかられて、いじわるされた、って思う?
そろそろ飽きてきたかな?でも答えその5
・「うん、ごきげんなときはね」
そうだね、でも……
そしたら、ふきげんなときは、いじわるするの?きみのきげんは、きみが決めるの?それとも、きみのきげんが、君を決めるの?みんなのきげんに振りまわされても、そういうもんさっ、って、平気でいられる?
さらに答えその6
・「しなきゃ。でないとみんなにきらわれちゃう」
そうだね、でも……
君が誰かに優しくするのは、嫌われるのがこわいから?好きなのに、優しくできないことだってあるよね?
みんなに好かれなきゃいけないのかな?嫌われないためなら、なんでもする?
と、まあ、こんな感じで一通りのツッコミを入れまくった後に、その問いについて考えることが、ほんの少し、自分を深めてくれるようなフォローをくれます。そのフォローの部分は、さすがにここには書きません。ただものすごく、味わい深いです。
『これからの「正義」の話をしよう』って本がありますが、あの本をうんと噛み砕くと、この本になるんじゃないのかな。
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https://www.asahipress.com/bookdetail_digital/9784255003306/
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2021.06.28
あおいに勧められ
子どもの素直な気持ち
当たり前だと思ってた
あんなことやこんなことが
いろーんな角度から考えられる本
子どもができたら
プレゼントしたい一冊