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「ルーンの杖秘録」全4巻。
永遠の戦士ホークムーンの物語。
エルリックのような壮絶カタストフとは異なり、クエストと活劇中心の安定した筆運び。
緊密な舞台設定はさすが。
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再読です。
ムアコックのヒロイック・ファンタジー・シリーズは、永遠のチャンピオンという大きい物語のなかに位置づけられています。
その中核をなすのが、エルリック、エレコーゼ、コルム、ホークムーンの4人です。
まあ、この前読んだフォン・ベックも、永遠のチャンピオンの1人みたいですが、あれは、多分、ヒロイック・ファンタジーじゃない……のかな?
で、わたしがこの4つのヒロイック・ファンタジーの中で、一番最後に読んだのがこのホークムーンのシリーズです。
実は、昔は、このシリーズ、あんまり好きではなかったのです。
ホークムーンの話は、「ルーンの杖秘録」と「ブラス城年代記」と前期と後期にわかれていて、後期のお話は、すべての永遠のチャンピオンの大団円になる派手な展開で好きだったのですが、こっちは、ねぇ。
多分、理由は、ファンタジー色が少ないこと、現実っぽいのにマンガ的(敵が、動物の仮面かぶってたり)なとこ、主人公のキャラに、パッとした特徴がないことなんかがあげられると思います。
要するに、地味なんです。
それまでに読んだのムアコックのヒーローは、ものすごく身体的にも特徴があってとんがってた。
まあ、今思えば、エレコーゼも、大した特徴がない気がしますが、あれは、お話自体がブッ飛んでいました。
で、今読み返してみると、この話、結構、深い。
派手な展開が無い分、キャラクターの内面を掘り下げて書こうとしているのが、よくわかって、ちょっと見直しました。
ムアコックは、段々と哲学的な方にいって、わけがわかんなくなっていくのですが、このシリーズは、もしかすると、エンターテイメントからちょっとそっちの方に移ったときのものなのかもしれません。
で、そのエンターテイメントと内面的なバランスが、けっこう、いい感じです。
昔ダメだったものでも、読み返すといろいろ発見があっておもしろいです。
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暗黒帝国とその勢力を憎み
復讐しようとする一人の青年の物語。
そんな青年もはじめは
暗黒帝国の手先だったわけで。
少しだけSFの要素こそ出ますが
基本的にはファンタジーです。
ただし、魔法はほぼ出てきません。
ほとんどが剣と飛行兵器で占められていますので。
一人の青年の感情の変化が印象的。
はじめは暗黒帝国に敗れたトラウマゆえに
感情をなくしていましたが
取引に行った国の太守にその腕を認められてからは
元の彼にふさわしい活躍を見せます。
これからどうなるのかな。
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《永遠の戦士》の1冊目は、ホークムーンで開始、2008年正月以来の三読目▲反乱に失敗したケルンの若き公爵、黒い宝石を額に埋め込まれ、抵抗を続けるカマルグの地へ▼《悲劇の千年紀》後、剣と魔法そしてドーバー海峡を渡す道幅400mの《銀の橋》がある科学の時代。大楠公のようなブラス伯がカッコ良い!イッセルダが初々しい‼ボウジェントルがイカしてる⁉メリアダス男爵は働き過ぎ…。伯のもったいないオバケで救われた公は、鎖帷子を身に着け広刃の剣や戦斧で相手の冑を殴り割る。果てはハマダン行、ブラック生活が始まる(1967年)