紙の本
青空の卵に続く引きこもり探偵シリーズ。
2017/12/24 20:37
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投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ二冊目。登場人物が一冊目から継続しているので、
できれば順番に読むほうがいい。探偵役の鳥井と語り役の
坂木の人間関係が、徐々に展開しているように感じる。
本書を単独で読んで、謎解きだけを味わうのでは、
ちょっともったいない。
ただ、引きこもりの話なので、万人向けとは言えない。
謎解き部分は誰でも楽しめると思うのだけれど。
三編の連作である。日常の謎に分類される。
「野生のチェシャ・キャット」「銀河鉄道を待ちながら」
「カキの中のサンタクロース」
それぞれの謎解きも魅力であるが、鳥井と坂木の独特な関係に
引き込まれてしまう。引きこもりという言葉は、どうしても負の
イメージがあるが、こうして小説仕立てで読むと、登場人物たちの
心理を読み込みたくなってしまう。
著者の趣味なのか、男性心理が少し現実感に乏しいが、
もしこれが女性の友情だったらぴたりと符合する気がする。
あとがきを見ると、モデルがいるように読めるので、ひょっとしたら
女性では書きにくかったのかもしれない。
作中、はしばしにある語り手の坂木の言葉が、とても印象的だ。
ひとつ抜き書きする。
>「寂しさに終わりはない。
> 僕らはいつでも、たった一人なのだから。
> でも、だからこそ誰かと共に歩きたいと願う。
> 強く、願うのだ。」
著者は、こんな言葉を物語のあちこちにちりばめて、なんだか、
誰かに手紙でも書いているみたいだ。
覆面作家なので、どんな人だか想像が膨らんでしまう。
少なくとも、女性であることは、ほぼ間違いないと思う。
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青空の卵の続編。日常の謎ときもの。鳥井はひきこもりって言うのか・・・?でもおもしろいからよしとする。
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“友達”について考えるきっかけになった作品。
坂木の鳥井への気持ちとダブって胸が痛むシーンも。
解説には有栖川先生が!
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6月22日購入同日読了。
坂木司「ひきこもり探偵」シリーズ「青空の卵」に続く第二作。正確には「ひきこもり」気味探偵だけれど。
少しずつ広がっていく鳥居の世界。それを喜んでいるのは本当だけれど、でも相反する気持ちがあるのも事実。日常の謎を解きながら、自分達を変えていく二人のお話。・・とあっさり言い切れないのがこの作家さんの素敵なところ。
ミステリのカテゴリに分けたけど本当はそれだけじゃないんじゃないかな。とりあえず次回作の「動物園の鳥」文庫化が楽しみ。解説が有栖川先生で思わずクライムクラブ版持ってるのに文庫まで買ってしまった。
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引きこもり探偵シリーズ第2弾。
面白かったです。堪能できました。鳥井が少しずつ成長してます。登場人物も増えてきて面白くなってきました。鳥井と坂木の関係は相変わらずちょっとキモイ・・って気もするんだけど・・・読後、あったかい気持ちになれます。早く第3弾も文庫になってほしいです。
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自称ひきこもりの友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。慣れない探偵役をつとめた僕が導き出した解答は…。また、木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅で見掛けた少年の悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの真実を鳥井はどう解明するのか。ひきこもり探偵シリーズ第二弾。※だんだん登場人物が増えてきた。相変わらずな態度の鳥井だが、少しずつ周りの人に慣れつつあるのが嬉しくもあるけれど、坂木の気持ちも分かってしまう私は3作目が非常に気になります。解説で、鳥井に好感が持てない人も多いような事が載っていたけど・・・私から見ればあんなに可愛いのになぁ。
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主人公の男2人の関係が気になったりするけれども、人が死なないミステリーなんてありそうでなくて、けっこう好きかも。
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名探偵はひきこもり、このシリーズの2作目。またもや色々な事件?があり解決していく鳥井くん。やっぱり鳥井と坂木の関係は羨ましいと思う。
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3部作の第1弾です。引きこもり探偵が今っぽくって。題名も凝っています。三部作の中ではこれが一番好きかな。
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「「一緒に歩いてくれる人がいる。
それだけの、それくらいの価値はある人間だ。
だから、存在していても許して。
見なかったふりをして、許して。
許してください。
○○はあの時、世界に向かって許しを乞いながら、その実彼の母親に許しを乞うていたのではないか、そう僕は思っている。」
AC小説です。
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実家本・らすと。活字倶楽部で気になってたひきこもり探偵シリーズが文庫に降りててやったー。ただ、ナーバス気味の時にこういうのは結構来るものがありますね……
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ひきこもり探偵、2作目。坂木がいい人すぎて、ちょっとむむむ・・・八つ当たりと逆恨みで受けた暴力も、その子の背景を聞けば許してしまうのかー。とはいえ、前作同様、その暖かくも切ない話に癒されてはいるのだ。
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「青空の卵」に続く引きこもり探偵三部作の二作目。
鳥居真一が毒を吐く。そこらじゅうで毒を吐く。
解説は有栖川有栖氏。なんか矛盾している事をいう。「鳥居真一を暖かく見守ってやれない」という様な意味合いで解説しているにもかかわらず、最後にちゃっかり鳥居を応援し、見守り、気になって仕方ないと言うような結びをする。有栖川氏を持ってしても、この作品を客観的に読み込むことは難しいようだ。
なかなか面白い。
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「ひきこもり探偵」第2弾。
第1弾よりは面白かった。こういうものだって思ったら、引っかからずに読める。こうなったら、第3弾も読むべきなんでしょう。「僕は、僕のカムパネルラを失うわけにはいかないのだ」
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なんとなく読んでて嫌になるけど、鳥井っていうキャラクターは嫌いじゃない。
うそくさいホームドラマみたいな感じが苦手な人にはお薦めできない。