投稿元:
レビューを見る
つらくて切ない私小説的な短編集だ、そうな。有る意味ハッピーエンド的な部分も、垣間読み取れるのだが、題目の通り「デッドエンド」の流れに、乗ってしまった時の自分は作者の切なさにシンクロしてしまってるのだろう。現実の生活の中で、肯定出来ない『言動』にいらつく自分を、短編の中の登場人物に重ねながら、頁を織って行くのだ。
投稿元:
レビューを見る
ちょっとずつ可哀想だけど、みんな幸せに見える。本の主人公を見るように自分を見れたらもっと幸せになれるのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
好きな短編集。
読むのが辛いエピソード満載なのだけど、最後まで読めたのは、著者が思い出を昇華しようとして書いているからかもしれない、と思った。(それでも読み終わった後は蕁麻疹が出た)。
表題作の最後のほうで出てくる台詞「おねえちゃんがいないとつまんなかった。」でなぜか泣けた。
2006/07/13読了
投稿元:
レビューを見る
文庫本版をゲット。
友達に借りて読んだことあるけど、また読みたくて買っちゃった。「幽霊の家」と「ともちゃんの幸せ」が好き
投稿元:
レビューを見る
よしもとばななさん自身が、今まで自分が書いた作品の中でいちばん好きだという本。
私の中の幸福の象徴は、一体どんな光景なんだろう?と考えさせられました。
なんとも切ない、5つのストーリーが収められた短編集。
投稿元:
レビューを見る
デビュー作「キッチン」以来この作家の長編はあまり読んでいないです。そのままでいいところはちゃんとそのまま残したまま、きちんと上手くなって行くので、無駄に年だけ取ってる自分を省みちゃうから。
この短編集はいいです。
投稿元:
レビューを見る
この中の短編で、何度読んでも泣いてしまう話がある。今回文庫化されて買ったが電車の中で泣いてしまった・・。
投稿元:
レビューを見る
人生いろいろ、悲しみいろいろ、幸せいろいろ。一つ一つの話が、いろんな具合にほわ〜っと光ってて、一つ一つにじんわりしました。素晴らしい出会いがあって、どうしようもなく寂しい別れもある。生きてくってそういうことの繰り返しで、私もそれを噛み締めとかないと、てな風に思いました。
投稿元:
レビューを見る
表題にもなっている『デッドエンドの思い出』は、何だか過去の自分を見ているようでちょっと切なくて笑えました。
投稿元:
レビューを見る
過ぎていく日常の中で、どうしても取り残されていく自分の心を描かれた様な感覚。
癒されない悲しみもたくさんあることを気づかせてくれる作品
投稿元:
レビューを見る
凪いだような、穏やかな優しい気持ちになりました(作者はつらい切ない小説だと認識されているようですが)。雪の積もった、静かな白い世界のイメージ。読んでる私は、冷たさも感じず、裸足で歩いているような。
投稿元:
レビューを見る
短編集。人を好きになることの切なさが淡々と描かれています。表題作の「デッドエンドの思い出」はほんとうに心が痛くて、苦しい。
投稿元:
レビューを見る
よしもとばななの小説は不思議な感覚を持っているのが良い。この短編集では「おかあさーん!」と「デッドエンドの思い出」が良かった。どちらも人生における辛い経験によって、主人公が自らを見つめ直す物語。“辛さ”と同じく人生で味わえる“優しさ”も感じさせてくれる。文体や雰囲気がとてもきれいで、それにより小説の暖かさが助長される。この暖かい印象、これだけは内容を忘れても確実に心に残ると思う。
投稿元:
レビューを見る
ほんとうは別のかたちでいっしょに過ごせたかもしれないのに、どうしてだかうまくいかなかった人たち。本当の父と母、昔の恋人、別れていった友達。この世の中に、あの会いかたで出会ってしまったがゆえに、私とその人たちはどうやってもうまくいかなかった。
投稿元:
レビューを見る
分別のある。穏やかな短編の数々。。
男と女の間に訪れる、切なく哀しい瞬間さえも、抗わず、穏やかな運命の流れの中に委ねていくのです。