紙の本
読みやすい。
2023/12/29 20:58
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「論語」は孔子やその弟子の語録という特徴のため、内容が断片的で前後の脈絡が薄く、そのため解釈が難しい。それだけで学問の分派ができるレベル。
この本は、その前後の脈絡を筆者が補うことで、よりわかりやすく読みやすい。内容になっている。無駄に暗記なぞをしなくてすむので、関連する学習分野に取りかかる前に触れて、その上で忘れるべきだろう。
文法に則した訳ではないので、漢文の授業にこの本の訳文を出さないようにするためにも。
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原文や書き下し文で読みたい人はいけませんが,論語って難しそうと思う人にはいい.孔子の思想が好きで,読み易い本を探していた時に出会った.人生の教訓満載.
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40をまじかにした知人と「40にして迷いまくりだよな」という話題に。少しでも迷いをなくせるように読む。
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==論語がスラスラ解るっ!!==
慶応高校で30年以上論語を教えてきた著者が、高校生にわかるよーに!!のスローガンの下、現代風にアレンジ(翻訳)し直した名著です!!今まで論語を敬遠してた人。論語の意味がわっからーんてなってた人も皆カモンです!!
例えば
「子曰わく、君子は諸れを己に求む。小人は諸れを人に求む」
を「ひとかどの人物は独立独歩だが、ザコは持たれ合いがお得意だ」
と現代日本語で超ザックバランにかつ的を射た表現で翻訳しています☆★☆
我が家に一冊の書物です。
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高校で漢文を教えていた著者が、かの有名な「論語」を軽いタッチの現代語に訳しています。
漢文を教え続けてきた方だけあり、かなり読みやすいです。
本文は、1つの章句につき、現代語訳、白文、書き下し文、必要に応じた解説からなっています。
全体の構成は、「孔子のことば」「孔子プロファイリング」「弟子たちのことば」の3部に大きく分けられており、その中で、「人生の目標」や「家庭生活」といったように、類似した内容ごとにまとめられています。
余談ですが、白文に、敢えて訓点をつけていないところが、先生っぽいです。
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2000年も前の書物なのに、書いてあることに一々納得できてしまうって、すごいなぁ。
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面白い本を見つけたので早速読んでみた。
論語の原文&書き下ろし文、それに口語訳をつけるだけなら普通。
この本は、高校生が興味を持てるように(!?)、今風に
口語に訳してある。
しかも先生(教員)としての独自解釈を織り交ぜながら。
生徒がどうして漢文の授業で論語につまづくのか調べたら、
弟子の言葉が偉そうで「ウザッタイ」
人物評や政治構想や宮廷儀礼を述べた箇所が「ジャマクサイ」
口語訳だけでは意味がわからず、注を読まないと理解できない
ので「カッタルイ」
これをなんとかするために考えたのがこの表現法らしい。
「寄り集まって一日中クッチャベッっていながら、天下国家の
ことには全く触れず、コセついた話題に終始しているような
連中は、どうにも救いようがないやね。」
「指導者というものは、スペシャリストであるよりもジェネラ
リストであることを心がけるといいだろうな。」
と、こんな具合。
読みやすいのだが、独自解釈が強すぎるのも困ったもん。
まあ、これをきっかけにして、論語を読もうと思うのなら、
この先生のやり方は評価されるのかな。
本まで出すことができてるし。
やっぱり視点を変えてみることって、面白い発見がありますね。
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大学の集中講で受けた漢文がきっかけで、孔子様に興味を持ち、購入。高校でやったときは、ただ眠いだけでしたが、今、読むと、とても面白い・・・!この本は口語で訳してあるので、さくっと読めました。
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2007/11/9
相当意訳してある章句もあるので,単なる現代語訳より格段に読みやすい。意訳しすぎでは?というような箇所もあったが,原文よりそちらの方が共感できるのもあった。
子曰,見賢思斉焉,見不賢而,内自省也
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これはいい。
佐久先生の訳が、現代風で私はとっても好き。
岩波文庫の論語などとともに読むと楽しさ倍増。
勉強になる。
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「論語」の入門書。現代風の意訳が分かりやすく、読みやすい◎ 2000年以上前でも、最近の自己啓発系の本とさほど内容が変わらない気がした。
子曰、不患人之不己知、患己不知人也(意訳:他人が自分を認めてくれないと嘆く者は多いが、自分が周りにいる他人の才能や長所に気づかないことを嘆くのが先だろう。他人の才能に気づく能力を見につけてみなよ、そんな人物を世間が放っておくと思うかね。)
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孔子の論語を高校教師をしていた著者が分かりやすく現代風に訳し、注釈をつけたもの。
孔子は抽象論でものを言っているのではなくて、
かなり具体的にものを言っていて、
しかもその多くは現代でも使えることばかりだと思った。
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おもしろかった。
前書きに
本書はこれまでの経験を踏まえ,読者が肩を凝らさず読めるように『論語』を構成し直し,補筆・翻訳したものである。
とあるが,成功していると思います。
通常だと別に解説を加えるところを訳の中に入れて,読み安くしてあるのもいいです。
「人知らずして慍らず、亦君子ならずや」を「周りが自分を認めてくれないからってクサるなよ,オンリーワンとなるよう精進しようや」と訳している。「君子」をここでは「オンリーワン」としているのもおもしろい。
「そうさな,とびっきりの天才と,とびっきりの怠けものばかりは,教育によっても変えようがないかもしれないねエ」
(同感です。いろいろやってきたが「とびっきりの怠け者」をやる気にすることはできないなあ)
「真の教育は教わる者の自発性を高めることに力を注ぐべきなんだ。自発性さえ芽生えれば,誰もが自学自得するようになるよ」
(同感だなあ,と思っていたら,「教員時代の経験を踏まえて蛇足を加えて訳した」とある。この「蛇足」があちこちにあるが,それがまたおもしろい)
「出来の悪い生徒は,教育者にとっては良い生徒かもしれないよ」
「教育者というのは,問題児や出来の悪い弟子によって鍛えられ,育てられる面があるものだ」
「『いい加減』という詞は『過不足のない,ちょうど良い加減』という最高の意味なのに,最近では,すっかり『ちゃらんぽらん』という悪い意味でしか使われなくなってしまったねェ」
(「中庸」を「いい加減」と訳している。「中庸」の「庸」は,ぼくの名前(庸次)の「庸」なので関心がある。沖縄方言の「てーげー」も「中庸」ということか?)
「子是の日に於て哭すれば則ち歌わず」を「弔問に行って泣いたあとは気分直しにカラオケに寄ったりしないこと」としている。また,おもしろい。
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「論語」 を漢文の授業で教えてきた経歴の長い著者。論語の名言を現代語で言い換えてやると、生徒の興味が目に見えて変わってくるという体験に基づき、著した書籍。確かに、伝えたいメッセージをダイレクトに読者にぶつけることに成功している。こういう形の本で漢文や古典に接し始めることができれば、もう少し興味を持てたかもしれないと思うと残念だが、今からでも遅くない。古典の一冊や2冊、こういう本の助けを借りて読んでみようと決意するのも一興だろう。
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著者は慶応高校で教鞭を執っていた方。
『論語』はポピュラーだが、さわりを幾編か読んでいるだけだったので、これだけの量を紹介されると迫力があった。孔子の言葉には普遍性があるので、著者の意訳を読んでいくと現在の汚職や拝金主義のニュースにもズバリと切り込める。
生徒たちには人気のある授業だったそうだが、こういう何におもねることのないオーソドックスな教材を淡々と教え続けることの意味の重さを感じた。
漢籍に造詣の深い家系の方らしい。中島敦もそうだった。確か『子路』をテーマにした作品があったような。
作成日時 2007年12月12日 19:48
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感動した! 孔子に弟子入りしたい!
って思いました。孔子って結構いいこと言ってんじゃん(偉そうに言うな)。
作者は元高校の先生。授業で論語を扱うと、生徒達は興味を持ってくれるのだけど、いざ論語を読破しようとするとそのほとんどが挫折する。それなら、読みやすい形で提供しようじゃないかと編まれたのがこの本。
漢文を単純に口語訳するのではなく、孔子の立場で弟子に語りかけるという口調大切にし、その行間にあるものも大幅に付け足されているので、論語を全く知らなくても読みやすいものになっています。
常に孔子の教えをうけていた弟子なら、質問の答えを「それはこうだ」と一言で返されても納得するのかもしれませんが、そうじゃない現代人には前提となる知識がないのでさっぱりですからね。そのあたりをふまえた親切設計。章立ても、論語を頭から通読するのではなく、内容が似たものを並べてくれているので、同じ事が違った言葉で表現されているものを続けて読むことができ、それもわかりやすい理由の一つだと思います。
この本を読むと、孔子が弟子の一人一人を大事にみていた厳しいけれどあったかい先生だという印象が残り、それはそのまま作者の人柄なのでしょう。作者が先生として、生徒達に伝えたいことを論語を通して書いているからなんだろうなと。
もちろん、原文にはない言葉を大量に付け加えた訳は、作者なりの解釈によるわけですから、異論もあるかもしれませんが、入門書としては最適なのじゃないかと思います。読みやすいのが一番ですよね。