紙の本
厳しい世界です。
2019/11/11 12:38
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投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『プロ作家になるための~』という表題ですが、正確には『入賞するための~』です。
よって、別に入賞しなくてもいいから、作家としてデビュー出来れば、という方の為の本ではない気がします。とにかく、選考員に対してオリジナリティ(既存のネタやテーマやトリックではない斬新さ)が無ければ、即アウトとの表記がしつこく出てきます。
とはいえ、やはりデビューするにはそれなりの事柄は身につけておかなければいけないと思います。その点に関しては納得がいきます。
作家という仕事も大変なものだ、という事を目の当たりに感じました。
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執筆のテクニックや、作家や編集者には常識だけどプロ以外はあまりわかっていないことについて、具体例をあげて丁寧に解説がなされている。非常に実用的。
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作家養成講座を開いている著者が、これまで参加してきた作家志望者の作品をテキストに、初心者または志望者にありがちな失敗や思い込みを指摘し、対する心構えや技術といった執筆の『コツ』を解説してくれる、作家デビューを夢見る人はぜひ読んでほしい執筆指南書。
四十カ条、というよりも、これまでの参加者からの質問を四十にまとめて、それに対して回答する、という形式。なので、初心者にありがちな失敗や思い込みを客観的に認識するにはいい構成となっている。
また、「新人賞や文学賞の選考委員の着目点は、普通の読者の着目点とは異なる」と指摘し、受賞デビューを果たしたいなら読者ではなく「選考委員の側に意外性を感じさせる話を書かなければ成らない」(三十五頁)と回答している。これは「賞を取った作品を読んだが面白くなかった」「なんでこんな作品が賞を取ったんだ?」という読者の感想、また、受賞は逃したが読者受けがよく、売れた作品があることに対する解説にもなっている。受賞作品だからといって「じゃあ面白い作品なんだ」と決め付けるのは、実は間違っているのだ。
受賞作家を目指すなら、選考委員が面白いと感じる作品を、売れる作家を目指すなら、読者が面白いと感じる作品を書かなければならない。いずれにしても自己流ではどちらもおぼつかない。そう実感する実用書だった。
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文字通り、プロ作家を目指すための指南書。
賞レースで実際に受賞にこぎつけるための細かいテクニックが書いてあり、実践的。
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ストーリーやキャラにオリジナリティが必要。既存の話しに似せない。ストーリー、人物、破天荒なストーリー展開。文体などは枝葉末節。
完成度と独創性よりも、面白い作品。
プロットは30分以内。そのためには、下準備でひたすら考える。書き始めたら一気に書く。
空想だけに頼ると同じアイデアを思いつく人間は3万人いる、と考えておく。独創性に富んだ物語設定を思いつかないとダメ。
視点をどうするか。いくつかの視点を組み合わせる。
とにかく波乱万丈で面白くなければならない。読者を泣かせる。感動させる。
回想部分は、のちのちの伏線になるときだけ入れる。
ショートショートは冒頭とオチがすべて。タイトルも作品の一部。
オチを出し惜しみしない。
そして、を使わない。~と言った、を使わない。