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紙の本
「うるさがた」に仕えた人とは、どんな人だったのだろう。
2007/12/01 19:59
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
20人の男たちの生涯と晩年までを綴ったものである。その中で博多の夏祭りである「博多祇園山笠」を存続させるために「九州日報」で論陣を張った古島一雄についての章があったので読みたくなり、手にしていた。
「九州日報」は作家の夢野久作が文章修行をした新聞社であり、玄洋社系の新聞社だった。この玄洋社系の新聞社に籍を置いたことで、古島一雄は政界入りをすることになるが、人間というもの何が幸いするかわからない。
『出世を急がない男たち』(小島直記 著)にもいえるが、あれも書きたい、これも書きたいというエピソードを限られた字数の中で描ききるのはさぞかし大変だったろうと思う。
本書に登場する男たちはすでに多くの作家たちが作品のモデルとし、新聞や雑誌などでも取り上げられているので真新しさは感じないが、過去にこういう男たちがいたということを知るにはコンパクトにまとまっていると思う。
電力王といわれた松永安左エ門や白洲次郎など「うるさがた」の人々も紹介されているが、注目を集める「うるさがた」の荒くれ男どもよりも、その「うるさがた」に仕えた男たちの方が一枚上手だったのでは、などと思い至りながら読んでいた。
そして、この長命の「うるさがた」の男たちを陰で支えた伴侶に心労などで不幸な死を迎えている方がいることに哀れみを感じる。
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