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紙の本
初めて見る大日本帝国のカタチ
2006/08/17 15:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピロシキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人里離れた海岸に残されたトーチカ。緑のツタが絡まる陸軍の工場廃墟。人知れず草木に覆われた要塞、荒々しい掘り跡の残る地下壕…。カラー口絵の写真のすばらしさに惹かれて、いつしかページを繰っていた。それにしても日本にこんな風景があったとは……観光写真では絶対に出てこない場所ばかりだが、その無垢な美しさよ! 最初に写真の迫力で見始めたのだが、文章で紹介されるエピソードも実に興味深くて。最後まで一気読みしてしまった。戦争のことは少しは知っていたつもりだったが、取り上げられているエピソードは、初めてきくものばかりなのだ。ほんの一例を挙げれば、廃棄された要塞が陸海軍初の爆撃演習に使われたこと、豊川海軍工廠空襲に徳川夢声が遭遇していたこと、舞鶴の町に非常用の滑走路として使える道路があったことなど。ちなみに本書では全国各地20箇所の軍事遺産を紹介している。文庫の小さな判型に、見ごたえある写真と文章。表紙を飾る戦艦陸奥の主砲ではないが、これは久しぶりに登場した超弩級の本である。続編を期待したい。
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