紙の本
マンゴープリンとアイスジャスミンティを用意し、日がな一日本を読む夏休みをおくりたい
2006/10/09 14:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親が別居し、母親は弟を連れて実家へ。酒屋から業態転換した家業のコンビニを手伝う夏休み。中学二年の菅野一郎はハードな現状にも淡々と対応し、店番や配達を手伝います。
田んぼや畑を通り過ぎ小峰山を登っていくと、幽霊屋敷と呼ばれる家が建っています。数年前に人が住んでいないのにボヤを出して、さらに幽霊の仕業という噂が広がり、人が寄りつかなくなりました。
そこへビール一箱の注文が入ります。
もちろんそこにいたのはぶたぶたさん。
一郎はぶたぶたさんと知り合って、少し大人に、少し素直になっていきます。
ぶたぶたさんの作るアイスジャスミンティ、マンゴープリンでおやつ。ぶたぶたさんは「仕事」と称して、本を読んでいるだけ。海辺の町に母親を連れ戻しに行く小さな日帰り旅行。
夏休み要素満載のハートウォーミングな一冊。
途中、ぶたぶたさんが動きを止めてしまう。もう「ぶたぶたシリーズ」終了かと本気で泣き、本気で矢崎存美を恨みました。
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続き物だったのね……うっかり。でも短編物だから違和感なかったです。
主人公の男の子がひょんなことから出会う、ぬいぐるみのぶたぶたさん。
思春期の男の子の夏休みをさりげなーくフォローする大人なぶたぶたさんが…ぬいぐるみなのにダンディーでしたv
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主人公が中学生の所為なのか、いつもよりジュブナイルっぽい雰囲気でした。しかも、中学生にしては幼い感じもありましたし。
ただその為、ぶたぶたのキャラクタが浮き彫りになっているんです。
見た目はぶたのヌイグルミだけど、きちんとした「オトナ」のぶたぶた。そのオトナが少年と少女の成長を見守る姿がいいですね。
僕もそんなオトナにならんとね〜
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子供が借りてた物を読んだ。
思ってたよりおもしろい、何も考えないでサクッと読みたかったんで
そんな気分な時はちょうどいいかも。
ありえない話なんだけど「ぶたぶた」さんがいい味出してておまけに何でも出来ちゃう大人なぶたぶたさんステキって思ったり・・・
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ぶたぶたシリーズは全部読むつもりなんだが、これはそんなに好みじゃなかった。
毎回思うけど、食べ物の描写がすごくおいしそうなんだよな。
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ぶたぶたシリーズの長編もの。
読みやすいしファンタジックで甘酸っぱい作品。
個人的には短編形式の方が好きなシリーズなのでちょっと低めの評価。
でも十分面白いです。
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ぶたぶたシリーズ最新刊は「夏の日のぶたぶた」「刑事ぶたぶた」ではコインランドリーの乾燥機の中を走ったぶたぶたですが、今回は金盥で行水です。本読みながら。本のタイトルは…お楽しみ。主人公菅野一郎は中学2年生。父のコンビニの手伝いでビールの出前に行った先でビールを受け取ったのはピンクのぶたのぬいぐるみだった。近藤文恵さんの解説がいいんだなこれが。>>ぶたぶたが、登場人物たちの現実を変えるわけではない。ぶたぶたは、ほんの少し広い視野だとか、違う視点を登場人物たちに伝えるだけで、実際に乗り越えていくのは登場人物たちだ。(略)>>わたしたちは、もういやになるほど知っているのだ。現実には大きな魔法は起こらない。だけど、ほんの小さな魔法を感じられれば、世界はずいぶんと優しくなる。★一つ分の減点は、やはり主人公が若いこと。現実に疲れた、大人がぶたぶたに出会って、驚き、パニくりながらも、少しずつ再生していくのが醍醐味だとすれば、今回の主人公はちょっとピュアで、ぶたぶたのイリュージョンを受け入れる余地が大きかった。その分意外性に欠けてしまったかも。あと、文体がちょっとな。主人公は中学二年で、その一人称なんだけれど、文体が幼すぎ。その割りに出てくる単語は妙に大人の言葉だったりして。
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「ぶたぶた」シリーズの最新刊。だけど実質的本当の5作目なのが本書。 中学2年の一郎の夏が、色んな意味で忘れられない夏になる様を優しく描いています。ちょっぴり成長した夏の光景の中に、可愛くて素敵な山崎ぶたぶたがいるなんて、なんて羨ましいんだ! ぶたぶたが、もうちょっとの勇気を後押ししてくれる存在なのがいいですね。 近藤史恵さんによる解説がとにかく秀逸。なぜ「ぶたぶた」シリーズを読んだ人間のほとんどが、このピンクのぶたのぬいぐるみに夢中になってしまうのか、「ぶたぶた」シリーズの本質を鋭く突いていて興味深いです。 ぬいぐるみが友だった子供時代は過ごさなかったけど、ああ、こういうことだったのか。じーーーん。感涙。 山崎ぶたぶたはいつまでもいつまでも変わらずにいてね。 (2006.8.11読了)
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桜色のぶたのぬいぐるみ・山崎ぶたぶたさんのシリーズ、刊行順でいくと8冊目になるそうです(巻末著作リストより)。でも出版社が(大人の事情で)別々なうえ、実は書いていた時も刊行順ではないそうで…本当なら5作目になるそうな。や、ややこしい…。でもまぁ、全然順番関係ないんですけどね!最初に「ぶたぶた」だけ読めば順不同でOK!作者ご本人がOK出してるんだから無問題です!
中学2年の夏休み。管野一郎は、父親の経営するコンビニの手伝いをしながら、毎日を過ごしていた。そんなある日、配達を頼まれたのは、近所の”幽霊屋敷”と呼ばれている家。勇気をふりしぼって行くと玄関から出てきたのは、”ぶたのぬいぐるみ”だった。
実家に帰ってしまった母親。どことなく元気のない幼なじみの少女。いつもとちょっと違う夏休み。
子供異常大人未満な少年時代をやさしい筆致で描く書下ろしハート・ウォーミング・ノベル。 《裏表紙あらすじより転記》
中学2年生の男の子、というとやっぱりまだ子供なんだよなぁ…。なんとなく達観しつつも自分がどうしたらいいのか分かりきれない感じ。分からなくて立ち止まって足踏みして、でもそんな自分が歯がゆくて仕方がない。でも同時に、そこから動き出せる時でもあります。そんな微妙な年頃に、ぶたぶたさんと会えたこと、友達になれたことはとてもとても奇跡のように素敵なことだったと思うよ一郎くん…。
今回の作品は、ずっと主人公・一郎くんの視点からのお話になります。このシリーズは短編が多かったから、丸々1本分ってのは珍しい。「刑事ぶたぶた」も新米刑事クンの一人称だったけど、あちらは大人だからなぁ。中学生の一人称って視点が新鮮です。”大人の男”と”男の子”って常識とか見栄とか微妙に違うよね。……あれ。ぶたぶたさんは大人だけどぬいぐるみだから…もっと観点違いそうだなぁ文字通り視野が異なってるから当たり前かしらん。
ぶたぶたさんお手製のマンゴープリンが食べたいです(本編と関係ない)。料理上手よねぇぶたぶたさんって…いいなぁ。
あ、そうそう。解説は近藤史恵さんです。雰囲気ぴったりでとても素敵。
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今回のぶたぶたさんは少年の視点のせいかややジュブナイル風。
”忘れられないひと夏”という感じでちょっと切ない感じ。
ただこれまでの作品に比べるとインパクトは少ないかな?
相変わらず料理の描写が美味しそうでたまらない。
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お母さんがお父さんと喧嘩して里帰りしてしまった夏休みに家の手伝いで訪れた「幽霊屋敷」と地元で言われている別荘でぶたぶたと出会った少年の話。
ぶたぶたと過ごすことで少しずつ少年が変わっていく様子がほほえましいです。
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シリーズ物とは知らずに読んだので、ぶたのヌイグルミが動いてる訳も釈明されずに始まって終わるけど、そんなの別にどうでもいいか、と思えるwww 他の本はCGらしいけどこの本はイラスト。イラストのぶたぶたがまた可愛い…!これで中身がおっさんなんて…っ!(笑)またま手にとったんだけど、他のも見てみたいな。
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安かったからとマンゴを買って、マンゴプリンを
作ってしまう山崎ぶたぶたさん、素敵です。
でも、豚の生姜焼きは、共食いに近いと思う・・・。
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ある夏休み、幽霊屋敷と呼ばれるその家にやってきたぶたぶたさんと、お母さんが出て行ってしまった少年との交流。彼には本当はもっと大変な事があったのに、ぶたぶたさんと出会った事が最大の出来事になってしまう物語。出て行ったお母さんは勘違いだった、何とも思っていなかった同級生を意識するようになった、そしてぶたぶたさんは消えてしまった・・・。丁寧に入れられたジャスミンティー、手作りマンゴープリン。ぶたぶたさんの料理の腕は凄すぎます。今回のぶたぶたさんの職業は作家。消えたぶたぶたさんにはちゃんと後日談があったのです。
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ぶたぶたシリーズ第八弾。
ぶたぶたさん作家になって子どもたちを癒やすの巻。
他人を思いやることを教える一冊。
挿絵のテーブルに乗ってお茶を注ぐぶたぶたさんに和みます(笑)