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昔毎日新聞に連載されていた「そよ風時にはつむじ風」が面白かったなあ、と思い起こし図書館で借りてみました。
戦時中のお話で確かにそんなもの食べさせられた兵隊さんが元気でまともな判断がつく訳もないよなあ…なんて思いました。戦争はイヤだなあ。そりゃあ働き手が全て駆り出されてしまうんだからきちんとした農業・漁業や生産が出来るはずもないよなあ、と。
戦後、最大のおもてなしとして砂糖をふんだんに使った料理をふるまわれて辟易する話などありそうだなあ、と思いました。今は食べ物も普通に何でも手に入る時代ですがそれを当り前と思っていたら泣く時代がすぐ来るのではないか。そんなことを思いました
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池部良さんがゐなくなつてしまひました。私の大好きな俳優だつたのに。
それにしても、小林桂樹さん、池内淳子さんに続き、大物が相次いで亡くなつてゐます。何かの連鎖でせうか。
昨日から恒例の追悼上映ウィークとしました。
11日 暁の脱走(谷口千吉)
12日 妖星ゴラス(本多猪四郎)
13日 白夫人の妖恋(豊田四郎)
14日 昭和残侠伝(佐伯清)
15日 恋人(市川崑)
16日 潜水艦イー57降伏せず(松林宗恵)
17日 惑星大戦争(福田純)
いはゆる玄人受けする作品といふよりも、少しゲテモノ入つてゐますね。でも大好きなんだ。
故・井上ひさしさんも「大好きな男優の一人で、出演映画はほとんど観ている」さうです。 『そよ風ときにはつむじ風』の項でも述べましたが、昔は女の子にモテる男を「スケベリョウ」といつたさうです。つまり、池部良さんは二枚目の代表格とされてゐたのであります。
『風の食いもの』は、タイトル通り食べ物に関するエッセイ集ですが、戦争中のひもじい思ひをした頃の話が中心であります。したがつて、いはゆるご馳走はあまり登場しません。
大東亜戦争の敗因は「戦争に引っ張り出された兵士の、食いものの恨みに似た祟りだ」と断言するほど、酷い食糧事情だつたやうです。
そんな時代の話では、暗くふさぎ勝ちになりさうなものですが、池部良さんの筆は飄々としてユウモワさへ漂はせてゐます。これも芸のうちですかな。「もう池部さんはこの世にゐないのだな」と思ひながら読んでゐると、一層切なくなるのでした。
それにしても、これほどの大スタアが亡くなつたといふのに、報道各社の扱ひは小さい。大いに不満であります。
二重に悲しいなあ...
http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-183.html
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戦争体験を土台にした食エッセイ。食いものの恨みつらみが綴られている。しかし、戦時中の悲惨な食体験を披露しているはずだが、なぜかクスッとしてしまう。これが、池部良の本領なのか。あと気になったが、池部良の周りの人たちはどうもよく失神してしまうらしい。
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その昔、ヤクザ映画でみた格好良さが印象的な池部さん。
こんな淡々としたオシャレな文章を書く方とは思わなかったな。
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池部良さんの「風の食いもの」、2006.8発行、新兵メシ、大陸(前線)での食、戦争末期のサバイバル食、疎開先の食、東京の食卓など食にまつわるエッセイです。かなりユニークな食を経験されてます。陸軍のめしでは、戦意も天皇陛下の御為も何もなく、ひたすら食いものの恨みが募っただけだったそうです。インドネシアのヤドカリで蛋白質を補充したそうですが、ある日浜辺でインドネシア人が大便をし、ヤドカリがそれを口に運んでるのを目にし・・・w。復員し両親の疎開先で、その家の若奥様(戦争未亡人)からおっぱいをもらって元気に!