紙の本
すごくよかった。
2022/04/28 11:24
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
評判がよかったので読んでみましたが、期待以上でした。言っていることが、実際に自分で経験したことなので、説得力があるのがいいです。投資の話はよくわからないので、飛ばし読みしましたが。
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一流のアスリートの投資体験記。何かを極めた人は、それなりの投資スタイルを持っていてブレない。投資の世界で成功するにはブレないことが一つのポイント。思わぬアクシデントにもブレない著者の投資スタイルは一つの戦法でもある・・・と思う。
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侍ハードラーの異名をもつ為末大(ためすえ・だい)選手の本。陸上関係者へというより、株に興味を持っているいる人、株の初心者にオススメ。
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為末選手はすごくスマートなんだな、と思う。お金に対する考え方が、しっかりしている。
http://d.hatena.ne.jp/crambon/20070530/1180507874
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陸上選手「為末大」の侍スピリット溢れる1冊。
タイへの投資の裏側、徹底された自己分析。
まさにプロフェッショナル。
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侍ハードラー、為末選手のレースと投資の話。プロスポーツ選手として自身のレベルを引き上げる為の長期的視点と、投資の視点とを書いた本。「…もの凄く高く評価されたら、その時は売るのだ」というAPF会長の言葉が印象的。自身をハンドリングが上手い選手と冷静に分析できるのもスゴイと思う。「武者は犬ともいえ、畜生ともいえ、勝つことが本にて候」(朝倉宗摘)
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自身の、陸上選手としてのトレーニングから
学んだ法則を活かして(?)株式投資の世界で
成功を収めるに至った経緯を、赤裸々かつ客観的
な自己分析の見地からまとめた本。
「こうすれば儲かる!」
というようなお手軽な薄っぺらいテクニック
ではありません。投資の手法などについても、
金融の知識がある人ならば知ってて当然という
レベルではあるのですが、
“なぜ投資をするのか”という根本の動機が
ふわふわしてる人にとってはインパクトあるのでは。
やっぱり、何かを成し遂げるためには、確固たる
動機や指針がないと、大きな成果には結びつかない
のかもなと思わされます。
それにしても著者の、強くてしなやかな心と体、
明晰な頭脳には頭が下がるばかり。すげえなぁ。
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この人の感覚が好きだね。
失敗を反省し、次に生かす。
世界のトップで活躍されている彼でさえ、浮き沈みが激しい中で生きていた。
長いスランプも何度か経験し、その度に這い上がってきている。
「虚栄心」ということをよく書かれていたがそういう自分自身への客観的分析力が高いと思うし、傲慢な部分がある自分の人格を立て直そうしてきたことがうかがえる。
文章の書き方からも人としての深さを感じるし、様々な経験を通じていろんなことを感じてきたのだろう。
独自のやり方を通すということで、自分で自分をマネジメント出来る利点もあるが、反対に多くの苦しみもあったことがうかがえる。
そういう中で、人の感情の動きというものを見てきたと思うし(人は感情で動くもの、と文中で言っている)、勝負の厳しさ、世の厳しさを肌で感じてきたんじゃないかと思う。
海外へ出て、外国人選手の這いつくばってでも勝ちにくる精神的強さを感じ、武士道という日本にある精神を感じ、自分自身の環境の甘さ排除し、追い込んでプロという道を選ぶ姿に「男」を感じた。
「武者は犬ともいえ、畜生ともいえ、勝つことが本にて候」
という、職に全うすることを心において競技に取り組んだようだ。
とはいっても、想像超える厳しいものがあったと書いてあるように相当なものだったと思う。
陸上選手は昔から見ていて感じているが、体の感覚が鋭いし、トレーニングや、大会に向けた調整に関してもレベルが抜けている。
野球は、相手があるスポーツで自分が調子がよければ抑えられる訳でもなく、悪くても抑えられるという特性がある。
陸上は、自分がすべてで、スタート直前にはいい結果が出るか否かは分かるという。
そういう競技特性の違いが向ける意識の方向が変わるのだと思う。
しかし、陸上選手の考えを自分の中に生かしていくことは十分に可能だと思う。
全体的なバルクアップが投手としてのレベルを上げ、勝つ確率を高めることになるからだ。
投資に関してはオーソドックスなやり方。
良き出会いからすばらしい運用をされている。
お金の価値も考えさせられます。
たくさんの金で高い物を得ることが幸せになってよいのか?
お金では得られないことを得る大切さ、尊さ。
今の自分なら野球。人への愛情。
陸上選手という立場から様々な考えを提供してくれる。
為末株があるならば、俺は買うね。
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文章がわかりやすく、
美しいと思う。
おそらく
文法的にも完璧で
日本語の教科書としても
薦めたい一冊です。
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読後思わず投資の本を何冊か買い込んでしまった。
(未だ身にならず・・
たまに己の適性についてすっかり忘れて本を買う悪癖有り)
地に足をしっかりとつけ、現実と夢の間に着実に橋をかけながら、
前へ前へと歩んでいく、為末選手の生き方考え方に感銘を受けた。
ハードル選手の説く‘投資’の話、
ライフストーリーとしても非常に面白い。
勉強になった。
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投資については、アジア通貨危機以降のタイ情勢を除けば一般的な内容。どちらかというとプロのハードラーとしての部分が新鮮で面白かった。
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為末プロジェクトのためのインプットとして、オーストラリア旅行中に通読。
明快で読みやすい。
為末さんの人生観や、投資とアスリート活動との相乗効果などについて、知れる
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保有資産に対する預貯金の割合の大きさと、選挙の投票率の低さを絡めて日本人の特徴を説明している箇所は特に上手いなーと思った。
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チェック項目45箇所。
結果には必ず原因がある。
お金は絶対的な価値を持つものではない。
過程を頑張ることと勝負に勝つことは別次元。
自分の身体の特徴を知り、自分に合ったトレーニングをする。
自分の失敗を逃げずに受け止める。分析する。
海外レースでの強行スケジュール。孤独感も一つの美学。
勝利に対する飢えへの憧れ。
虚栄心が正しい判断を妨げる。
傲慢は百害あって一理なし。
環境を変える。自分を追い込む。
これから成長する国に投資するなら各業種1社ずつ選んで投資する。
人生をかけてメダルを取る姿勢。
過去の成功体験を忘れる。
捨てなければいけない勝負を捨てられる。勝つべきところで勝つ。
「危険であると認識しているうちは安全である。」
選挙の大切さ。銀行や郵便局はお金を預ける金庫ではない。
人を惹きつけるからこそスポーツは成り立つ。
本業で得るお金と投資で得るお金は別物。
お金=刀。つけば危険がある。人を傷つけるかもしれない。
しかし、抜かないと錆びる。
「怪しい」といったフィルターを通して見ないこと。
疑うことも大事だが、疑いを自分で晴らすのも大事。
練習は一日一日の積み重ね。
自分にしか追えない目標を追う。
一アスリートとは思えない文章力とその内容に
共感しました。
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世界陸上メダリストのお金と人生に対する投資術
直訳すると、「投資ハードラー」というタイトルになる。このタイトルから行くと、為末選手が実はデイトレーダーで、プロ陸上選手としてだけでは生活が苦しいから、その分投資で補っている、といったような間違った印象を受けるが、そんなようでいて、実はもっと奥の深い本である。
先日テレビで須藤元気がお料理番組に出ていたが、とても格闘家とは思えない発言がとても多かった。為末選手にも同様な印象を受けた。知性というのか達観しているのか、それでいて中田英寿のように鋭くなく、どこか微笑ましい部分を残してくれる。須藤も為末も他の道を歩んでも成功するのではないかと感じさせる印象を受ける。
そんな彼の生い立ちからお金と人生への投資哲学がしっかり含まれている一冊だ。この本が本屋のどのセクションに並ぶのか興味深い。スポーツか?ビジネスか?はたまた株式・投資か?
本の中身は基本的に2段構成になっている。陸上の話と投資の話。それが途中からクロスしてくるのがこの本の最大の特徴かもしれない。一流は一流を知るというが、陸上をとことん突き詰めていく中で、投資の中にも何か共通の真理を見つけた、といった感じだろうか。
彼の投資人生は100Mの朝原選手によって紹介されたタイでビジネスを行っている人物との出会いから始まる。そこからプロの陸上選手とは何かを突き詰めていく過程で様々な知識や見識を身につけていく。気になることはとことん調べていく彼の性格が出ているが、知性を感じる部分はバランスが取れていることである。
「一つの方向に傾倒してはいけない」 一つのことに興味を持ったら、その正反対の意見にも耳を傾ける。
自分が株などのことを気にしている状態こそ、陸上にとって天敵 つまり本業があくまで大事であると。
まだ30そこそこの年齢でありながら、しっかりとした自分なりの考え方をきちんと持っている。
その上最後のほうには、「お金を増やす理想は、「わらべ長者」である」、「お金だけでは幸せは買えない」とくる。ここまでくるとウォーレン・バフェットの本を読んでいるのか、一陸上選手の本を読んでいるのかわからなくなってくる。
プロ選手がほとんど存在しない日本の陸上競技界において、もっとも苦しいかもしれない種目400mハードルの選手としてプロとして自立していくために知恵と体とハートの全てを注ぎ込んだ人間の重みのある言葉が記されている。しかしながら、これはあまり後輩のアスリートには、すぐに参考になるケースではないように思う。これほどしっかり物事の本質を考え、覚悟を決めて競技に望んでいるアスリートが日本に何人いるのか?という話になる。企業に就職という選択肢がまだある中で、メダリストしか持ち上げられないこの貧困なスポーツ文化の国でどうやって生きていくのだろうか?どうやって競技を続けるのだろうか?どうやって勝つのだろうか?それが現在才能あるスポーツ選手、特にプロリーグがないスポーツを選んだ選手に突きつけられている現実である。
ちなみに、為末選手のマネージメントは中田���様サニーサイドアップが行っている。サニーサイドアップといえば、スポーツファンの中ではあまりに商業主義色が強すぎて懸念を持つ人もいるが、本人がしっかりしていれば、ここの事務所は問題ないようだ。
この本が後世の日本のアスリートに役立つとすれば、一流になるためには運動バカになることが求められていないということを示唆していることに限られるかもしれない。知性を身につけ、常識を身につけ、ファンに受け入れられる存在でない限り、プロとして自立していくのはいまだに険しい道のりだということを認識して始めて役に立つのかもしれない。そして彼のセカンドライフも軌道に乗った時こそ、そのメッセージが結実するだろう。