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ネコだまミイちゃん みんなのレビュー
- 筒井 敬介 (作), 長 新太 (絵), ささめや ゆき (絵)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:小峰書店
- 発行年月:2006.8
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紙の本
さらっと、からっと、あたたかい。上質のユーモア。
2006/11/24 00:21
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きだなぁ、こういう話!
登場する生き物たちが、みんな個性的で、粋で(人生の酸いも甘いも知っている?!)、チャーミング。生きると言うのは、こうでなくっちゃ。
かわいいへびの女の子ペロちゃんは、
「おなかの下で あたしを くすぐるの だあれ
ぎざぎざちゃんね たんぽぽちゃんね いやーん
ぺろぺろん」
‥と、歌うのである。この歌だけでも、まいってしまった‥!
で、このペロちゃん。他の生き物から「ばか」とか「みっともない」とか言われて傷ついちゃう繊細さな女の子なのだ。さあて、どうなることでしょう、というお話が1話目の「ぺろぺろん」。
他にも、自分の智におぼれて、痛い目にあうどらねこパンツ(「どらねこパンツのしっぱい」)だとか、落ちていたバスタオルがなんなのかわからなくて悩むゾウくん(「なんだろな」)だとか、「パパ」とはどんな役割なのか深く考える子犬のドン(「おやすみドン」)だとか、みんな、しっかり「考える」ということをするのだ。この「考える」過程が、楽しい。
また、彼らをとりまく生き物たちのキャラクターが、賢いのやら、怒りんぼやら、おせっかいやら、いじわるやら、それぞれの役割がはっきりしていて、また、その辺にこんな人もいそうで、とても愉快。
表題作も、ネコのたましいのネコだまミイちゃんの話なのだが、負けん気が強くていたずらモノのたましいという設定が笑える。会話や歌も、秀逸!
幼年童話の名手として知られた作者(けれど、私は彼の作品を読んでなかった。残念!)は、昨年87才で亡くなられたとのこと。瑞々しく、上質なユーモアたっぷりのこの作品集。大人にもおすすめである。
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