紙の本
頑張ってはみたんです
2007/04/19 23:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
何故この本を読もうと思ったのか・・・それは2006年このミスのベスト1に輝いた作品だからだ。やっばねえミステリファンとしてはそこは押さえておきたいじゃない。で感想はというと・・
内容的にはレクター博士や地獄の黙示録を彷彿されるものや特に表題作なんて視点がなかなか凝っているなあと思われるものとか変化にみちた短編集である。しかしその果てしない暴力と残酷な描写の先に光り輝く宝石の様な本質が私には見つけることができなかった。残念である。
40代無党派層に属する平均的おばさんである私の感性ではついていけなかった。尚読後に料理をするのは妙に生々しいので避けた方がいい。
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狂気に満ちた怪奇物語集。表題の短編は、地図が主人の犯罪を語るという独特の手法だが、それ以上ではない。
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表紙がリトマス試験紙。ダメな人は読まないほうがよろし。1、3作目は少年少女が主人公だったために、より歪みが誇張されて、生理的に無理。その他の短編は、物語としての娯楽性も感じられるし、思っていたよりも読みやすい作品ばかり。狂気に彩られたファンタジー、そう思って楽しむのがいいのではないかと。 (2006.11.5 読了)
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これが「このミス」の1位?理解できない。どのあたりが「ミステリ」なんだか。「このミスは他のBEST10とは違うんだぞ」と言わんがための1位なんだろう。★0ってランクが欲しいくらいだ。
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これは凄い本です。 表紙の絵がまず人を寄せ付けないし、文字は怪しい雰囲気のフォントで書かれている...
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圧倒的。エンドレス脳内麻薬感が堪らず、自分がどこにいるのかを認識できなくなる。浮遊感。完全に虜です。
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どれくらい気持ち悪いのかと覚悟して読んだらそうでもなかった。視覚的にイメージすればグロいのだが、文体が淡々としていて、「勝手に吐けば?」といった読者を突き放した感があるので、この種のストーリー特有の脂濃さは極めて少ない。独特の表現も、“うざくなる”ギリギリのラインを保っているので、作品全体の味付けとしては効果的。ただ、ストーリーではなく、その数の多さに胸焼けした。腹八分目というか、「もう少し味わってみたい」程度の収録数にした方がよかったのではないか。内容は違えど、ゲテモノの繰り返しは、結局飽きてしまうのだ。
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このミスは相変らず1位にミステリじゃないものを選んでる気がする。なんでこれが1位なのだろう。グロに耐性ない人にいきなり読ますのはお勧めできない。
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想像力があるほど、気持ち悪くなる。よくこんな描写を描ける。タイトルの作品はまだ善しとして猟奇的な作品は気持ち悪いの一言であるが、それをして最後まで読んでしまわせる何かかがある事は確か。最近の猟奇的殺人もあるが、こんな作品が描けるのもすごい。うえ。。
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タイトル・ジャケット買いな一冊。
グロいお話が苦手な人には、
オススメできない一冊。。。
何も考えないで、暗い黒い世界に
どっぷり浸かりたい人にはオススメ。
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(収録作品)C10H14N2(ニコチン)と少年―乞食と老婆/Ωの聖餐/無垢の祈り/オペラントの肖像/卵男/すまじき熱帯/独白するユニバーサル横メルカトル(日本推理作家協会賞(2006/59回))/怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男
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狂気。狂気である。
食人、殺人はもちろん、拷問やら肉食鰻に食べられる人間やら、粒ぞろいに強烈な狂気が詰まった短編集である。
タイトルになっている短編集は、後ろから2つ目にある。あるタクシー運転手が持つ、「地図」の一人称で進められるこのストーリー。乗客を殺すたびに書き込まれる印。そして地図がその息子に引き継がれ・・・
残酷な死が常に側にある。
顔をしかめたくなるようなエグい恐怖と、しかし生暖かい狂気に包まれる甘さが共存する、絶妙なバランスが読むものを虜にする。
こんな狂気に浸って、ふと温かい気分になれる自分に愕然とすること間違いなしである。
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もうよくわかんなくなってくるグロさ。気持ち悪いんだか気持ちいいんだか気持ち悪いんだか気持ちいいんだか。「ニコチンと〜」の胸糞悪さはすごい。「無垢の祈り」と「卵男」はどっちが悪いほうなのかゴチャごちゃぐちゃぐちゃになる。でも一番好きなのは「Ωの晩餐」です。人食ってるのに知的って、ゴールドバッハの予想って。面白かったのは確かです。いろんな意味で印象に残る短編集だったよ。表題作の「独白する〜」も比較的グロさ抑え目で読みやすかったです。紳士的な口調で狂ってる人(地図ですが)っていいですね。
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8つの短編集です。
前評判ほどグロくないな〜なんて思ってたら、最後のでやられました(笑)。
まぁなんにせよ食欲なくす本ではありますね。
でも文章が読みにくかった・・・・読点とか。わざと?
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8つの短編からなるが、ストーリー自体にはそれほど凄味はない。
ただ、この筆者が文章力・知識量だけではなく、活字から絵を浮かばせる描写の仕方にものすごく長けているのは確か。
それ故に、ただでさえグロい話が余計に際立ってくる。
個人的には絶賛するほどの内容のものはなかったが、それでもまた読んでみたいと思わせる魔力がこの本にはある。
タイトルとジャケットも素晴らしい。