紙の本
よく見かけるリーダー論でした...
2011/06/09 08:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
幸いなことに今、周りに「依存する人」はいないけれども、人の上に立つ、という立場になると、悩むのがこのタイトルにあるような課題。自分がかつてはどうであったかを棚にあげて(上げないと語れない)、「なんでできないのか」って思うことは少なからず誰にでもあることですね。
本書では、まずタイプ別に分類して、それぞれのカテゴリーに属する人に対してのアプローチ手法を展開します。その中のひとつ「自分でやった方が早い」タイプはまさに自分でしたね。ほんの数年前がそんな感じでした。それゆえにイライラを自分の中に積み込んだり、という経験も。でも今はほぼゼロ。その変化のきっかけはなんだったのだろう?改めて思い返してみると、「自分の次」のリーダーを育てようと思って、その人に「自分でやった方が...」という考え方を改めなさい、という指示をしていた頃から、のように思います。つまりは、他人が「変わろう」とする姿を見て自分が教えられた、というか...自分がやってしまっては(出せたとしても)短期的な成果しかない。これを中長期で考えたら...という高尚な(あるいは、「自分ならできる」という過信に基づいたうぬぼれ)思想は、「あとづけ」ですね。この考えのために行動した、ってことはありません。
自分はそれなりに本を読むほうだと思います。自己啓発やチームビルディングなどもよく読みますが、「変化」へのインパクトは、やっぱり「現場」なんですね。だからこの手の本は、「事後」のほうが、ビビッドに響きます。おそらくこの手の課題に直面しているその時は、「うわべ」だけのモノマネになってしまうことが多い。
なので、この本はとてもベーシックな、そして 本質的なことが書かれてはいますが、(今の)自分にとっては、新しい発見、というよりは「再確認」というレベルでございました。「ゴールを設定する」とか「話の聞き方」とか、大事なことなんだけど、本はあくまできっかけにすぎず、本質的なことを現場で「体感」しない限り、長続きはしません。コミュニケーションって、テクニックの対局にあるもの、ですよね。
...ってわかっていても、その実「わかっているつもり」であることも多くて、やはりこの種の本に手が伸びてしまう自分もいます。どこかで「課題解決」してない部分があるんでしょうね...でも、「解決」はそう簡単ではないし、未来永劫の解決策なんてありえない。日々「変化」するわけですもんね。
この本から得た一番教訓は、「考えるより決める」ということ。「考える」が先に来ると、できない言い訳を考えてしまうことにもなりかねない。「決める」ことから初めて、それに対して「考える」。できているようで、「考える」ことから始めてしまいがちです。気をつけないと、ホントにそうですよね。考えたって何も(その場では)出てこない、ってこと、結構あります。
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私は、営業部の1セクションの責任者であり、経営戦略の実務ととりまとめを担当しています。
その中でコーチングは非常に有効な手段と考えていますが、組織運営や組織的人材育成、コミュニケーションにギャップがあるように感じていました。
この本に書かれている内容は、筆者のお人柄なのか非常に優しい言葉で書かれていますが、考え直させられる内容でした。特に第4章は私のような立場の人にはお勧めできます。
いくつかの人材育成のスキルも学んできましたが、それぞれが結びついて捉えられるようになってきた、そんな気持ちになっています。
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ビジネスリーダーに向けた本ではありますが、一般社員の方が読んでもいいと思います。「ゴールを決める」ことからはじめる、というのはいいですね。図書館予約数は0(06/10/23現在)です。
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読書の目的
変えたい人たちがいます。自分も含め・・・・・
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●仕事の成果はやり方とあり方。あり方には以下のステージ。
●自分以外のせいにするのが「依存者」。自力でなんでもできるのが「主体者」。
「主体者」が周囲をまきこんで変化をおこすのが「協働者」。
●協働者へのステージを登る10のあり方。
●人を育てるためには、信頼関係があることが大前提。(日ごろから「ギア5」で傾聴。)
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残念ながら日ごろから言い訳大好き、「依存者」まるだしのワタクシです。
10のあり方の1番目と10番目、「プロセス考える前に『まず』目標を決める」と「できるまでやる!」強い意志。
成功法則として、「目標決めてからやり方を考える」とはどこででも言われることですが、
なぜそうしないといけないかがわかりやすかったです。
まずは主体者への階段を駆け上ろう!
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SYPシステム専属研修トレーナーとして人材育成を専門に活躍しており、主なクライアントは100社以上、年間約7000人に集合研修を、500人に個人セッションを実施している著者。
そんな著者が部下の特性を把握する、現状を打破するコミュニケーション、自己リーダーシップの育成、組織を勝利に導くチームワーク形成、の順に多くの実例を紹介しながら、ビジネスの世界において長期にわたって成果を創り出すプロセスを紹介しています。
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今年最も刺激を受けた自己啓発書に、2009年の最終週に出会いました。
内田和俊氏の 「依存する人」を「変化を起こす人」にどう育てるか という書籍です。
数多くのビジネスリーダーのコンサルティングを毎年重ねている内藤氏が
依存する人だけでなく、変化を起こす人に対しても自己啓発の術を提案してくれます。
元々は社内の、タイトル通りの問題を解決するために購入したのですが、
2010年の会社全体の今後を見直すキッカケになりそうです。
私自身のあり方と今後の目標の軸を良い方向にずらしてくれました。
AMAZONの2009年売れ筋ランキングに食い込んでいるのは伊達ではないですね。
特に、最近下記を一つでも感じたことがある人には、読むべきと思います。
*誰も私を認めてくれない、誰も私を解ってくれない
*苦手/嫌いだから、この仕事はやりたくない
*この仕事はやったことがないからできるかわからない
*時間がいくらあっても足りない
*プライベートな時間が圧迫されている
*資格を持っていないとこの先苦労しそう
*最近変化が足りない、刺激が足りない
*人間関係が面倒だな、ちゃんとリターンがあるか?
*難しい仕事/自分の評価にも繋がる仕事は人に任せたくない
*失敗はあまり人に知られたくない
*いつになったら部下の成長して自分を助けてくれるんだろう?
*自分の苦労がなぜ伝わらないのかいまいち解らない
*自分よりも経験が浅い人間の苦労がいまいち解らない
*人によって、伝えたことが実行されていないことがある
*何がいけないかはわかるが、解決策が思いつかない/実行できない
*いうことを聞かない人がいるので、いうのをやめる
*やるべきことを決断する前に、やるべきかを考える癖がある
*半年先、1年先、3年先、5年先、10年先、その後何をしたいか明確ではない
まあ、一つも当てはまらない人はいないかもしれませんね。
第1章では、
人間を仕事力(職務遂行能力)と仕事方法(精神的熟成)の2次元の評価基準で
いくつかのレベルに分類しています。成長方法および対処方法も教えてくれます。
年下でも技術的・精神的に優れている人間は数多くいますし、
年上でも残念ながら劣っている人間はいます。
皆レベル1から始めて、時間をかけて少しずつ上がって行くのですから、
重要なのはそれを事実として認め、何をすべきかを考えるべきですね。
その考えるキッカケを本書が与えてくれます。
そして、技術も精神も優れているのに、人間関係で癖のある人がいます。
第2章以降はそういう方に向けたコンテンツだと、私は感じました。
チームワークや共同作業が苦手だったり、
下手に頭が良くてコミュニケーションを省略したりで、
私の業界では、特にそういう方が多いように感じます。
例:技術はあるけど、話しかけにくい。
例:正しいこと言ってくれるけど、相談したくない。
良い人なんだけど仕事では組みたくない人、の真逆ですね。
厳しいことを言ってくれる人は貴重だけど言い方が手厳しい人が多いですね。
受け入れやすい“言い方”や“伝え方”を紹介してくれるので、一見の価値はあります。
そのほかにも、経営指南とも取れる要素もあり、大変楽しませてもらいました。
http://www.bpsinc.jp/plog/archives/734
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とても気づきの多い本でした。
冒頭のレベルチェックは参考になりました。
私は自己判断ですがレベルⅣに近いかなと思っています。
主にコミュニケーションの改善について書かれています。
特に話の聞き方について。
自分もよく答えを聞きだす聞き方をしてるのではと気づかされました。
実際にコミュニケーションを改善するためのアイデアが具体的に書かれている点も良いです。
タイトルからするとリーダーに向けて書かれているようですが、そうでない方にも是非一読していただきたいですね。
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人は「依存者」「勝者」「分岐点に立つ人」「主体者」
「協働者」の5ステージがある。これを自分に当てはめ
ると…なるほど、今の心の葛藤がなぜ湧き上がるのかが
分かった。著者が絶望を脱するプロセスに激しく共感。
ぐちゃぐちゃの信頼関係を取りもどしたいあなたへ!
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▼3つの共感ポイント▼
■コミュニケーションでは、自分が相手に「どう伝えるか」
というふうに自分に視点が向かいがちですが、もう一つ
視点を増やしてください。「相手にどう伝わったか」と
いう相手の視点です(P58)
■依存体質の人たちを主体者にステップアップさせる最も
効果的な方法は、彼らによい体験をさせることです。
「よい体験」とは、正しいプロセスで成果を創り出す
体験をさせることを意味します(P128)
■A なぜ、積極的に行動できないのですか?
B 何か障害はありますか?
WHYの質問は、できない理由、言い訳、正当化を引き
出します。一方、WHAT(何)の質問は、できる方法を
導き出すのです(P212)
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結婚生活をうまくやるには。
一ミクロンも相手に期待しない。
ぷぷぷ。笑える。
レビューを読んで子供のしつけにも使える…
とのことだったので興味がわいた。
なんだかんだ偉そうなこといっても私も依存してるんだろうなぁ。
もっと自分の人生を生きないと。
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ビジネスパーソンは読んでおきたい一冊。
人種の違いを考慮した育成・自己リーダーシップ・リーダーシップ・NLPなど企業のコンサルト経験を考慮したコミュニケーションスキルが書いてありますよ
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これまで探していた答えが見つかった最高の教科書。
チームや組織、そして自分をコントロールする術がここに詰まっている。
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主にコミュニケーションに関する内容。
1章のあり方のマトリックスは面白い。
自分はまだステージ1かな^^;
10の「あり方」は参考になった。
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本日ご紹介する本は、
組織において、
人が上のレベルへ成長していく過程において
今、自分はどの位置にいて、何を目指して
どうしていけば上のレベルへ上がれるのかがわかる
体系的によくまとまった本です。
自分自身を見直すことにおいても
非常に参考になる良書でした。
まず、レベルが5段階で提示されていて
「依存者」=指示命令の範囲内でしか動かない、人を思いやらない
「自己中心」=自分は会社に何ができるかでなく、会社は自分になにをしてくれるかを考える
「分岐点」=今の自分に疑問を感じている、ワーカーホリック
「主体者」=長期ビジョンを持ち、変化を自ら起こせるが、仲間作りが下手
「協働者」=チームワーク、バランスを意識でき、関係者全員を勝たせる
です。
上のレベルに上がる視点として
「あり方」と「やり方」の2つがあります。
「あり方」は日々の心構えや習慣
「やり方」は技術的なノウハウです
そして、自分のステージをあげるには
両方大事ですが、特に「あり方」を正しく
認識し、日々の習慣にすることがより重要です。
本書では、10のあり方が紹介されています。
その中の3つを紹介します。
「ゴールを決める」
ゴールを決める前にできるかどうか考えてしまうと、
余計な選択肢が増えてしまって
考えがまとまらなくなります。
何事もまず、最初にゴールを決めて、
それから、分析や熟考を行う。
「約束を守る」
信頼を高める最も効果的な方法は約束を守ること。
自分で決めたことを守らないと
自分自信に対する信頼が無くなってしまい、
「自分はできない人間なんじゃないだろうか」
と自身をなくしてしまいます。
また、他人に対する約束を破ると
他人からの信頼がなくなります。
「リレーションシップ」
バランスのことです。
一つのことに偏ってしまうことは
いい結果を生みません。
営業と技術、右脳と左脳、仕事と家庭 etc....
いつも、バランスを考え、保つことが大切です。
その他、リーダーが考え、実行すべき内容も
わかりやすく書かれていいます。
仕事をするすべての人に、たいへん参考になる良書です。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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「あり方」=日々の心構えや習慣 「やり方」=技術的な側面
①「依存者」=指示命令の範囲内でしか動かない、気が利かない、人を思いやらない
④「主体者」=長期ビジョンに基づいて優先順位がつけれる。変化を自分で起こせる。仲間作りが下手
⑤「協働者」=チームワークを意識、バランスが取れている。関係者全員を勝たせる
コミュニケーションはやっかいなコストではなく、「投資」
「チューニング」=お互いが持つ言葉の「定義」を合わせることでありお安い先行投資
「フィードバック」=相手の成長を願い、相手の自己認識を高めることを目的として、「シンプル」に「ニュートラル」に伝える
(×)あなたメッセージ=あなたは、~ですね。 (○)私メッセージ=私は、~と感じます。
長期に安定した組織の発展には、数多くの「主体者」を育成するしかない
双方向のコミュニケーションを行うには信頼関係が必要
仲良しグループの目的は仲良くすること。 チームワークの目的は目標を達成すること。
「役割の明確化」=自分は組織に対して何ができるのかを常に考えながら業務にあたる
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◆目次◆
第1章 部下は今どこにいるのか?
第2章 ぐちゃぐちゃになった信頼関係を取りもどすには
第3章 依存体質からどうやって部下を抜け出させるか
第4章 チームワークがなければ勝利もない―チームワーク志向のビジネスリーダーに求められる資質
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◆マインドマップ◆
http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/a5423d8dbc602ea5.png
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「あり方」マトリクスが面白かった。自分は今ステージⅢだろうか??
部下育成を主眼に書いているが,筆者の実例が多岐に渡っており興味深い。自分も日々子どもたちと接するので,非常に参考になった。
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意識のレベルである『あり方』といった概念。
職務遂行能力より精神的成熟度を見るという考え方に納得。
主体者に変わるための『10のあり方』は心に留めながら行動していきたい。