紙の本
芥川賞作家、伊藤かたみ氏のデビュー作で文藝賞受賞作品です!
2020/07/04 08:48
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『ミカ!』(小学館児童出版文化賞)や『ぎぶそん』(坪田譲治文学賞)、さらに『八月の路上に捨てる』(芥川賞)といった傑作を次々に発表されている伊藤たかみ氏のデビュー作で、文藝賞受賞作です。同書は、高校3年生のカオルが主人公として繰り広げられるひと夏の青春小説です。カオルは、夏からミオという女の子と付き合い始めます。他方、カオルの父親の新しい恋人であるシーナさんという女性が家にやってきます。そして、カオルたちは赤いコンバーチブル車に乗って青春をぐるぐると回り続けるという青春を謳歌するような、感動的な話です。ぜひ、読んでみてください。
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もしかして私が一番冊数読んでる作家って伊藤たかみなんじゃないか…さすがにそれはないか。
全然読み進められなくて、四分の三くらいまでしぶしぶだったんだけど、最後のクォーターで目が醒めてハッ!ってかんじ
やっぱり場所や時代や音楽はわからないや。文庫は全部池田さんの装丁?一度バーッって並べてみたい!
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読みやすい作品。高校生の話だが、その生活が私にはちょっと考えられないものだった。でもそれがまた面白かったのかもしれない。
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何を妄想したらもっと飛べるのか模索してた高校生時代に出会った本。
タイトルのインパクトで、できたての図書館から借りた本。
男の子が主人公の青春小説なんですが、69やグミチョコっていう男子的な青さとは違って、どっか浮世離れ、というか空中にぽっかり浮遊した感じのノスタルジックな雰囲気漂う青さがすごく心地よかったなっていう感想です。
今、またよみたいなぁ。
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芥川賞作家、伊藤たかみの処女作。
高校三年生の主人公と彼を取り巻く友人たちとの物語なのだが、現実感がありそうで無い。だが若いうちに誰しもが味わうであろう喪失感というものを著者はそんなふわふわした物語で確実に読者に再体験させているとも言える。
この著者の作風は個人的には好きである。
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高校生の恋愛と身分差とクルマと周囲のケンカと葛藤を描いた作品。
主人公の男の子の揺れ動く感情がやけにリアル。彼女に意地張って連絡とらないようにしてみたり、とにかく無気力になっちゃったり。
出会いや別れもあるなか、主人公を取り囲むのはやっぱり小さな世界で、結局何も変わらなかったりするっていうのが独特の後味。
主人公含めて大体の友達が車を持ってるっていうのと、豪邸の友人宅でパーティーとかするのも異国感があって、作品の独特さの要因かも。
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地域格差の問題提起か、
ただの青春小説か。
結局のところこれこそ、青春小説。
今年過ごしそびれた夏が来て、今度はゆっくり秋になった。
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伊藤たかみさんの作品で一番好きかも!
この前読んだ「指輪をはめたい」よりも、こっちの方が好き。
高校生の頃にもやもや感じてたことを、主人公が言葉にしてくれた感じ。主人公のいろんなつぶやきに自分は共感できた。
忘れたころにまた読みたい。
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工場が舞台になっているとも、自分と同世代の作家が書いたとも思い難い、アメリカの青春小説のような作品。
感情移入できず、物語としての憧れも感じず、ただただ淡々と読み終わりました。
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大満足。青春っていいものです。
無数に選択肢がある青春時代だからこそ、
自由に憧れます。
何かを諦め、そして何かを得て大人になっていく、
その過程にあるからこそ、輝いているんだろうなぁ。
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ビバリーヒルズ青春白書みたいな話
自分とは程遠い世界だがこんな世界もあるんだろうな。
喧嘩で大怪我した人のその後の転落が可哀想ではある。