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紙の本
お母さんの観察した結果はすごいけど楽しい。
2016/09/22 15:44
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
優しい文章で「どんぐりから出てくる虫」の研究を紹介しています。研究とはいえ、著者は昆虫の研究者ではなく、自宅で観察を続けるアマチュア。きっかけも「娘と遊んでいたドングリから虫が飛び出てきて笑ってしまった」というもの。実体顕微鏡を家に置いて拡大写真も撮れるようにして、と本格的に取り組んでいますが基本的には「じっくり観察して調べる」。そんなやりかたでも「ここまで面白いことがわかる」とわくわくと読んでしまいました。
どんぐりに開けられた穴は一種類ではありません。ちょっと考えても「出てきた穴」があれば「入った穴」もあるはず。いや、同じ穴から出てきた可能性もありますね。一個のドングリに見つけた孔の数と出てきたムシの数を調べたら?・・・。そんなことも著者は調べています。
どんぐりを利用している昆虫も一種類ではありません。そしてドングリを利用している昆虫を利用している虫までもいる。
じっくり観察したり、何個も調べてみたり。難しくはないけれど自分が「なぜ?」と思ったことを追いかけていく。もう誰かが研究発表しているから、とおもってインターネットで調べれば終わり、と思うかもしれませんが意外にわかっていないこともあったりします。なにより『「どうしてだろう?」「何だろう」と思ったとき、すぐ答えがわかってしまうのは、かえってつまらないかもしれませんね。』という著者の言葉はとても大事だと思います。
最後の章は研究ではなく「穴の開いたどんぐりを吹いたら音がする。これで曲を吹いてみた」話。研究者ならどんどん複雑な問題に向かっていきそうですが、優しい話に戻っていくこともできるのですね。
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