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雰囲気が良い。主人公のちょっとぬけてる性格や、田村さんの方言などに、ほっこりさせられます。最後をはっきり描かれていないのも、読者に想像を委ねているんだろうな。
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やさしい空気をもったお話でした。のんびりと田舎の村で過ごして回復していく主人公の様子が、読んでいる側にもゆっくりと伝わってきます。でもなんだか気に入らないのは、主人公が全然追いつめられそうな性格ではない、ということ。いや、人それぞれだとは思うんですけどね。貴方ゲンキンすぎるでしょ、とか思いました。なんかその辺りをもう少し、暗く、重めに書いてあってもよかったんじゃないかなーと。私にはちとぬるいっす。これが作風なのでしょうかね。民宿の田村さんは、だいぶいい感じで好きです。
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「自殺しよう」とする女性が主人公の話。これだけ聞いたら、重苦しい感じがするのですが
その辺は瀬尾さんらしいほのぼのした雰囲気で上手い具合に描写されてます。
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死ぬつもりで旅立った23歳のOL千鶴は、山奥の民宿で心身ともに癒されていく……。実際、あらすじはこうなんだけど、このあらすじから想像していたよりももっと深くていい話だった。いろんなところで、主人公に共感できる気がした。
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保険会社で働く主人公は仕事も人間関係もうまくいかず、苦しい毎日を過ごしていた。死ぬつもりで旅立った主人公は辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲んで自殺を図るが、目が覚めるとそこは山奥の民宿のまま・・・自殺は失敗。自殺をあきらめた主人公は民宿の主人の大雑把な優しさや、おおらかな村人、都会にはない大自然に心を癒されていく。
読んでいる途中でフッと笑みがこぼれ、読み終わると元気を分けてもらったような気持ちになる本でした。
ページ数も少ないので、読書が苦手な方も大丈夫です。
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なにもかも上手くいかなくて自殺しようと辿り着いた山奥の民宿で、次第に癒されている話。
どうやら瀬尾まいこが山奥の学校に赴任になって、その地のことを書きたかったってことだけみたい。
主人公の自殺しようという気持ちも、立ち直っていくところも、リアルティがない。まぁ、こういう類の小説にリアルティをもとめるのは間違ってるんだろう。うん、大人のための童話という感じか。
ある意味、スローライフへの提唱かもしれない。
なので、スローライフを啓蒙しようとしている人は、小難しいテキストを使うよりこれを使った方が効果あると思うよww
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瀬尾まいこ いいよなぁ。こんなセンセイに教えてもらってたら「国語好き」ではなく「文学好き」な子供が増えそうだよな。色んなことに傷ついて死のうと思いやって来た山の中の集落の寂れた民宿。堅苦しく言うならば、主人公の千鶴の「死」と「再生」の物語。でも重さも暗さもない。死ぬほど思いつめた悩みでも 自然の中でおいしいご飯を食べて澄んだ空気を吸ってたっぷり眠っていればいつの間にか生きていく力へ変わっていくという事か。民宿たむらの主人 田村さんがセラピストとしての役割を果たしているとかそういう小難しいことは抜きにしてとにかくやっぱり 「食べる」事が心も身体も健康にするということだな、物理的にも心理的にも。マッチが とても効いている。たった一本で夢を見ることもできるんだから きっと 二人の心をつなぐ事だってできるはず なんだよ。うん やっぱ 瀬尾まいこ いいぞ。
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主人公が自殺しようとしている物語にも関わらず、重くもなく暗くもなく。
煮え切らないところ、要領が悪く不器用なところ、働いているときにどんどん自分を追い詰めていくところ、現実を曖昧に受け止めているところなど、自分と通じるものがあり読みやすかった。
世間の会社員たちは、こんなふうに思いながらも日々生活しているものなんだろうか。
2006/11/26読了
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20061201読了かな。
瀬尾まいこは結構好きなのかも。
おばあちゃんちを思い出した。
おばあちゃんがいなくなっても、私はあのオウチを訪ねていいのだろうか。
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うーん。。。売れてたから読んでみたけど、好みじゃないな・・・私がもう少し大人になったら心に響くかもしれない。でもストーリーが単純すぎて・・
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限界まできて、何かが起きて、それが転機となり再生していく、ってお話で、私は癒しや再生の話が好きなので読んでみました。
自然の描写や、その中で暮らすワイルドな男の人が素朴でよかった。読んだだけで、再生を疑似体験。主人公はどんな道を見つけるんだろう。
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主人公の性格や考え方があまりにも自分と違いすぎて、感情移入は正直できなかった。
自殺しようところから始まる出だしは、生と死を考えさせるような、重い内容に発展していくのかと気負いそうになるけど、中身はそんなに重くなく、生命に満ちたでも淡々とした世界の中で次第に、都会の中小さくなっていった心を膨らましていく物語。かるーーく読めます。
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生きていくのが本当に辛くなった時、主人公のように癒されたいなあ。本は薄いし、あっさり読めるんだけど、人間ってなんで生きてるんだろうと深く考えさせられた。瀬尾さんはやっぱりすごいなあ!
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瀬尾まいこさんの本はどれもあったかくて好きです。
こう、読者をひきつける何かがありますよね。
田舎っていいなあとか、新鮮な野菜とか食べたくなりました。
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『幸福な食卓』『図書館の神様』を読んでみて、
素直な、優しいお話を書く方だなぁと好印象だったのと、
表紙が好きだったので、手に取りました。
(カバー装画、ひらいみもさん。)
23歳の女の子が、自殺しようと心に決めて、
会社の上司の机の引き出しに辞表をこっそり入れ、
貯金を全部おろし、部屋を片づけ、ため込んだ睡眠薬を持って
鞄ひとつで自分のことを誰も知らない土地に行く。
ほんの数ページなんだけど、彼女が追いつめられていく様子が
リアルに思えて、読みながら少し苦しい気持ちになりました。
仕事も人間関係も、きっとたいしたことじゃない、
それは自分でもわかっているのに、気楽にしようと思っても
どうしてもできない。自分で自分を責めて、
焦れば焦るほど追い込まれて何ごともうまくいかず、
そのうち誰もなにも言っていないのに、そこにいるだけで
周り中から責められているような気がする。
だけど、会社を休むこともできず、解決方法も見つからず、
些細なことを考えすぎる自分を責めるのにも疲れ、
だんだんその日をうまくやり過ごすことも難しくなってくる。
忙しさにかまけて、実家にも帰っていないし
友だちとも長いこと連絡を取っていない。
誰に助けを求めていいのかもわからない。
きっと彼女は、死んで全部終わりにするって決意をしなければ
会社を休むこともできなかったんだ。
社会人3年目って、「もう」と「まだ」のちょうど境くらいで
ぐじゃぐじゃと悩みが煮詰まっちゃう時期なのかもなぁ。
・・・などと、ちょっと自分を振り返ってみたり。
だけど結局彼女は、ただただ深く眠っただけで死にきれず、
宿を取った土地の人や自然に囲まれて
だんだん本来の自分を取り戻していきます。
ああこんなにのんきな子だったんじゃない、と
読んでいるこちらがほっとするくらい。
そのままこの土地になじみ、民宿の田村さんと
くっついてしまうという結末も考えられなくはないのに、
そうはならないところが、このお話のポイントなんでしょう。
居心地はいいけれど、ここには私のするべきことがない。
いい場所、自分の好きな場所と、自分の居場所が
必ずしも一致するとは限らない。
そのことに自分で気づいて、自分で街へ帰ることを決める。
それが、このお話の前向きさで、良さなんだろうと思います。
帯に映画化決定とあったけど、
大雑把で小汚いけど力強くてかっこいい田村さんは
誰がやるんだろ。