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リーダーシップについて考えることの多い最近、思わず手にとってみました。かなり実践的であることは間違いないです。一方でおそらく「当たり前のことが書かれてる」なんて書評も出るのではというオーソドックスな内容であることも事実。でも学問に王道なしじゃないけど、立派なリーダーを育てることに近道なんてないんでしょうということがわかってかえってほっとしました。
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リーダーシップとは、本当に奥が深い。
いろんな角度から、いろんな考え方がある。
でも、本質はどれも同じ。
読売新聞、三菱物産、ハーバードMBA(ベーカースカラー)を経て、BCGの社長を勤めたあとに独立、起業。
そんな堀会長の”リーダーシップ”が掴めます。一読の価値あり。
また、会長のお勧め本も紹介されていたため、それも今度読もうと思います。
おまけとして、DIの採用条件が載っていました。
1.地頭が良い
2.学習能力がある
3.素直かつ謙虚である
4.好奇心が旺盛である
5.攻撃力がある
+α 論理的思考、数学的センス
きびしっ!
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リーダーの大切な仕事は組織の目的を果たすために部下たちを導いていくことだ。そのためには、まず、自分が何を考え、相手にどういうことを望んでいるのかを伝え、理解してもらわなければならない(p.46)
企業における社長と管理職との最も根本的な違いは、管理職が赤ペンを手に仕事をするのに対して、社長は青もしくは黒ペンを手に仕事をする点にある(p.48)
メッセージを部下に完璧に理解してもらうには、最低五回は表現方法を変えながら語りかけていく覚悟と忍耐力を持たなければならない(p.52)
経営者として何が一番つらいかというと、誰にも弱いところを見せれないことである。リーダーとは、最後の最後に「総退却」というまでは「絶対に勝てるぞ」といいながら常に前向きの態勢を崩さず、戦闘の指揮をとらなければならない(p.74)
経営者には一片の「卑」もあってはならない。卑しい部分が少しでも見えると、消費者も部下も敏感に気が付くし、社員の心も離れていく。部品や材料を供給してくれるサプライヤーたちも背を向けてしまうだろう(p.82)
部下が一生懸命になってそれに答える。私の方はいろいろ質問をぶつけながら、相手が自分の考えをすべて話しきるまでじっくりと聞きながら、「そうじゃないだろ。それでは相手はおそらくこう受け取ってしまって、よく理解できなかったはずだ。反発を感じてしまったかもしれない。俺ならこう説明するけどな。」という具合に、単なるプレゼンの技術論ではなく、心理学的な領域にまで踏み込んで、「なぜそうするのか」をいちいち細かく説明しなければ、部下は気付いてくれない(p.104)
攻撃力=元気よく積極果敢に攻めの姿勢で仕事に立ち向かっていく力(p.115)
伸びているベンチャー企業の経営者はみな攻撃的であり、社員の目もぎらぎらと輝いている。そういう会社に営業をかけるからには、こちらも攻撃的で熱意にあふれた人間でないと相手にされないのである(p.117)
一見、問題と映っていることは、じつは本質的なことではなく、単なる現象にすぎない。現象の奥のもっと深いところまで掘り下げて、ようやく問題の真因が究明できる(p.120)
得意先の社員でもいいし、何かのきっかけで知り合った人でいい、「この人は将来必ずに何者かになる」と思う人を見つけ出して、いまから良い付き合いをしておく(p.134)
年上の人に、どうしたら可愛がってもらえるか、目をかけてもらえるか、その答えは「愛嬌」である(p.135)
優れた人間力の持ち主になるには、能力研鑽に向ける倍以上の努力を人間的魅力の修練に傾けていく必要がある(p.158)
人材教育を施すにあたって肝心なことは、本人に「学び心」を植え付けることだ(p.184)