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常に主人公の属性が一緒だと思う、柴崎さんの小説の主人公ってのは。柴崎さんの小説読んでると、大阪の街が頭の中に浮かんでくる。いや、大阪じゃなくても柴崎さんの文章からは何か街の風景が感化されてくる。保坂さんの小説も風景が浮かぶけれど、柴崎さんは街専門なんだよな。そこが特徴だと思う。気になったのは、本当にカラスって100年も生きるんですかね?そういう会話があるんですよ、話中に。ま、その話中でも、嘘だろ。いやいやほんとだって。みたいな感じなんだけど。実際、どうなんだろうか。(06/9/30)
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大阪弁が何とも言えない。ぼくはこの作家さんが好きです。時間の流れがとてもゆったりしてるし、何だか癒されます。
何の事件も起こらないし、突飛押しもないことも起こりません。でも、引き込まれる文章です。会社を首になったOLのありふれた日常です。
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登場人物の関西弁と、風景の描写がたまらなく好き。感じることを綴り続けて物語が進む。当たり前のようでなかなか難しそうなこと。生活ってそういうことだよなーと思う。
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作為的にみえないところがいい。プロットがプロットらしくないというか。使い古された言葉でいうと自然体というか。芥川賞候補作(受賞願う)
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ずっと同じ場所に居ても、20年前と今では建物や空気は全く違う。でも、人はきっと同じような悩みを持ったり、喜びを抱えて生きていたんだろうな・・・と思うと、昔の薗場所のことを想像するのはとても楽しいこと。そんな本です。この人の文章は、なんでもない日常を描いているのに、時間がゆっくりで癒されます。
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9月の暑さがのこる大阪の街。
大阪の古い写真を見るのが好きな主人公、カフェバイトの28歳。
どうでもよさと一期一会な感じがブレンドされた合コンの描写も、
一方的にふりまわされても好きな人に会いたくなっちゃう気持ちの描写も、絶妙。
古い映像や写真にうつる人々を見るときのあの気持ち、とてもわかる。
良太郎からメールがきて、テレビを見ながらやりとりするシーン、すごくよかった。
あんな風に出会って、時間を重ねていけたらいいのになあ。
07.01.28
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さらりとした本です。大阪という街から、時を含め俯瞰して描く。Themaとして主人公の心情描出とのバランスが難しいのかもしれませんが、「さらりとした本」との感想に行き着いてしまいました。
僕自身の読解力のせいとは思いますが、読んでいて文意を掴むのに躓いたりしてしまうし。若い感性の若い文章です。
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あれ?前もなんかさ、昔の写真っつーか昔の町並みがすきな女の子のんがあったような気がする…ぜんぜんちゃうやつかな?まあいいや。さらっと読めました。だからどう、ということではなくて。へー…と読めました。
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大阪でミナミと呼ばれる心斎橋・難波界隈は自分の庭だという人なら、描写されてる風景が完璧に想起できるでしょう。主人公・歌子の、過去から現在へ流れる見えない時間の流れに思いを馳せる気持ちは、けっこう共感できる。しがない自分もその一部でしかないんだとか、過去の人も自分と同じような気持ちで何かを築いてきたんだろうか、とか。舞台が大阪だからこそ、この温もりが表現できたんだと思います。
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こないだ読んだ『また会う日まで』がよかったので、今度はこちらを読んでみました。主人公が自分と同い年だったので親近感をこめて読めましたね。でも年齢のわりにガツガツしてなくて、なんか「こんな感じでもよいのか」とホッとしたりしました。あいかわらず時間がゆるくて、日常の一端を切り取ったような内容がよかったです。実際、日常というのはよくある小説のように劇的な変化なんてそうあるもんじゃなく、こんな風に自分でも気付かないほどに少しづつ変化していっているものなのかなと思いました。このオチがないかんじが気に入っております。
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28歳の主人公の女性が大阪の町ですごすなんて事のない日々。
いきなり合コンの失敗から始まったのでなんやなんやと思ったけれど、
ゆっくりとした時間が流れていく。
もうじきくるだろう一人暮らし、そして良太郎との関係などを残しながら
終わった。
ふ〜んで感想は終わる。
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28歳のカフェでバイトしてる女性の、何ていうこともない大阪の日常の話です。特別なことが起きるわけでもなく、感動することがあるわけでもないけど、ちょっと爽やかで好感がもてました。
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馴染みのある風景がいっぱい!いいじゃん恋。コイ。こーい。と久しぶりに思いました笑日常のなんでもないことのなんでもなさを忘れてしまいたくないものです。
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同じ大阪で同じ年代(ちょっとオイラの方が上だけど)恋に仕事に古い写真集め、どれもパッとしないけど、現代女性を等身大に描いたのだろう。評価は前後に読んだ作品との兼ね合いがあるので覚悟して下さい。
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わたし、昔の大阪の写真見るのが好きやねん。その、どきどきの中毒みたいな
感じやねん―。過ぎ去った時間の上に再生し続ける街の姿に、ざわめく28歳の
気持ちを重ねて描く。