恋敵の登場と深まる絆
2009/07/18 00:47
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投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
連れが美貌の持ち主だと一度くらいは遭遇するかもしれない「恋の争奪戦」な第3巻である。このテの展開が苦手な諸兄は(邪道かもしれないが)最後の挿絵を見てから読めばいいかも。終わってみれば「おいおい、2人の仲がますます深まってるじゃないの」という、ロレンスの空回りが導いた自業自得と言えなくもない展開である。突然現れた恋敵に余裕を見せながらも内心の動揺からボタンを掛け違えたところに、ホロの故郷ヨイツの情報が悪い方向に後押ししてしまう最悪の偶然が加わってすれ違いを生んでしまう。ここでのロレンスの間違いは、ヨイツの情報収集にホロを帯同させなかったことだろう。例えホロにとって悲しいことであっても早晩分ることを先送りすることに益は無く、むしろ一緒に驚いて悲しんで、そして乗り越えることを選択すべきだったんだろうな、それこそがホロの望む「遠慮のない、近い距離の関係」なのだろうなと思う。なので、そうした近い関係に成熟していくための試金石となる出来事だったとも言えよう。恋敵として登場したアマーティへの対抗心よりもホロへの信頼がモノを言う訳だが……でもねぇ……男としてはロレンスの心情もよ~く分かるだけにね、右往左往して迷いに迷いまくるロレンスには同情を禁じ得ないのである。それだけにクライマックスでのホロの行動(腹に据え兼ねたというアマーティの言葉が気になる)と、その後の説教が微笑ましくて面映ゆく溜飲の下がるエピローグになっている、というかロレンスさん、軽く聞き流してるみたいだけど、ホロが何気にすんごい重要なこと言ってたの気付いてる?とツッコミたくもなる甘くも深い絆で結ばれてて、むしろ「ごちそうさま」である。
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行商人-チキン-ロレンスと、賢狼-魔性の女w-ホロの二人の珍道中(?)
毎回、ホロの冗談とも本気ともとれてしまう、上手い具合な迫り具合に
オロオロするチキン野郎ロレンスも、年下の小僧に女を取られては
困るとばかりに、今回は単独で頑張ります。
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2006/10購入、読了。
珍しくホロが手助けしないなあ、と思ったら、ラストでしっかり。その展開は読めなかった(まあ、毎巻、ラスト付近の展開は読めないわけですが。うまいなあ、と思う)。
問題は、どうにも絵が受け付けないなあ、ってことなんですよね。ラノベってやっぱ、絵は非常に重要だと思う。
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中世経済(風)小説第三弾。
今回のネタは信用取引。
ただなんというか駆け引きにもうちょっと緊迫感があればもっと面白いかなーと感じる。
筆者の今後に期待。
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教会都市リュビンハイゲンを出立した行商人ロレンスと狼神ホロ。行商がてらホロの故郷ヨイツの情報を集めるため、冬の大市と祭りで賑わう町クメルスンにやってきた。そこで二人は、若い行商人アマーティと出会う。
どうやらアマーティはホロに一目惚れをしてしまったらしい。急速に彼女に近づき始めた。一方ロレンスとホロの間には微妙な気持ちのすれ違いが生じ、誤解が誤解を呼んでしまう。そしてそれがロレンスとアマーティそれぞれの商売をも巻き込んだ大騒動へと発展していく−−−。
第12回電撃小説大賞<銀賞>受賞作第3弾。
ラント可愛い。可愛いよ!
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2巻より好き……だがロレンスとホロのやり取りがより恥ずかしい(笑)そしてやっぱりわたし、ファンの方々には悪いけど絵が好きになれない。
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最初に知ったのはやはりアニメ化された後。
魔法使いとか、学園物だとか、そういうのとは全く違った作品。
人は都合のいいときにだけ神様に助けを求める・・・。
とても人間味あふれる作品で面白いです。
実際にもホロは裏切らないだろうと思うロレンス。
その二人に新しい舞台で驚きの展開が・・・食い違いまくりです。
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ただの痴話げんかにしかみえません(^ω^)
ホロとロレンスに別れの危機?!
やり手少年商人アマーティvsロレンス。
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ホロとロレンスはなんだかんだで本当、「ちょうど良い」間柄ですねえ。
表向きはくっつきすぎず離れすぎず、でも心はしっかり繋がっている。と羨ましいです^w^
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●2008年6月5日読了
今回はヨイツを目指すべく、ディアナという女の人に伝承や昔話を聞きに行きます。
そこでまた一悶着。笑
ホロに求婚をせまる人物まで現れる始末―――。
さあ二人の関係はどうなってしまうのでしょうか!
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アマーティーというホロを狙う少年が出てくることによって、ロレンスがホロのことをきちんと意識する話
この辺りから二人が「旅の終わり」を意識するようになったので、そろそろ終わるのか、と思ったけど全然そんなことはなかった
確かにロレンスが一人であわあわする話なんだけど、普段わりとひょうひょうとしているロレンスが慌てているとこっちまでもドキドキしてしまいました
あの年代作家さんはもう出てこないのかな?
なんとなく番外編とかで出てきそう(笑)
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需要と供給による価格変動や,信用取引など,前回よりも経済色が強い作品.
決してベタベタにならない相変わらずの二人の関係.ロレンスの早とちりからすれ違ってしまった二人.
ロレンスは疑心暗鬼から迷い,悩み,揺れながらも,最後の最後でホロを信じた.
アクションは一切ないのに,最後まで目が離せない展開.前作よりも面白かった.
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お話としてはとても面白く、スリリングで楽しめました。
ただ、恋の駆け引き的要素が生々しすぎて、どうかなーという感じ。最初の頃のホロのほうがかわいかったなぁ。
4巻買うかどうかちょっと微妙。。
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●No.24
p.216〜218「信用売り」について(売り浴びせ・買い支え)
p.307 「相場の流れに乗ることはできても、それを操ることは神にしかできない」
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一巻では、商人の話ということもあり、取引や駆け引きの内容が難しい、と頭を悩ませていたが、だんだん慣れてきた。勉強になると同時に、今まで一介の商人としか見なされなかった彼らの人生観が垣間見える新しい作品だ。
本編に至るまで、ロレンスのホロに対する本心の発露は、危機的状況下でしか登場していなかった。そして今回は、ホロの信頼を信じてやまないロレンスが、足下をすくわれホロを失いかねない状況下に至って、やっとホロに対する自分の感情に気づく物語であった。
作中で登場する錬金術師ディアン。彼女のバックボーンを含んだ最後の言葉が、ホロとロレンスの今後を示しているように感じた。
>恋愛パートはどうかというと、相変わらずホロの手中でくるくる回ってる感じ。やっとこさ、甘いセリフも出てくるが、ホロにはバレバレなんだよねぇ。ま、今回、ロレンスは開眼したんだしなんやかんやなるでしょ。