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紙の本
ゲゲゲの鬼太郎の原型
2015/12/28 20:54
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本巻は一話完結スタイルで、2話分が収録されています。いずれも傑作です。
第一話は、異質なものは排除しようとする身勝手な人間と、その悲惨な末路を描き、目に見えないものを畏怖しなくなった現代人への警鐘を鳴らしている奥が深い話でした。
第二話は、吸血鬼(ジョニー)との対決です。鬼太郎が人間(池田首相)を守るために吸血鬼に闘いを挑みます。「正義」のためではなく、あくまでも「契約」を守るためではありますが、ゲゲゲの鬼太郎の原型となる作品となっています。また、敵側にいた「ねずみ男」は、何だかんだ言いながらも鬼太郎を救出する等、その活躍が吸血鬼退治の決め手となります。憎めないキャラであり、ここにもゲゲゲの鬼太郎の原型が見て取れます。また、池田政権の所得倍増計画への懐疑をぶつけ、池田首相との約束の反故を迫るねずみ男に対し、約束を守り通す鬼太郎との対比が印象深かったです。
本2作を通して読むと、利益ばかりを追求することで大事なものを失う資本主義の行き詰まり(新自由主義の暴走)を、既に予見しているかのような内容であり、私は水木氏の凄さを感じました。否、見えていたのかもしれませんね。
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