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名作です!私のもってるのは母がもってた古いヤツなんですが、トットちゃんの行動がとても面白かったり、心にジーンとくることもあったり、
何度読んでも素敵な本です!
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1981年に初版が出ています。そのころベストセラーになり,ぼくは妹に勧められて読んだ記憶があります。
もう30年近くになりますね。とてもおもしろい本です。一読をお薦めします。
さて,トットちゃんが退学になり,トモエ学園に通い始めます。そして,そこでの授業の様子を描いたところを引用します。
ぼくのめざしているセルフラーニングがよく描かれていると思います。
でも、なによりも”かわっていた”のは、この学校の、授業のやりかただった。
ふつうの学校は、一時間目が国語なら、国語をやって、二時間目が算数なら、算数、という風 に、時間割の通りの順番なのだけと、この点、この学校は、まるっきり違っていた。
なにしろ、一時間目が始まるときに、その日、一日やる時間割の、全部の科目の問題を、女の先生が、黒板にいっぱいに書いちゃって、
「さあ、とれでも好きなのから、始めてください」
といったんだ。だから生徒は、国語であろうと、算数であろうと、自分の好きなのから始めていっこうに、かまわないのだった。だから、作文の好きな子が、作文を書いていると、うしろでは、物理の好きな子が、アルコール・ランプに火をつけて、フラスコをフクフクやったり、なにかを爆発させてる、なんていう光景は、どの教室でも見られることだった。この授業のやりかた は、上級になるに従って、その子供の興味を持っているもの、興味の持ちかた、物の考えかた、 そして、個性、といったものが、先生に、はっきりわかってくるから、先生にとって、生徒を知る上で、何よりの勉強法たった。
また、生徒にとっても、好きな学科からやっていい、というのは、うれしいことだったし、嫌いな学科にしても、学校が終わる時間までに、やればいいのだから、なんとか、やりくり出来た。従って、自習の形式が多く、いよいよ、わからなくなってくると、先生のところに聞きに行くか、自分の席に先生に来ていただいて、納得のいくまで、教えてもらう。そして、例題をもらって、 また自習に入る。これは本当の勉強だった。だから、先生の話や説明を、ボンヤリ聞く、といった事は、ないにひとしかった。
(窓ぎわのトットちゃん,p40〜41)
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校長先生はトットちゃんに「君は本当はいい子なんだよ」といいました。そしてトットちゃんも自分はいい子だと思っていました。素敵なことだと思いませんか?「現代(いま)の子」は学校の勉強やお稽古事で早くから競争しなくてはいけないし、そんな中でほめられたり「君はいい子だね」なんていってもらえたりする機会は少ないのではないでしょうか?毎日が楽しくて、精一杯毎日を生きていた小さな女の子に出会える一冊です。(学校保健フォーラム vol.8 No.77 2004年7月号)
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読むたびに違った印象を与えてくれる一冊。小学生の頃に読んで、中学、高校…そして現在。最初はよく意味がわからないまま、それでも黙々と読みすすめました。今は一冊の内容すべてが愛しいと、思えるんです。今を生きる人みんながこの本に共感できたなら、とても輝かしい世界になるんじゃないか。そんな風に、わたしは感じます。
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しばらく時間を置いてまた読み返そう。小林校長先生のような、子供達のことを本当に理解し、愛している姿と、それをしっかり受け取って育っていくトットちゃんや他の子どもたちの姿は読んでてとても優しい気持ちになった。個性を伸ばす、という教育方針はいろんなところで聞き、そのためにどんなことをやっているかはそれぞれの場所でも工夫はたくさんされているのだろうけれど、トモエ学園のような、好きな科目から勉強させたり、思いっきり遊ばせたりする時間をたっぷり設けたり、そんな工夫がたくさん散りばめられたところがいっぱいできたらどれどけ素晴らしいだろうか。またトットちゃんのお母さんの、トットちゃんへの気配りや優しさにも感動。
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以前から黒柳徹子さんの生き方に興味があり、この本を手に取った。
トットちゃんの子供らしい自由奔放な振る舞い、それを支える両親や校長先生の器の大きさ、"古き良き時代"を想起させる当時の時代背景。
特に、トットちゃんが通うこととなるトモエ学園の校長先生の教育方針が物語の端々で描かれており、黒柳さんのその後の人生に大きな影響を与えたことが伺える。
電車の教室、全校生徒わずか50人で囲う給食の時間、「海のもの、山のもの」をテーマにしたお弁当、生徒の自主性を重んじた授業形態、障害などへの偏見・コンプレックスを取り払おうとする取組み…など、数え出すと切りがない。
読んだ人の多くは、「私も一度はこんな学校に通ってみたい!」と思わずにはいられないのではないだろうか。
自分の幼少期を懐かしみ、子ども心を取り戻す、ほのぼのとした作品。
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小学3年か4年生の時にお父さんが急に買ってきてくれた本。
そこから読書へ目覚めたと思う。
そういう意味で今の私とは切り離せない一冊。
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初めて読んだのは小学生の時。
おもしろくて何度も読みました。
トモエ学園でいきいきと生活するトットちゃんが、面白かったです。
そして、忍び寄る戦争の影。
最後のシーンも印象的でした。
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トットちゃんこと、黒柳徹子さんが小学校時代を過ごしたトモエ学園での生活を綴ったエッセイ。個性を伸ばす、伸び伸びとした教育。それを見守る校長先生の寛大な心。当時はもちろん、今でも斬新な教育方針、こういうところに子どもを預けてみたいと思います。子育てしてる方にも是非読んでほしい。不朽の名作、といわれる理由がわかります。本当に良いものは色褪せない。
「きみは、本当は、良い子なんだよ。」という一節がしみます。
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子どもを持ち、改めて読み直し、素晴らしい本だな、と思いました。
ありのままでいい。子どもの可能性を伸ばしてくれる、こんな先生に出会えたら本当に幸せですね。
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私は進学先に悩んだタイプです。
専門学校か大学にするのか悩んでいたので何校も見学しました。
そして、ある専門学校に行くことを決めました。
その理由が「この人のもとで学びたい」というものでした。
久しぶりに再読してトットちゃんと小林先生との出会いが私と恩師の出会いと重なるところがあると気が付きました。
私の恩師は小林先生と同様に熱意を持ち、その子の個性を認め、そして一人1人と向き合い育てる人でした。
そういう人に会えて、そして多くのことを学ばせてもらったトットちゃんも私も幸せだな。
しかし、この時代に、このような教育をしていたなんて小林先生の理念やプラン、自由度の高いカリキュラムには本当に驚かされます。
子どもと関わる仕事をしている人に読んでもらいたい一冊です。
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黒柳さんの話を今度ドラマでやると云うので、まずこれを読んでみたが、これは子供時代の話だったのね。でも、この学校、あんな時代にあったこと、素晴らしいです。良かったですね、いい先生に巡り合えて。
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人との出会いって本当に大切。トットちゃんが小林先生に出会っていなければ、小学生で退学?になったトットちゃんへご両親が『普通の子』でいることを要求していたら、きっとこんなに素敵な大人へはならなかったんだろうな。あらゆる人にお勧めしたい一冊になりました。
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タイトル*窓際のトットちゃん
著者*黒柳徹子
出版社*講談社
「きみは、本当は、いい子なんだよ!」小林宗作先生は、トットちゃんを見かけると、いつもそういった。「そうです、私は、いい子です!」--トモエ学園の個性を伸ばすユニークな教育と、そこに学ぶ子供達をいきいきと描いた感動の名作。字が大きくて読みやすく、絵も鮮明に美しくなった新装版が登場!
(あらすじより)
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GWのような長期休暇の一コマに。
題名は知っているのに読んだことない本を手に取り。
スゴイ一冊でした。
長く読み継がれるべきだなーと思いました。
「文字と言葉に頼り過ぎた現代の教育は、子供達に、自然を心で見、神の囁きを聞き、霊感に触れるというような、官能を衰退させたのではないだろうか?」
こんな校長先生は稀有だろうなー。
というか、教育というもの自体が、どんどん変わっている中。
根っこそのものは、大事で不変なモノがあるんだよと、思わされました。
親になる人には、感じだけでも触れて欲しい一冊。