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紙の本
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2008/10/08 11:38
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投稿者:東北大学出版会 - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治以来の民事事件の判決書は、最近、廃棄寸前で無事保存されることになったので、本書は、これまで裁判所の倉庫に眠っていた貴重な判決原本などを使用して、明治期の日本の民事裁判がフランス法やドイツ法の影響を受けつつどのようにして近代化してきたかを実証的に研究している。明治期の社会で起こった興味ある数々の事件の裁判を取り上げているが、文語調の判決文もすべて現代語訳し、判決などの資料もカラーの図版で紹介している。また、当時の裁判統計を利用するとともに裁判原理もわかりやすく解説しているので、法律の専門以外の人にも理解しやすい内容となっている。
《目 次》
はしがき
第一章 明治期の民事裁判制度と裁判手続の概観
第二章 訴訟の資料からみた明治前期の民事訴訟
第三章 明治初年の民事訴訟事件新受件数の考察
第四章 明治初期の大審院判決の諸相と上訴制度
第五章 明治期の経済変動と民事裁判件数の関係
第六章 明治前期の民事訴訟における「三百代言」
第七章 司法省法学校を卒業した裁判官の判決書
第八章 明治前期損害要償事件の訴訟経過の一例
第九章 ある損害要償事件の民訴法施行後の展開
第十章 明治期の民事訴訟と佛・独の民事訴訟法―「まとめ」にかえて
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