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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇月原さんの書く世界は闇の底のように暗い。闇の住人たちを描く上手さは素晴らしいの一言。この中では「隠岐黒」が好き。
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今まで刊行されたものの外伝をまとめたもの。
一粒で二度おいしいですね。今までの本を読み返したくなります。
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著者名のみを目印に買ってみたら、これは宇月原さんがシリーズで書いている作品の番外編でした。どうりでわからないわけです。
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著者の「黎明に叛くもの」という小説の外伝的な短編が三編。松永久秀・織田信長・豊臣秀吉などが登場します。最後の一編はマルコ・ポーロが主人公で、元帝国を舞台としたお話。いずれも伝奇小説だが、史実に基づいた仮説という感じで非常に楽しめます。
2008.4.15読了
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この人の歴史物ファンタジーって斬新だよなあ。
著者の作品全部に共通する系譜があって、それは、時代、場所を越えて色々な世界に現れてくる。あくまでそれぞれの世界の主人公は歴史の表舞台に立つ者ながら、その脇には、同じ系譜の一族が連なっている。彼らには彼らの世界があり、信仰があり、ルールがある。
『信長~(略)』および本作のみ読了。他の作品も読んでみたい。この人は、作品を読めば読むほど面白くなるであろう稀有な作家。
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ノベルズ版『黎明に叛くもの』(全4巻)巻末に、書き下ろしで収録された外伝的作品4編をまとめた作品集。短編それぞれが“「隠岐黒」=『黎明に叛くもの』”“「天王船」=『信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』“「神器導く」=『聚楽』”“「波山の街―『東方見聞録』異聞」=『安徳天皇漂海記』”と緩やかに繋がっているばかりか、短編同士も時空を超えてひそかに繋がりあっているんですね。そんな企てについついうっとり。 どの作品も「もしかしたら、そんな歴史的事実があったのかもしれない」そう読者に強く信じ込ませてしまう説得力があるんですよね。史実と虚構の混ざり具合が絶妙すぎる!どこまでが史実で、どこまでが作家による創作なのか。「天王船」「神器導く」では、まるで見てきたように描かれる光景に「さもありなん」。すっかり心を奪われてしまいました〜。クラクラ&うっとり。説得力ある「神器導く」での歴史解釈には唸りましたわ! 読み終わった途端に、また冒頭から読み返したくなること、必至の本かと(笑)。『信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』から順を追って、宇月原作品を読み返したいです。熱烈に!
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黎明に叛くものの外伝。4本の短編が収められている。
まだ山を降りる前の久秀と道三の話、久秀と信長の邂逅、秀吉と小早川隆景の話、東方見聞録異聞という、正しく『外伝』的な話が揃っていた。
本編の補足や裏話と言うほど本編と近いものではなく、黎明を叛くものを理解する為に必ず読まなければというものではない。
本来は巻末に書き下ろされていたものらしいが、実際それ位が丁度よかったのだろうと思う。一冊の本として黎明に叛くものと同じような勢いを求めて読むと、少々物足りないと感じた。
また日本の話ではない東方見聞録異聞が分量の約半分ほどなので、そういった意味でも少し入りにくさがあったと思う。
話の内容も本編以上にファンタジックな部分が強くなっている。
ただ本編で果心の存在に興味を持った人には、面白く読める内容だとも思う。
あくまで『外伝』なんだというつもりで読むのがいいのかもしれない。
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『黎明に叛くもの』の番外編。
割と現実的には荒唐無稽というか、ファンタジーに寄ってしまう様な伝奇物なのだけれど、思いもよらない可能性に目を向けるきっかけにもなります。
もしかして、もしかすると、物語だからこそ語ることのできる真実もあるかもしれない。
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2014/01/post-bd9d.html