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市民ヴィンス みんなのレビュー

文庫 2006年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)エドガー賞最優秀長篇賞 受賞作品

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本

生まれ変わり、まっとうに生きるということとは、、。

2007/06/10 01:03

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本、本当に良かったです!!。
 主人公の、ヴィンスは、ワシントン州の小さな街でドーナッツ屋をしていますが、なにやら、色々背後と過去には、ありそうな感じ。
 というのも、実は、証人保護プログラムで名前経歴を一切変えて、この街にやってきたのです。
 しかも、経歴を変えたからといって、人間すべて変われるわけでなく、相変わらず、小さい悪事、カード偽造詐欺、マリファナの取引なんかを隠れて、しこしこやっています。
 ところが、ある日、実は、命を狙われていることに、気付き、、、、。
 というプロットです。
 最初、小市民を扱ったピカレスク物かと思っていたのですが、
実は、著者の狙いというか、書きたいことは、ちょっと違います。
 本書時代設定が、1980年で丁度レーガンとカーターの大統領選挙の年
最初、どうして、この選挙のことが、背景で書いてあるのかなぁと、ずーっと疑問だったのですが、(いらないんじゃない位、思っていた)
 なんと、これが、最後に強烈なパンチとして、利いて来ます。
 本書、実は、ピカレスク物としても、サスペンスフルに充分楽しめるのですが、米国では、中間小説のコーナーに置いてある本屋もあると、書いてあったとおり、まっとうに生きること、真摯に人生を生きるとは、どういうことなのかを、 切々と訴えた小説なのです。しかも、エンタメとしても、よく出来ているので、全然説教くさくもない。
 まっとうに生きるとは、本当に難しいです。
主人公自身が、証人保護プログラムで、すべての経歴を捨て
新しい人生を行きなおしているはずなのに、中身は、あんまり変われなくて、
相変わらず、こそこそ悪事をしている、、。
 そして、この命を狙われる本書のシリアスなエピソードを経て
人間変われるんだ!。と謳いあげているのです。
 又、この著者、ノワール物として語りも最高で、
”ある日、死んだ知人の数と生きている知人の数が逆転する”とか、
正に、クール。エンタメか文学、どちらに重心を置いた、作風なのか、
判らないところがいいです。
 最近あんまり翻訳エンターをあんまり読んでいなかったけど、
最近読んだ、中では、翻訳エンターとしてかなりの高得点です。

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紙の本

正直、主人公のレベルが低すぎます。人格的に共感できないし、権力に対する姿勢も不快。おまけに出てくる警察官ときたら。これでMWA賞?

2007/05/07 20:36

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ジェス・ウォルターについては何も知りません。私をしてこの本に手を出させたのは、ただカバー後の案内文の最後にある「アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作」という長めの一言。最近、細かいジャンル別に賞を設けたせいで、詰まらない作品にまで受賞させ、その権威が揺らぎ気味のMWAですが、やはりキャッチとしては見逃せません。ちなみの、案内文は
「しがない街のしがないドーナツ屋店主、ヴィンス・キャムデン。まっとうな暮らしを望みつつも、裏稼業のカード偽造と麻薬の密売をやめられず、汚れた金にまみれていた。そんなある日、事態が一変した。何者かがヴィンスの命を狙い始めたのだ。四年前のあの忌わしい事件が関係しているのか? 暗い過去を清算すべく、ヴィンスは街を出るが・・・・・・新鋭が読書界にその名を知らしめたアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。」
となっています。
主な舞台は、全八章の扉頁のタイトルを利用させてもらえれば、基本はワシントン州スポーケンで、途中、ニューヨーク州ニューヨークに移動します。時代は1980年10月28日から11月4日までの一週間で、ジミー・カーターとロナルド・レーガンの大統領選の最中です。
巻末のあとがきで、訳者の田村義進は、最優秀長篇賞受賞をめぐって
「が、大穴であっても、フロックではない。巧に醸成されるサスペンス。そこから豊かな彩りを添えるユーモアと風刺。巧みなツイスト。
そして何より魅力的なキャラクターー———
不動産屋になりたがっている娼婦。
浮気がばれて途方にくれる州議会議員候補。
アルバイトに精を出すスレッカラシの刑事。
生まじめすぎる新米刑事。
キレまくる殺し屋。
のちにニューヨークを支配することになるマフィアのボス。」
と書いていますが、正直、この話のどこからユーモアを感じるのか、私には疑問です。まして、登場人物が魅力的とはお世辞にもいえないでしょう。ともかく、不快な人間のオンパレードです。まず、主人公であるヴィンス・キャムデンがいます。証人保護プログラムにより名前も経歴も新しくなったドーナツ屋で、36歳。もとの名前はマーティン・ヘイガン。
次がベス・シャーマンで、職業は娼婦、33歳。不動産取引の資格をとるために勉強中、とありますが勉強をしている様子はありません。むしろぶっつけ本番に近い形で、不動産取引をやっちゃっています。勉強中ということは無資格なわけで、それで商売はできるんでしょうか。ま、営業、と割りきればいいんでしょうが、魅力的、とまではいきません。
時代を反映した美女がケリーで、主人公ヴィンスが恋した女性、26歳。大学時代はバレーボールの選手だったそうですから、足が長くてすらっとしている。で、時代、と書いたのは彼女の髪型を「ファラ・フォーセットに似た」と表現していること。うーん、私は彼女のこと好きだったんですが、あっという間に消えてしまいました。森英恵さんの娘さんに似たスレンダーな美女だったんですが・・・
選挙がらみで印象的なのが、アーロン・グリービです。ケリーが働く法律事務所の弁護士で、ワシントン州議に立候補していますが、私が一番人間らしさを感じたのが彼。そしてレイ・スティックス、狂える殺し屋と、アラン・デュプリーという27歳のストーカーみたいなスポーケンの刑事がいます。
とりあえず、主人公の造形が犯罪者で小物、卑劣な人間ということなので、読んだ多くの人が不快感を抱いたようですが、私もまったく同じ。ま、彼のヤクザのような生きかたを、人間らしい、とする人もいるのでしょうが、その設定ゆえに話しのラストに共感できず、ただただ欲求不満。ま、快、だけが読書に求められるものではないので、そういう人にはお薦めかも・・・

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2007/08/10 00:24

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2008/03/07 21:20

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2012/05/07 14:36

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2017/03/08 16:18

投稿元:ブクログ

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